ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

2021年もよろしくお願い申し上げます。 Prosit Neujahr!!

2021年01月01日 01時53分50秒 | 日記・エッセイ・コラム

 今年も、テレビ東京で生中継される東急ジルヴェスター・コンサートを見ながら迎えることができました。

 その前、2020年12月31日20時からNHK教育テレビのクラシック音楽番組を見ていて、(妻は「小難しい」といって嫌っていますが)バルトークのヴァイオリン・ソナタ第1番第3楽章を庄司紗矢香さんの演奏で聴くことができたのはうれしい限りでした。また、新倉瞳さんのチェロでサン・サーンスの「白鳥」、堀米ゆず子さんのヴァイオリンでベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第5番第2楽章も聴くことが出来ました。しかし、ベートーヴェンの交響曲第9番(2020年12月23日のNHKホール)の途中で切り替えました。第4楽章だったので本当は切り替えたくなかったのですが、23時30分からテレビ東京での生中継なので、仕方がありません。

 26回目となる東急ジルヴェスター・コンサート、今回は沼尻竜典さんの指揮でした。久しぶりの出演だったそうです。そして、私は小曽根真さん(ピアノ)、中村健吾さん(ベース)、高橋信之介さん(ドラム)のトリオも楽しみにしていました。中村さんの演奏は、2018年、青葉台のフィリアホールで行われた矢野沙織さんのコンサートに出演された際に聴いています。

 正直なところ、ピアソラのリベルタンゴだけは駄曲でこのコンサートに合わないと感じましたが(私がこの曲を嫌っているからでしょう)、それ以外は全て楽しめました。小曽根さんのNo Siestaのオーケストラ版は楽しめました。敢えて記すなら、中村さんと高橋さんをフィーチュアする場面をもっと作って欲しいと思いました(もっとも、それはジャズにも慣れ親しんでいる私が思うことでして、一般的なクラシックのファンには難しいでしょう)。しかし、実は私にとって特にうれしかったのは、バッハのBWV1043(2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調)の第1楽章です。ヴァイオリンを学ぶ人であれば、余程早くやめた人でなければ必ず弾くことになるでしょう(鈴木メソッドでは第4巻に第2ヴァイオリン、第5巻に第1ヴァイオリンであるはずです)。私自身も小学生時代に習った曲です(今も弾けるかな?)。そして、あのアイザック・スターン生誕60周年記念コンサートでは、第1ヴァイオリンがスターンさん、第2ヴァイオリンがイツァーク・パールマンさん、指揮がズービン・メータさんという顔ぶれでした(BWV1043では登場しませんが、ピンカス・ズーカーマンさんもヴァイオリンとヴィオラを演奏しています)。ちなみに、BWV1043の第2楽章は川崎信用金庫高津支店で営業中に何度も聴くことが出来ます。

 例年のジルヴェスター・コンサートであれば、1月1日0時0分になると花火のような音が鳴るのですが、今年は鳴りません(鳴らしてもよいようなものですが)。しかし、ベートーヴェンの交響曲第5番第4楽章が終わった瞬間に2021年1月1日となりました。ドンピシャです。やはり、予想どおり、カウントダウンに合っていました。

 2021年は、ストラヴィンスキーの没後50年にあたります。そのためか、あの「火の鳥」の「子守歌」および「終曲」も聴くことが出来ました。テレビ中継のフィナーレとしては珍しい選曲でしょう。マンネリズムの固まりである某ニュー・イヤー・コンサートにも見習って欲しいものです。

 妻とも話していましたし、懇願されました。渋谷で、生で聴きたい、と。私も、何年もの間、そのように思っています。

 クラシックもジャズも落語も能楽も、何でもでき、また何でも合うのが渋谷です。新宿や池袋では偏りが出ますし、出来ないもの、合わないものが出てくるでしょう。日本の大衆芸能史を少しばかり紐解いてみても、東京で最も柔軟性が高いのは渋谷と六本木ではないかと思われます。私も幼少時から親しんでいる渋谷には頑張って欲しいものです。


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