昨日(2020年4月16日)、緊急事態宣言の範囲が日本全国に広げられるとともに、所得制限という条件の下での30万円給付から、所得制限なしでの一律10万円給付という方針も決定されました。
と書いたところ、今日、麻生財務大臣が記者会見の場で「手を上げた方に1人10万円ということになる」という趣旨を発言したそうです。
「これでは一律給付にならないのではないか」と思うのですが、財源を懸念しているということでしょうか。まさか、国語ができないという訳ではないでしょう。あるいは、こういうブログで記すべきでないでしょうが、閣内不一致、政府内の不一致があるのかもしれません。
懸念は理解できなくもありません。2009年に定額給付金(1人につき12000円)というものがありましたが、これが失敗したということで、2020年は自己申告制ということになるのでしょう。
しかし、こういう時に自己申告制というのはどうなのでしょうか。とかく多くの書類などを揃えなければならず、面倒で時間もかかるということで悪評高いのが日本の行政手続です。所得制限という条件付きの30万円給付がそのようです。私自身は詳しい手続を知らないのですが、何かの記事で読んだ限りでは、いくつかの書類などを用意して申請しなければならないというようなことのようで、申請がある以上は行政側の審査もあるということで、おそらく審査に少なからぬ時間がかかり、実際に給付されるのはどれほど早くとも1か月先のことでしょう。手間暇を考えると1か月では無理と考えるのが自然です。
また、給付金である以上、いただいた側が消費に回そうが貯金に回そうが、文句は言えないはずです。
一律というからには、区別をしないということです。選挙権の一人一票と、本質的には同じです(もっとも、選挙権の場合には成年という条件はつきますが)。厳密な意味における一律を実際に行うことは非常に難しいのですが(たとえば、住民登録がない人などの存在を考えてみてください)、何らの条件をも付けず(性質上やむをえないものを除きます)、可能な限りで形式的に、人が人であるからという理由だけで同じ扱いをするというのが一律の意味でしょう。
全くの余談です。このブログに掲載した「札沼線の北海道医療大学〜新十津川の廃止を前倒し」(2020年4月16日0時0分0秒付)において、札沼線の北海道医療大学駅から新十津川駅までの区間の営業最終日が4月24日、ラストランは27日と記しました。しかし、緊急事態宣言の範囲の拡張により、JR北海道は、昨日付の「札沼線(北海道医療大学・新十津川間)最終運行について」(https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20200416_KO_Sassyouline.pdf)において、最終運行を今日、つまり4月17日とすることを発表しました。しかも、最終運行は新十津川駅10時発普通石狩当別行きの列車です。正式な廃止日は5月7日であるため、本日のこの列車より後の列車(浦臼13時19分発普通石狩当別行きなど)は運休という扱いなのですが、実質的には本日が最終日ということになります。
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