妻のデイトジャストが最近遅れるようになってきたというので、オーバーホールに出すことにしました。
10ポイントダイヤの入ったオーソドックスなやつです。
![]() ロレックス デイトジャスト (Ref:179173G) シャンパン 新品20年保証 |
もちろん日本ロレックスのサービスセンターに出せばいいのでしょうが、技術料、分品代等で最低5万円は覚悟しなければなりません。普段に使う時計にこの出費は痛いということで、インターネットを探したところ、御徒町の時計修理専門店が安くやってくれそうなので、ここに頼むことにしました。
まあ、安い修理はそれなりで、なかには、心棒が曲がってつけてあったり、ねじが止め忘れてあったりとひどいものもあるそうです。そこで、電話をかけて、もう1つ出そうと思っていた自分のエクスプローラーIのオーバーホールについて問い合わせて見たところ、はったりなしの誠実な対応だったので決めました。
それというのも、私のエクスプローラーIは1954年製のオールドロレックスで、オーバーホールの見積もりそのものも難しいといわれたからです。こんなやつです。
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ロレックス エクスプローラ 辞典より
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![]() Ref.6350 |
![]() Ref.A296 |
1953年頃 ロレックス エクスプローラ Ref.6350 搭載ムーブメント Cal.A296 |
ロレックス エクスプローラーとして初めてカタログに掲載されたのが、このモデルです。ただファーストモデルとは言い切れません。創生期は様々なダイヤルの種類が存在 し多くのバリエーションが確認されているからです。このモデルは、エクスプローラの基本スタイルが確立された最初のモデルと言った方がいいのかもしれませ ん。
ムーブメントは、自動巻きクロノメーターのCal.A296を搭載。傾斜角度のきつい分厚いローターを装備し、ケース内には納まりませんでした。そのためケースはセミバブルバックで、裏蓋が膨らんでいます。
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ちなみに、このエクスプローラー辞典の記載間違っています。Refナンバーは6150が正解です。また、写真もベンツ針でない、特殊なバリエーションの写真が使われています。私の所有するのは正統派のエクスプロラーです(エッヘン!!)。
セミバブルバックの独特な形状の初期型エクスプローラーI
もちろん、もう部品はないし、現在動いていても、見積もりを出すため分解して見たら、それで戻らなくなるものもあるそうで、保証の限りでないというのです。悪徳業者なら、「分かりましたと」いい加減なことを言って分解もしないでゴミだけとっておく、なんてこともできるはずで、そこをちゃんと説明してくれたのは信頼できるかなと思ったからです。
見積りが混んでいて見積りまで2週間みてくれとのことでしたが、妻と御徒町の店まで出かけて行って頼んできました。修理預り証がいい加減で(時計の種類が「ロレックス コンビ 女性用」なんて書いてあるだけで、シリアル番号とか一切記載なし)ちょっと心配でしたが、このような商売で何10年もやってきた会社なのだから問題ないのかと自分に言い聞かせてお店を出ました。
その後、食事にしたのですが、上野松坂屋の7階のファミリーレストランに行きました。お~っ!!昭和30年代にタイムスリップ。その面白さについては後日。