ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

Shibuya Hikarie号(東急5050系4000番台4110F)

2021年06月22日 10時30分00秒 | 写真

 日本にラッピング電車が走り始めたのが何時なのかはわかりませんが、最近は多くなっています。しかし、そのほとんどは以前から在籍している車両に期間限定でラッピングを施すというものであり、最初から特別の舗装などを施して登場する車両は少ないでしょう。

 その少ない例の一つが、今回取り上げる東急5050系4000番台4110Fです。この編成は登場時からShibuya Hikarie号として運行されており、4000番台を含む他の5050系の編成とは全く違う色彩となっています。

 5050系4000番台は、東横線用の5050系のうち、10両編成のものです(5050番台は8両編成)。東横線・みなとみらい線では特急(Fライナーを含む)、通勤特急、急行として運用されており、東京メトロ副都心線、東武東上線、西武有楽町線・西武池袋線にも乗り入れます。また、西武狭山線にも乗り入れることがあり、ダイヤが乱れた時には東京メトロ有楽町線を走ることもあります。

 車内はShibuya Hikarieの広告で統一されています。そのため、シアターオーブでの公演の内容などもわかるようになっています。田園都市線を走るBUNKAMURA号と似たようなものです。私も時折Shibuya Hikarieに行くため、車内を楽しんだりしています。また、4110Fの車内は他の編成と同じロングシートですが、座席の色が異なります。

 思い起こしてみると、かつて、Shibuya Hikarieの場所には東急文化会館があり、パンテオンという映画館、五島プラネタリウムなどがありました。パンテオンでは年越しのジャズコンサートが行われたことがあり、私も一度行きました。12月31日22時の開演で向井滋春さんのバンドが登場し、日付が変わる頃には坂田明さんのバンド(ドラム・パーカッションに仙波清彦さん、ベースに川端民夫さんが参加していました。もう一人のベースが吉野弘志さんだったでしょうか)、1月1日早朝の大トリは山下洋輔さんのバンドでした。司会は相倉久人さんだったような気がします。五島プラネタリウムに行ったのは幼い頃だったと記憶しています。また、学部生時代の一時期、東急文化会館の上の方にリサイクル本屋があって、そこへよく行きました。

 日本では4が忌み番号として避けられる傾向にあります。鉄道車両についても同様で、私鉄をみても400系(形、型)、4000系(形、型)、40000系(形、型)は非常に少ないのです。東急でもこの5050系4000番台しか登場していませんし、他の私鉄では西武4000系、西武40000系、小田急4000形(現在は2代目)、名鉄4000系くらいでしょうか。少なくとも、今はこの程度しか思い付きません。

 私鉄の車両の番号は、国鉄・JRとは全く違うルールで付けられており、会社によって異なります。登場順に1000、2000、3000と付けることが多いようですが、他社路線への乗り入れがある場合には話が違ってきます。例えば、京成の通勤型車両は3X00形、京浜急行は1000形、1500形、600形、2100形、東京都交通局は5X00形となっています。これは乗入協定で定められているようで、車両の番号が2社以上で重複しないように調整する意味があるようです。

 この5050系4000番台も同じような意図によるものでしょう。ただ、西武に4000系と40000系があるので不徹底ではあります。さりとて5000系シリーズを名乗り続ける訳にもいかず(せいぜい5030番台とするしかなかったでしょう)、4000番台にしたものと思われます。


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