前回に引き続き、荏原町駅です。今回は駅前の商店街を歩きます。
こちらが荏原町駅の1番線ホームの改札口で、正面口と称されています。この写真ではわかりにくいのですが、急行が止まらない途中駅にしては駅前広場が広く、かつてはもっと広かったでしょうから、バスが乗り入れていたというのも納得が行きます。現在は、ここから少し離れた場所に荏原町駅入口というバス停があり、そこに森02系統(大森駅西口経由大森操車場行き)のバスが発着します。
いかにも品川区内の荏原地区の街という感じがします。細い上に曲がりくねっていますが、そこに商店街が展開しています。2015年8月28日の午前中に歩いたのですが、時間帯を考えると多くの人が歩いていると言えます。旧荏原区内で最大の商店街と言えば戸越銀座であり、次いで武蔵小山、中延(中延駅から荏原中延駅まで)と続きますが、荏原町はこれらほどではないものの、大きいと言えるでしょう。
三間通りにも商店街が伸びています。道路の幅が三間(およそ5.4メートル)であることから名付けられたそうですが、商店街は荏原町駅の隣の旗の台駅から続いており(名称は変わりますが)、さらに国道1号線のほうに伸びています。荏原町駅から次の旗の台駅までは500メートルほどしか離れていません。実際に、旗の台駅の大井町線ホームから荏原町駅のホームが見えます。荏原町商店街を何となく歩いていれば、いつの間にか旗の台駅のそばにある池上線の踏切に着いてしまうのです。
商店街には幟や看板がつきものですが、この黄色い幟には食べ物の絵が描かれているので「何だろう?」と思っていました。
B級グルメならぬE級グルメ、コロッケタウン。
川崎市で生まれ育った私にとっても、10代の時分には商店街の肉屋などでコロッケを買ったりしたものですし、今でも時折買います。しかし、歩いているのは午前中で、まだ昼飯時になっていませんので、食欲も湧きません。また、この幟が商店街の至る所にあるからと言って、惣菜屋や肉屋ばかりが並んでいる訳でもありません。
それにしても「何故コロッケなのか」とは思います。ありふれているものですし、下町地域ではないが下町の雰囲気が漂う品川区であれば、小山でも戸越でも中延でも、コロッケの名物がありそうです。荏原町のコロッケはよほど有名なのでしょうか。普段、ニュースや日曜美術館などを除けばほとんどテレビを(とくに民放を)見ない私には、よくわかりません。
遊歩道があります。実は、この下に立会川が流れています。つまり、暗渠です。都内には暗渠が多く、大井町線では自由が丘駅の南側に九品仏川という例があります。
立会川は、東急東横線の学芸大学駅と都立大学駅との間にある碑文谷池(電車から見えます)を水源としており、西小山駅付近、旗の台駅の北を通ります。荏原町駅構内の下を抜け、商店街の途中にあるこの地点に着きます。さらに東へ進み、西大井駅を通りますが、東海道本線を抜けてさらに進むと暗渠でなくなり、京浜急行本線の立会川駅のすぐ南側を流れ、東京湾に注ぎます。
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