ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

耳障りのよい? 或る程度は漢字を理解していれば、こんな表現はしない。

2023年03月07日 19時30分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

 何の記事かを覚えていませんが、Yahoo! Japan Newsのコメント欄で「耳障りのよい」という文を見かけました。

 或る程度は有名な人によるコメントらしいのですが、どういう意味なのか、全くわかりません。

 お気付きの方も多いと思いますが、最近に限ったことではなく、何十年も前から指摘され続けている表現です。

 私の電子辞書に入っている「デジタル大辞泉」によると、耳障りの意味は「聞いて気にさわったり、不快に感じたりすること。また、そのさま」となっています。そうなると、「耳障りのよい」は「聞いて気にさわったり、不快に感じたりすること」が「よい」ということになります。「どういう性格の持ち主か?」と尋ねたくなることでしょう。

 そもそも、漢字の意味さえ理解していれば、こんな表現はしません。「きらきらネームで思い出したこと」も御覧ください。

 ちなみに、「デジタル大辞泉」には「耳触り」という言葉も掲載されています。こちらの意味は「聞いたときの感じ・印象」で「耳触りのよい音楽」という用例があげられています。

 私は文章を書いたりすることを仕事の一部としています。そのため、「怪しい」あるいは「この表現で大丈夫かな?」と思ったら国語辞典などを読むこととしています。10年以上使っている電子辞書も頼りになりますが、やはり用例の多さなどでは冊子の形になっている辞書のほうが勝っていますから。


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