フィーゴ、後悔してるかな、ヘディングもっと練習しとくんだったって・・・
さて、それより問題はトッティのパスだ。
この前のドイツ戦、気が付くとゲームそっちのけで、トッティにボールが渡るのを、ひたすら待っている自分に驚いた。
つまり、トッティがボールを持った瞬間からサッカーが変わるのだ、アートに。
そして、次に起こることへの期待で、胸がときめくのだ。
彼が瞬時に選ぶパスコースは、相手の最も危険な場所だ。
それはイコール、最も通しにくい、ビミョーな場所でもある。
そこへこれ以上ない繊細なタッチで、美しい軌跡を描くパスを出すのだ。
完璧にコントロールされたパスを見るのは、サッカーの醍醐味のひとつだ。
大会MVPにノミネートされたピルロも、素晴らしいタレントだが、
トッティ(ノミネートなし)の前では、“王子と使用人”になってしまう。
もうこれは「何か別の存在」としか、言いようがない。