ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

全国模擬試験も廃止へ

2014年08月24日 11時41分21秒 | 受験・学校

 代ゼミの大規模となる縮小(妙な言い方ですが)のニュースは、今日の朝日新聞朝刊や日本経済新聞朝刊にも掲載されていますが、今朝の8時44分付で読売新聞社が報じたニュースに再び驚かされました。「代ゼミ、センター試験の自己採点集計も中止へ」(http://www.yomiuri.co.jp/national/20140824-OYT1T50008.html)です。

 記事によると、代ゼミは、来年1月に実施される大学入試センター試験の自己採点結果集計および分析を実施しないということです。センター試験そのものの変更も取沙汰される中での話ですが、あまり関係はありません。ともあれ、全国の多くの大学が参加しているセンター試験の自己採点結果は、受験生本人や高校にとっても貴重なデータであり、最終的にどこの大学に出願するかを決める際に重要な役割を果たします(とくに国公立大学の場合)。記事には書かれていませんし、私自身の記憶も曖昧ですが、代ゼミによる自己採点結果集計および分析は最も規模が大きかったはずですので、受験シーズンに混乱や困難が予想されるところです。

 また、2015年4月以降には、全国模擬試験も廃止されます。代ゼミによる全国模擬試験には「全国センター模試」、「センター試験プレテスト」、「国公立2次・私大全国総合模試」などがあります(代ゼミのサイトによります)。これらはいずれも2014年度には行われるのですが、2015年度からは行われないということになります。「国公立医学部模試」なども今年度限りということでしょうか。

 一方、「大学別入試プレテスト」ですが、読売の報道によると「存続の方向で検討している」とのことですが、代ゼミのサイトでは「国公立入試プレテスト」(「東大入試プレ」、「京大入試プレ」など)について「全国センター模試・センター試験プレテストとドッキングして総合合格判定を実施します」と案内されています。実際の入試を考えても、まずセンター試験があり、それから二次試験がある訳ですから、少なくとも国公立大学入試に関しては、二次試験の模試だけで十分なデータが得られるかどうかは疑わしいでしょう。受験生にとってどの程度の利用価値があるか、という問いかけが出るはずです。

 ただ、代ゼミは私立文系コースが実質的な中心となっていたようであり(これは今日の日本経済新聞朝刊7面13版の「代ゼミ20校閉鎖 受験生の変化 対応できず」、朝日新聞朝刊37面14版の「少子化 苦しむ予備校 代ゼミ 校舎7割閉鎖へ」にも書かれています)、国公立入試模試については駿台や河合塾より弱かったのかもしれません。この辺りのことは、残念ながら私にはよくわかりません。

 なお、代ゼミのサイトでは、私が参照した限りにおいては、校舎の閉鎖、模試の廃止などの情報が掲載されていません。

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