ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

中央大学法学部が都心に戻る?

2015年11月09日 17時31分32秒 | 受験・学校

 私は1988(昭和63)年に中央大学法学部法律学科に入学し、1992(平成4)年に卒業しました(その年に早稲田大学大学院法学研究科修士課程に入学しました)。入学した年が、千代田区神田駿河台から八王子市東中野へ移転して10周年という時です。当時は多摩モノレールもまだ建設されておらず(卒業してから話を耳にしました)、最寄り駅が京王電鉄の多摩動物公園駅で、高幡不動駅で乗り換えざるをえず、しかも基本的なダイヤが20分に1本ということで、不便な点は否めなかったのでした。私自身は、JR南武線、京王線を乗り継いで通ったものです。

 かなり前から、法学部の再移転という話を何度となく聞いていましたが、個人的な案または願望の領域を出るものではなく、このまま八王子市東中野に留まるのか、と思っていました。しかし、ついに都心回帰の方針を固めたようです。朝日新聞社が、今日(2015年11月9日)の16時1分付で法科大学院が市ヶ谷地区に「中央大法学部、40年ぶり都心移転へ ブランド力を強化」(http://digital.asahi.com/articles/ASHC55HCLHC5UTIL03F.html)として報じています。

 この記事によると、中央大学は法学部を2022年までに文京区春日の後楽園キャンパスに移す方針を固めた、とのことです。同大学の中長期計画に盛り込む予定で、今年中に正式な公表があるかもしれません。

 考えてみれば、布石らしいものはありました。中央大学大学院法務研究科(法科大学院)は新宿区市谷本村町の市ヶ谷キャンパスにあります。また、同区市谷田町に大学院総合政策研究科、公共政策研究科などの市ヶ谷田町キャンパスがあります。市ヶ谷キャンパスは2000年に開設され、その後に市ヶ谷田町キャンパスが開設されたので、都心回帰を狙っていることは明らかでした。

 中央大学は、単に法学部を後楽園キャンパスに移転させようとしているだけではありません。上記朝日記事にはあまり詳しく書かれていませんが、法科大学院も集約するようです。また、八王子市東中野の多摩キャンパスについては、学部の増設を行うようです。つまり、縮小は行わないということでしょう。このような話は東洋大学などで既に見られ、国学院大学も似たようなことを行いましたが、中央大学が動くとなると、多くの大学にとっては脅威となるかもしれません。


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