久々に将棋の話題です。
昨日、6月6日、藤井棋聖の初防衛戦、対 渡辺名人戦「棋聖戦五番勝負」の第1局が始まりました。
戦型は両者が対戦した2月の朝日杯と同様の手順で進み、渡辺名人の周到な事前研究がどこまでなされているかというスリリングな進行となりました。
しかし、藤井棋聖も十分な準備をしていたとみえ、藤井棋聖にしては珍しく指し手が早く、立会人の島朗九段が「棋聖戦史上類を見ない、想像を絶する午前中」と驚いたぐらいの、午前中で中盤戦に突入する激しい戦いになりました。
午後に入り、藤井棋聖が渡辺名人の飛車取りを手抜いて8八歩を打ちました。
えええっ、こんなところで飛車捨てちゃうんだと、びっくりしました。
ところが、これに対して渡辺名人が長考。結局、本局最長の1時間23分の長考後、飛車を取って一気に終盤に突入しました。
渡辺明ブログより
渡辺名人は自己のブログで「83分の長考をして、選択ミスをしたのかと終局直後は思っていましたが、感想戦でも代案がありませんでした。」
と述べているように、藤井棋聖の見事な対応が、すでに効いてきていて、渡辺名人はじり貧な形勢になっていたようです。
粘る渡辺三冠に対し、藤井棋聖は最後まで的確な指し手を見せ、渡辺明名人が午後6時24分に投了しました。
いや~、本当に強かったです。第2局は6月18日に行われる予定で、ますます楽しみです。