東京都交通局が運営する都営交通のほかに、東京都は水道局が運行していた、小河内ダム建設資材輸送のための専用線(運行期間5年半)と、
東京港における物流を担った、港湾局が運行する専用鉄道がありました。
国鉄汐留駅に接続する芝浦線・日の出線と、越中島貨物駅に接続する深川線・晴海線の4路線があり、それぞれ末端で枝状に引込線が分岐していました。
平成元年(1989)2月10日、晴海線の廃止を以て全線廃止となり、豊洲、晴海、芝浦など各地区の再開発によって、
今となってはここに貨物線があったことすらわからないような新都市ができあがりました。
それでも越中島貨物駅の近くには、忘れ去られたようにかつての線路が遺されています。