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現在3連敗中の福岡ソフトバンクホークスは、28日からQVCマリンフィールドに乗り込んで千葉ロッテマリーンズとの3連戦。パリーグ首位のロッテに少しでもゲーム差を縮めておきたいところです。ロッテ・成瀬善久、ソフトバンク・攝津正の両エースが先発した3連戦第1ラウンドは、ホークスが中盤に猛反撃を見せました。
スタメンはこちら
千葉ロッテ 福岡ソフトバンク
1(二)根元俊一 (一)中村 晃
2(右)角中勝也 (二)本多雄一
3(指)井口資仁 (左)内川聖一
4(三)今江敏晃 (三)松田宣浩
5(一)大松尚逸 (中)長谷川勇也
6(左)荻野貴司 (右)江川智晃
7(遊)鈴木大地 (指)吉村裕基
8(捕)里崎智也 (遊)今宮健太
9(中)岡田幸文 (捕)細川 亨
(投)成瀬善久 (投)攝津 正
ホークス先発・攝津は、初回に2死から井口のヒット、今江の四球で1,2塁と立ち上がりから得点圏に走者を背負いますが、大松を2塁ゴロに打ち取り無失点に抑えます。しかし2回、1死から鈴木と里崎に連打を許すと、岡田の2塁ゴロをホークス2塁手・本多がファンブルしてしまいオールセーフ。満塁のピンチを背負った攝津は、根元に押し出し四球を与えて先制点を許すと、続く角中の1塁ゴロ→1塁手・中村がエラーしてしまい、2人の走者が生還。なおも2,3塁で井口に低めの変化球を弾き返され、レフト前タイムリーヒットでさらに2点献上。攝津は2回に満塁から5失点を喫してしまいました。
序盤に5点ビハインドを背負ったホークスですが、4回までロッテ先発・成瀬の前に1点を返すことができず。5回、吉村の四球、中村のヒットで2死1,2塁と反撃のチャンスを掴み、本多が成瀬の4球目のストレートをフルスイング!ライトへ高く上がった打球はぐんぐん伸び、ロッテファンのいるライトスタンドへ!本多の3ラン本塁打で3点を返し、3-5と2点差に詰め寄ります。
6回、ホークスは先頭の長谷川がセンター前ヒットで出塁すると、続く江川はライト前ヒットを放ち、吉村の代打・ラヘアが四球を選んで無死満塁と同点&逆転のチャンスを作ります。ここで今宮が四球を選び、押し出しで1点差とすると、なおも満塁で細川の代打・ペーニャがロッテ2番手・伊藤義弘の変化球を叩きつけ、センター前に抜けるタイムリーヒット!3塁走者が生還して5-5の同点!2塁走者・ラヘアも本塁に突入するも、ロッテ中堅手・岡田の好返球&捕手・里崎のブロックに阻まれてアウト。その後、2死満塁となり、内川がロッテ3番手・服部泰卓のチェンジアップを弾き返し、センター前へのタイムリーヒットで6-5と勝ち越し!こうなるとホークスは止まりません。なおも3人の走者を置いて、松田が三遊間を破るレフト前への2点タイムリーを放つと、長谷川もセンター前タイムリー→2塁走者・内川生還でもう1点追加。この回は打者一巡の猛攻で一挙6点を挙げ、9-5と大逆転。5点ビハインドから4点リードに変えました!
2回に5点を失った攝津は、3回以降はしっかりと立て直し、6回裏に2つの三振を奪うと、7回はロッテの上位打線を相手に3者凡退。8回はヒットによる走者を背負いながらも、後続を打ち取り0点に抑えました。
9回、ホークスはこの回先頭の江川が、ロッテ5番手・藤岡貴裕のストレートを完璧に捉え、左中間スタンドへ飛び込むソロ本塁打で10点目。その裏、攝津が完投をかけて9回のマウンドへ上がり、途中出場・江村直也と岡田を連続三振を奪い、最後の打者・根元俊一をシンカーで空振り三振に斬って取り3アウト!最後は三者連続三振で締めて見事完投勝利!ホークスが10-5でロッテに逆転勝利です!
試合結果 パ・リーグ 2013/06/28(金)
ロッテ-ソフトバンク 10回戦 (5勝5敗、QVCマリン、18:16、12464人)
H 000 036 001 10
M 050 000 000 5
【投手】
(ソ)摂津-細川、山崎
(ロ)成瀬、伊藤、服部、中郷、藤岡-里崎、江村
【責任投手】
(勝)摂津12試合8勝3敗
(敗)伊藤11試合1勝1敗
【本塁打】
(ソ)本多2号3ラン(5回、成瀬)、江川3号ソロ(9回、藤岡)
いやぁ~、0-5で負けていると知った時は「ああ今日もどうせ負けだわ」と半ば諦めがちでしたが、中盤に5点差を一気にひっくり返し、最終的には10-5で大逆転勝ち。5回に本多選手が反撃の3ラン本塁打を打てば、6回には打者一巡で6得点のビッグイニングが生まれました。投げては先発の攝津投手が9回を投げ切り今季初完投勝利。3連戦の初戦を制したホークス、チームの連敗も3で止まりました。この1勝はデカイかもしれない。
攝津投手のこの日の成績は、9回まで打者37人に対して139球の力投を見せ、被安打7・8奪三振・3与四死球・5失点・自責点0という内容でした。初回に2人の走者を出しながらもゼロに抑え、2回には味方野手のエラーと自らの押し出しなどで5失点。他の投手だったらその時点で諦めるけど、鷹のエースは続投を選択。3回から徐々に調子を上げ、最後までロッテ打線に追加点を許さず。9回は圧巻の3者連続三振で締めくくりました。味方が逆転したおかげもあり、今季8勝目を手にしました。
打線の方はチーム全体で14安打。5回に成瀬投手から反撃の一発を放った本多選手は、開幕戦の満塁アーチ以来、約3か月ぶりの今季2号ホームラン。2回のエラーを帳消しにしたのと同時に、チームに流れを引き寄せる快心の一打だったといえるでしょう。クリーンナップトリオも勝利に貢献し、内川選手は6回に逆転タイムリーを打ち、松田選手はレフト前への2点タイムリー、そして長谷川選手は3安打1打点の猛打賞をマークしました。2試合連続スタメンの江川選手は、9回にダメ押しの3号ソロ本塁打。26日の日本ハム戦で1軍昇格を果たし、2試合連続ホームランで結果を出しています。1軍に長く定着するためにも、打撃好調をキープできればいいんですが…。
29日・土曜日の予告先発は、ロッテ・西野勇士、ソフトバンク・パディーヤとなっています。パディーヤ投手はここ3試合で勝利がなく、6月15日の巨人戦以来約2週間ぶりの登板です。ロッテ・西野投手は育成から昇格し、今季すでに7勝をマーク。育成出身の苦労人VSメジャーリーグ通算108勝投手、勝つのはいったいどっちだ。
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