今年も、テレビ東京で生中継される東急ジルヴェスター・コンサートを見ながら迎えることができました。今回は25回目なのですが、渋谷のオーチャード・ホールで行われているこのコンサートの中継を、初回から見逃したことがありません(年末のテレビ番組で唯一楽しみにしているのが東急ジルヴェスター・コンサートであるためです)。
今回は山田和樹さんの指揮でした。2019年9月6日にサントリー・ホールで行われたコンサートも彼の指揮でしたし、楽しみにしていました。また、沖澤のどかさんもオッフェンバック作曲の「天国と地獄序曲」などで指揮をしていました。今後、大成するといいなと思いながら見ていました。女性の指揮者はまだまだ少ないですし、若いうちに演奏の機会が多いのはよいが潰されて大成しないという音楽家も少なくないからです。
また、藤田真央君のピアノによるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番第1楽章もありました。あの有名な長い序奏と終盤のみで、第一主題などは省略されたのが残念ではありましたが、省略されなければ第1楽章がカウントダウンの曲になってしまいます。まあ、そのほうがよかったかもしれません。正直なところ、ホルスト作曲の「木星」をそれほど好まないからです。
2020年は、あのベートーヴェンの生誕250周年でもあります。交響曲第9番第4楽章が、やはり何箇所か省略されながら演奏されましたが、妻と言っていたのは、バレエは邪魔だということです。バレエは、カウントダウンの曲であった「木星」だけでよかったと思いました。むしろ、指揮者、オーケストラ、ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バスの歌手、混声合唱団の演奏中の様子をじっくり見たいし、聴きたいからです。同じようなことはヴィーン・フィルハーモニーオーケストラのニューイヤー・コンサートにも言えます。
今回の見つけ物は、武満徹編曲の「さくらさくら」と森山直太朗さんの「さくら」のメドレーでした。青葉台のフィリア・ホールでも2回、森麻季さんの歌唱を聴いていますが、やはり日本語の発音が良い、というより美しいのです。彼女には、武満徹が遺した歌、たとえば「翼」も歌ってほしいな、などと思っています(ちなみに妻がファンです)。
音楽の話を書いてきましたが、それ以外は仕事などをしています。妻と「一度はジルヴェスター・コンサートを生で見たいね」と話し合いながら。飯守泰次郎さんが出演してカウントダウンの曲としてヴァーグナーの「ニュルンベルクのマイスター・ジンガー序曲」を指揮した年、それから前回(清水靖晃&サキソフォネッツが出演)は、これまでの中でとくに私が生で見たかったと思ったものでした。ただ、チケット代、帰りの交通、気温を考えると、うちでテレビを見ているほうがよいということになってしまう訳です。
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