田端

2011年02月28日 | 
山手線で駒込から田端にかけては
その全線の車窓風景のなかでも
一番面白いんじゃないかなと思う。

駒込駅は染井の台地から藍染川の谷へ降りる斜面にあるので
池袋寄りは駅舎が線路の上にありそのまま段差なしで
道路に出られる構造をしているけれど
田端よりは藍染川の谷になっているので
線路は築堤の上を走っている。

発車した電車は、なだらかな勾配を上り
今となっては山手線唯一の踏切を渡り
左へカーブしてトンネルへもぐる貨物線と分かれる。

貨物線は一度右側にふれてから
左へカーブするのだが
実はもともとの山手線はこのレベルを走っていて
現在の山手線が右へ右へとカーブする途中には
当時のトンネルポータルの一部が
埋め立てられた斜面から、にょっきりと顔を出している。


高台(道灌山)に挟まれて右へカーブする山手線は
貨物線を跨ぐとすぐに前方の視界が開けて
新幹線の高架と、車両基地が見渡せる。

新幹線が開業する前は今よりもずっと見晴らしがよくて
貨物の操車場や、その奥に遠くまで奥江戸湾の沖積平野が見渡せた。

おそらく縄文時代や弥生時代の人たちも
この場所が好きだったんだろうな。
その証拠にこの付近からは古墳や貝塚がたくさん出土している。
コメント
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