桜散る

2017年04月09日 | 徒然
散る桜 残る桜も 散る桜
これは江戸時代の曹洞宗僧侶、良寛和尚の辞世です。

散った桜は、そこから若葉を出し、新緑の季節を迎えます。
眩しい光を遮る様に茂る葉は木陰を作り、生き物に休息を与えます。

良寛和尚は、美しいものも、いつかは必ず失われてゆく事を
この辞世に込めましたが、良寛和尚の教え同様に、本当に美しいものは
その美しさが失われた後も、他者に潤いを与える存在であり続けるのだなと
桜の木を見上げながら、そう思うのです。


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