碓氷峠

2010年09月04日 | 
群馬県と長野県の県境にそびえる碓氷峠。
この峠から鉄道が消えて13年。
早いものである。


今では新幹線がはるか北方をトンネルで貫き
上信越道がはるか高い場所を高架で通過するので
それほど苦労することなく信州へ向かうことが出来る。

かつてはアプト式鉄道が、その後粘着方式の鉄道が機関車で後押し運転をして
やっと越えることのできた峠。

車でも、国道18号線や、入山峠の碓氷バイパスが
日光のいろは坂よろしく何度もカーブを経て
峠を越えてる。

以上のほかに
旧中山道と、そこから分岐迂回する
和宮道という古道が存在している。

坂本から軽井沢まで約11キロ。
実は峠道とはいえ
参勤交代や皇女和宮降嫁の際に使われた
江戸五街道の1つだけあって
道幅も広く歩きやすい道なのである。

鉄道の線路も
入山峠のルートや鰐坂峠のルートも選定候補に入ってはいたものの
最終的に旧中山道の南側を開通させている。

入山の険しい峠に
道路を開通させたり、その道路を大型自動車が
難なく通過できるようになった技術の進歩もすごいけれども
昔の人が航空写真も標高データもない状態で
鉄道のルート、つまり勾配がそこまで激しくないルートに
近似したルートを選んで街道を設置したことに
敬服してしまいます。
コメント
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