今年は、田園都市線の溝の口駅・長津田駅間開通45周年です。不定期列車も走っていたくらいで、雑多な形式が2両とか4両で走っていたのが、いつのまにか8両に、そして10両になりました。ほとんどが地下鉄に乗り入れるので、永田町、神保町、大手町などへ行くのは非常に楽です。
さて、その田園都市線ですが、旧大山街道に沿うようなルートとなっています。江田駅や長津田駅の周辺も、かつて宿場町でしたが、何と言っても宿場町の雰囲気を最も強く残しているのが、二子新地駅から溝の口駅にかけての旧大山街道です。最近ではマンションが増えましたが、それでも昔ながらの建物が所々に残っています。この辺りを散歩するのは楽しいものです。
溝口三丁目は高津交差点の近くに、蔵作りの建物があります。川崎市による案内板も立てられているこの建物は、地元の薬屋、灰吹屋の旧本店です。戦後までここで営業していたそうです。その後、高津交差点から高津駅に少し向かった所に移転しています。
現在、旧本店は、写真でおわかりのように店舗としては使用しておりません。しかし、シャッターに江戸時代からの由来などをたどることができるような絵が描かれています。周囲の建物が次々に新しいものに替えられているだけに、長く保存してほしいものです。
そういえば、二子新地駅から溝の口駅にかけては、美味しいコーヒーを楽しむことができる喫茶店がいくつかあります。それについては、またいつか。
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