日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ドーハの悲劇から20年、日本が岡崎の決勝点でイラクに辛勝。ザックJAPAN4試合ぶりの白星です。

2013年06月12日 | soccer

FIFAブラジルワールドカップ・アジア地区最終予選「イラクVS日本」戦が、日本時間11日深夜、カタール・ドーハにて行われました。先週のオーストラリア戦でW杯本大会出場&グループB1位通過を決めたザックJAPAN。昨年6月から続いた最終予選の最終戦となる今回は、16日に開幕するブラジルでのコンフェデレーションズカップに向けてのテストマッチでもあります。対戦相手のイラクは現在勝ち点5でB組最下位。この試合で引き分け以下に終われば敗退決定です。ここ3戦未勝利の日本代表、勝利で最終予選を締めくくれるのか!?



日本のスタメンはこちら
GK 1 川島永嗣
DF 2 伊野波雅彦
DF 5 長友佑都
DF 15 今野泰幸
DF 21 酒井宏樹
MF 7 遠藤保仁
MF 8 清武弘嗣
MF 9 岡崎慎司
MF 10 香川真司
MF 13 細貝萌
FW 11 ハーフナー・マイク
日本は前回の豪州戦から先発メンバーを入れ替え、DFには伊野波と酒井宏樹、中盤には細貝と清武、FWのハーフナー・マイクがスタメン入り。累積警告により今節出場停止の長谷部誠に代わり、遠藤がキャプテンを務めることに。


前半は日本ボールでキックオフ。前半30秒過ぎに右CKを獲得するも、味方に当たりゴールキック。イラクは2分に右サイドから攻撃を仕掛けるが、日本DF陣が体を張ってシュートを打たせない。4分に左CKをアブドゥルザハラがヘッドで叩きつけるもゴール左に逸れる。6分、イラクは左サイドのFKをユニスがボールを受けるが、シュート打ちきれず。日本は7分、右サイドで岡崎→酒井宏樹のクロスをハーフナーが飛び込むも、イラクDFが先にクリア。続くCKで2本得るも決定的チャンスにつながらず。10分、日本のミスからイラクがカウンター攻撃。ドゥルガムがドリブル突破を見せるが、伊野波がブロック。11分、左サイドで長友が前線まで上がり、折り返しをハーフナーがシュートするも、GKに阻まれる。14分、右ショートコーナーから遠藤がペナルティエリア手前からシュートを狙うもハズレ。
日本は18分、右サイドのFKを清武が蹴ったが、ハーフナーには合わず。逆にイラクは中盤で縦の浮き球のパスを入れると、フンマディがDFラインの裏を抜け出したが、長友がしっかり対応してピンチを防いだ。25分、香川の折り返しを清武がシュート!しかし、相手GKの攻守に阻まれノーゴール。30分、右のショートコーナーを清武がクロスもダメ。32分、左サイドで清武クロス→ハーフナーが頭で合わせるも、わずかにポスト右。33分、イラクは絶好の位置でFKを獲得し、アリ・フセインのセンタリングを日本がクリアするが、こぼれ球をワリードがミドルを狙ったが、枠を捉えられず。35分、今度は日本が左サイドで清武が倒されてFKを獲得。遠藤のFKはDFに当たり、クリアボールを右にいた細貝が早いクロスを入れ、今野が強烈なシュートを放ったが、バーを越えた。
給水タイムを経て試合再開。ちなみにドーハの試合開始時の気温は33度でした。39分、水入りでパワーアップしたイラクが左サイドで波状攻撃を仕掛けるが、クロスボールはGK川島がキャッチ。42分、日本は右サイドのクロスをハーフナーがゴール前に詰めるも届かない。前半終了間際、イラクが右サイドの折り返しをフンマディがシュートしたが、今野と伊野波がしっかり防いだ。結局前半は両チームスコアレスで終了。

