ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

高津地区と橘地区

2020年10月05日 00時00分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

 神奈川県の北部にある川崎市の大部分は橘樹(たちばな)郡の領域に属していました(麻生区の一部のみ、都筑郡に属していました)。その橘樹郡の中心が千年(ちとせ)や子母口(しぼくち)にあったということからか、高津区には橘地区という名称が残っています。

 溝口などは高津村の領域で、千年や子母口などは橘村の領域でした。いずれも川崎市に編入され、1972年に政令指定都市となってから高津区の領域になりました。なお、1982年に宮前区が分区しています。

 かつての村の名残で、高津区は高津地区と橘地区とに分かれます(一部、高津村にも橘村にも属しなかった地域があります)。高津地区は高津区役所所管区域、橘出張所は橘地区所管区域(事務によっては高津区役所が担当)で、社会福祉協議会の対象地域も高津地区と橘地区とに分かれます(高津地区についてはさらに3つに分かれます)。

 高津地区は、高津区役所の直轄地域です。次の町丁が含まれます(住居表示未実施地区については※印を打っています)。

  ・高津第一地区社会福祉協議会対象地域

   溝口(みぞのくち)1〜6丁目

   久地(くじ)1〜4丁目

   久地(くじ)※

   宇奈根(うなね)※

  ・高津第二地区社会福祉協議会対象地域

   下作延(しもさくのべ)1〜7丁目

   下作延(しもさくのべ)※

   久本(ひさもと)1〜3丁目

   坂戸(さかど)1〜3丁目

   上作延(かみさくのべ)※

   梶ヶ谷(かじがや)1〜6丁目※←Wikipediaは橘地区としていますが、誤りです。高津区梶ヶ谷はかつて宮前(みやさき)村の一部でした。

   向ヶ丘(むかいがおか)※←かつて向丘(むかおか)村の一部でした。

  ・高津第三地区社会福祉協議会対象地域

   二子(ふたご)1〜6丁目

   瀬田(せた)

   諏訪(すわ)1〜3丁目

   北見方(きたみかた)1〜3丁目

   下野毛(しものげ)1〜3丁目

 橘地区は、橘出張所の所管区域です。全て橘地区社会福祉協議会の対象地域で、次の町丁が含まれます。

   明津(あくつ)※

   蟹ヶ谷(かにがや)※

   北野川(きたのがわ)

   子母口(しぼくち)※

   子母口富士見台(しぼくちふじみだい)※

   新作(しんさく)1〜6丁目←「し」にアクセントを置いて読みます。

   末長(すえなが)1〜4丁目

   千年(ちとせ)※

   千年新町(ちとせしんちょう)※

   東野川(ひがしのがわ)1〜2丁目

   久末(ひさすえ)※

 他の区を見ても、出張所も支所も置かれていない中原区と麻生区を除けば、概ね、かつて存在した村に対応するような形で区役所所管地域と出張所所管地域とに分けられているようです。

 川崎区:川崎区役所、大師支所、田島支所

 幸区:幸区役所、日吉出張所

 宮前区:宮前区役所、向丘出張所

 多摩区:多摩区役所、生田出張所

コメント
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