夕方、仕事に出かけようと、玄関を出て、空を見上げたら、半分の月がのぼっていました。
みっちゃんが亡くなった朝、夜が明ける前に外に出たら、暗い空に半分の月がのぼっていたのを覚えています。
もう、あれから2週間が経ったのですね。なんだか、すごく前に起きた出来事のような気もするし、その一方で、鮮明に記憶がフラシュバックする日々が過ぎていきます。
みっちゃんは、いまでも、家の中できれいな花に囲まれて静かに過ごしています。
四十九日までは、亡くなった魂は来世と現世との間にいて、もとの生活していた場所に魂がいるんだそうです。
そういえば、夜中に目が覚めると、ドアをあけてみっちゃんが部屋から出ていくような気配がしたり、階段をトントンと下っていく気配がしたりして、はっとすることがあります。
しばらく考えて、そうだ、みっちゃんはもういないんだと思うと、すごく寂しくなります。
15年近くも一緒に暮らしてきたのですから、急に生活や気持ちを切り替えることは、どだい無理なんでしょうから、少しずつ時間が解決するのを待ちたいと思います。