東京の地下鉄に乗り入れる車両としては唯一の非VVVF制御車である東武9000系の9105Fを、高坂駅(TJ28)で撮影しました。
東京メトロ有楽町線新木場駅始発の普通森林公園行きが到着しました。9000系は、元々、有楽町線への直通運転のために製造された車両で、東武東上線(東上本線)以外の路線では営業運転が行われたことはありません。なお、現在は東京メトロ副都心線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線にも乗り入れています。
製造初年は1981年ですが、これは9101Fのみが該当します。9102F以降の量産車は1987年以降の製造となっています。全編成が10両固定となっており、電機子チョッパ制御の軽量ステンレス車両となっています。いずれも東武で初となるものでした(なお、9050系はVVVF制御車となっています)。番号からおわかりと思われますが、日本の私鉄で最多の製造車両にして今も現役である8000系に次ぐものとなっています。
登場時から長らくツーハンドル車でしたが、副都心線への直通運転のためにワンハンドルマスコンに改められ、ATOの機器も搭載されています。但し、9101Fのみは未改造で、地下鉄乗り入れの運用から外されました。これはホームドアへの対応ができないからということのようです。なお、9101Fは2023年に東上線から離脱し、解体されたとのことです。
9102F以降の編成は現在も東上線で運行されていますが、いつまで地下鉄に乗り入れるのかはわかりません。なお、東武の車両では50070系も有楽町線や副都心線に乗り入れています。
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