ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

大分市内の駅でも無人駅化が進められるか

2017年09月02日 11時41分29秒 | 社会・経済

 私は1997年4月から2004年3月まで、大分大学教育学部に勤務していました。そのため、大分市内に住んでおり、敷戸駅をよく利用していました。また、2002年(私が助教授になった年です)の3月下旬に大分大学前駅が開業しており、この駅も時々利用していました。

 そのため、毎日新聞社のサイトに、今日(2017年9月2日)の9時付で掲載された「JR九州 遠隔操作SSSへ 大分市内8駅『無人化』検討」(https://mainichi.jp/articles/20170902/k00/00m/040/097000c)という記事に目が向きました。

 見出しに登場するSSSは、2015年に香椎線の大部分の駅について採用された「スマートサポートステーション」の略です。「遠隔操作によって乗客の安全を見守る」というシステムです(似たようなシステムは他の鉄道会社でも採用されているはずです)。このシステムの採用により、香椎線の有人駅は香椎と長者原のみとなっています。2017年には筑豊本線の若松駅など11駅で採用されており、無人駅化、または駅員配置時間の短時間化(若松駅などでは朝の時間帯のみ配置)が進められました。

 今回、大分市内の駅で無人化が検討されているのは、次の通りです。

 日豊本線:牧、高城、鶴崎、大在、坂ノ市

 豊肥本線:敷戸、大分大学前、中判田

 但し、あくまでも検討であり、時期などについてはまだ決まっていないとのことです。

 いずれも業務委託駅ですが、大在駅などは1日あたりの利用客数が2000人を超えています。また、鶴崎駅と中判田駅は特急停車駅です。それでも無人化が進められるのは、SUGOCAなどのICカード利用者が増えていること、株式上場会社になったとはいえJR九州の鉄道事業は赤字が続いていること、などの理由があります。

 既に、JR九州の全567駅のうち、297駅が無人駅となっていますが、さらに無人化が進められることとなるでしょう。仮に上の8駅について無人化が進められると、大分市内での有人駅は大分駅、西大分駅および南大分駅のみになります。敷戸駅の開業当初は無人駅でしたので、再び無人駅に戻るということになります。また、豊肥本線については大分駅を出ると次の有人駅は三重町駅に、日豊本線については大分駅を出ると次の有人駅は臼杵駅に、ということになりそうです。

 そう言えば、敷戸駅では、駅員が配置されている時間が朝の7時台から夜の20時台までであったと記憶しています(何時何分から何時何分までという細かいことについては覚えていません)。大分大学駅も同様です。時間帯によっては無人駅と同様になったので、乗降の仕方が変わったりしていました(現在はどうかわかりませんが)。

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