イラクボールの後半、開始早々にゴール正面の位置でイラクにFKを与え、ユニスが右足で直接狙ったが、川島が横っ飛びでセーブ。4分には右サイドのFKをフルグハムが蹴るも、川島がキャッチ。後半の45分間で運命が決まるだけに、イラクは何が何でも点を取ろうと必死だ。7分、イラクはカウンターから左サイドのアドナンが左足を振りぬいたが、川島が押さえた。日本は11分、長友が左サイドを突破したが、クロスはGKにキャッチされた。12分には岡崎が右サイドを切れ込むも、折り返しは通らず。日本は14分、清武→長友クロス→香川→遠藤シュートも枠外。
後半17分、イラクはショートコーナーからユニスがペナルティエリア内で倒されるもノーファウル。逆に日本はカウンターから清武が左サイドからシュートを放つもバーの上。後半18分、イラクがペナルティエリア手前の位置でFKを獲得。ユニスが狙うも足が滑ってしまう。続くCKは川島がパンチングで防ぎ、イラクファウル。日本は20分、川島のロングキック→清武→岡崎のシュートはGKに押さえられる。21分、日本は最初の交代を行い、清武を下げて中村憲剛を投入。憲剛はトップ下に入った。イラクは24分、アブドゥルザハラがフェイントからシュートを打つが、わずかにバーの頭上。25分、ハーフナーOUT前田遼一IN。
後半31分、細貝が相手にボールを奪われ、アブドゥルザハラが左サイドでクロスを入れたが、今野がスライディングクリア。後半36分、日本が自陣でピンチを迎えたが、アブドゥルザハラのオーバーヘッドキックが伊野波の顔面を直撃。このプレーでアブドゥルザハラに警告→この日2枚目のイエローで退場。残り10分で10人のイラク、大ピンチ。
日本は41分にカウンターを仕掛け、最後は長友が右足ミドルを狙うも決まらず。後半43分、日本の左CKを伊野波が飛び込むもGKに阻まれる。そして後半44分、岡崎がドリブルで持ち込んでから左サイドを上がった遠藤へ。フリーの遠藤のラストパス→岡崎流し込んでようやくゴール。イラクの夢を打ち砕く待望の先制点。後半アディショナルタイム、高橋秀人が守備固めで投入。終了間際、日本がボールをつなぎ、右サイドのクロスは相手に当たる。その直後に試合終了。日本が1-0でイラクに勝利しました。


日本にとって最終予選の最終戦となった今回のイラク戦は、サブメンバー組が多く先発に名を連ね、両チームとも決め手を欠いたまま時間だけが過ぎていき、このままスコアレスドローで終わるかと思われましたが、後半アディショナルタイム直前に遠藤選手とのワンツーパスから岡崎選手が決勝ゴールを挙げました。この1点を守り切った日本が、アウェーでイラクを下し、最終戦を白星で飾りました。日本は今回の最終予選を5勝1敗2分け・勝ち点17の成績で全日程終了です。
逆に勝利が絶対条件だったイラクは、最終予選敗退が決定。先制点を奪おうと必死に攻めたけど、決定力不足に泣き、残り10分過ぎにアブドゥルザハラの退場があり、岡崎選手にトドメを刺されてTHE END。1993年に日本が初のW杯を逃した「ドーハの悲劇」から20年後、今度はイラクがドーハの地で悲劇を迎えました。
ところで、今回の試合では給水タイムが設けられました。試合開始時の気温は33℃だったため、前半35分と後半25分の2回行われました。「給水タイム」はFIFAが選手の体調管理のために採用されたルール。少年サッカーなどのユース世代の大会ではよくありますが、プロの試合で「水入り」を見たのは初めてです。夏場でも試合を行っているJリーグにも、選手の熱中症対策として給水タイムを導入してほしい。だって日本の夏は暑くて湿度も高い、熱帯夜は当たり前だもんなあ。

1年に渡るブラジルW杯アジア最終予選も終わり、いよいよ1年後の本大会に向けての戦いがスタート。16日からのコンフェデレーションズカップでは、16日にブラジル戦、20日にイタリア戦、23日にはメキシコ代表と戦います。ブラジルには昨年10月の親善試合で0-4と完敗、メキシコはロンドン五輪で金メダルを取った強豪、ザッケローニ監督の母国・イタリアとは約12年ぶりに戦います。本田圭佑選手が「コンフェデで優勝する」と宣言しているけど、強豪揃いのグループを突破するのは難しいでしょう。最低でも勝ち点を挙げ、1勝ぐらいできればいいかな…。
その後7月に韓国で東アジアカップが控えております。日本は前身の「東アジア選手権」からまだ一度も優勝していません。韓国と豪州に勝って、東アジアの頂点に立てたら最高なんだけど。8月には宮城で南米王者・ウルグアイ、9月6日は大阪・長居でグアテマラ代表、10日は横浜でガーナ代表との親善試合を戦い、10月は北欧遠征2連戦があります(11日・セルビア戦、15日・ベラルーシ戦)。来年までに本田選手、香川選手、長友選手などの主力メンバーを脅かすような新戦力が現れてほしいものです。



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