下町

2011年02月05日 | 徒然
下町。
東京の下町というのは
果たしてどんな定義で語られるのだろうか。


都内、特に山手線の内側には
案外起伏が多く
それはつまり縄文期の入江や
家康入城以前の川跡であったりするのだが

浅草や谷根千をはじめとしたいわゆる「下町」は、
まさにこれらの低地に位置している。


ただ、その定義であてはめると
日比谷や小石川あたりも「下町」であり
下町風情のない「下町」ができてしまう。

反面、品川や千住、板橋といった旧宿場町は
少しばかり標高のある場所に設けられていて
それが為に町が形成されたのであろうが
現在は「下町」の範疇に組み込まれる事が
時としてあったりもする。
この場合は、おそらく高低差からくる「下町」ではなく
古くからの、古典的風情が残る町という
そんな意味合いで解釈すれば
いいのではないだろうか。

東京は中小河川と6上水、埋め立てと掘削で
16世紀末から発達した都市だが
こんな2つの意味の「下町」をたよりに
東京を歩いてみるのも
結構愉しい。
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