北陸旅行2日目 金沢市内観光も 後半に入ります。
金沢城の「鼠多門(ねずみたもん)」から城外に出て、徒歩で「
いしかわ四高記念公園」を抜けて「石川四高記念館」へ向かいます。
公園では、トンビがベンチでパンを食べている女性から、パンをかっさらったところをカラスに横取りされたのを目撃。
びっくりしたぁ。金沢城付近では結構有名なトンビみたいです。
「石川四高記念館」は、旧四高(しこう)の校舎を利用した赤レンガ建物。四高(旧制第四高等学校)の歴史と伝統を伝える展示がありました。
旧制高等学校は、明治時代から昭和時代前期にかけての日本に存在した高等教育機関。存続時期のほとんどにおいて、帝国大学を中心とする官公立の旧制大学学部への進学のための予備教育(現在の大学教養課程に相当)を、男子のみに対して行った、と。
第四高等学校は、明治20年に金沢に第四高等中学校が設置され、明治27年の高等学校令公布に伴い第四高等学校と改称されたとのこと。
いい時代ですね。楽しそうです。「マスクをしろ、人と話をするな、出かけるな。」なんですかそれ!!
「四高ボート部琵琶湖遭難事故」の展示
琵琶湖に合宿していた四高の漕艇部員と京都大学の学生ら3人が、遠漕訓練中の転覆事故により全員死亡した事件。
この事故は関西方面では大きく報道されたものの、それ以外ではあまり取り上げられなかったが、この事件を悼む「琵琶湖哀歌」が東海林太郎と小笠原美都子によってレコード化されると、そのヒットと相まって全国的に知れ渡ったそうだ。
この歌と加藤登紀子が歌った「琵琶湖周航の歌」との関係が分からなかったのですが、メロディーや歌詞の大部分が、三高(京都大学)の寮歌である歌琵琶湖周航の歌のパクリだったようです。
琵琶湖哀歌
2階部分は貸しスペースになっています。
こんなところにも、「孔子学院」がはびこってきています。やっぱり日本は終わっています。
このあたりは「香林坊」という地名の繁華街となっています。比叡山の僧の香林坊が還俗して、この地の町人向田家の跡取り向田香林坊(むこうだこうりんぼう)となり、以来目薬の製造販売に成功して「香林坊家」として繁栄したのが由来だとか。
高級ブティック店とかが多く、食事をとれるところがなくって、名物「金沢おでん」を狙っていたのですが、迷い込んだ「堅町通り」の飲み屋のランチで普通の食事になってしまいました。
さて、体力も回復したので、気を取り直して、再び循環バスに乗って「尾山神社」に向かいます。予報通り小雨が降り始めました。
加賀藩祖・前田利家公と正室お松の方を祀る尾山神社。
和漢洋の3つの建築様式が用いられた「神門」が特徴的です。
それもそのはず、歴史は新しく、明治6年に旧金谷御殿の跡地である現在の社地に社殿を新築されたとのこと。また、正室であるお松の方に至っては、平成10年合祀された。
藩祖を祀った神社を建立することが、江戸時代後期から明治時代初期に流行したそうです。
屋根には避雷針が。これは日本最古の避雷針だそうです。
1階部分が木骨煉瓦造石貼付の3連アーチとなっていて西洋風です。
境内に前田利家公の銅像が立っているのですが、背中にすごいものを背負っています。
母衣(ほろ)といって、矢をよける甲冑の補助具だそうです。いわば、アクティブアーマーですね。かっこいい。
本殿も造りが西洋風で、土台の玉垣は金沢で最初のレンガ造りだそうです。
さて、本日の最後の目的地、「長町武家屋敷」へ。
加賀藩士・中級武士たちの屋敷跡が残り、黄土色の土塀、石畳の小路などが特徴的です。
冬には雪から土塀を守る「こも掛け」がなされるそうで、金沢の冬の風物詩となっているとのこと。
長町を流れる大野庄用水は、古くから、灌漑、物資運搬、防火、防御、融雪などの多目的用水として用いられてきたそうです。
いまでも、滔々と流れていて、屋敷内庭園の曲水(きょくすい)に利用されているのが見受けられます。
この、用水は、旧宮腰(金石港)から大量の木材を運ぶために造られたもので、金沢城築城に大きな役割を果たしたと伝えられているそうです。
さて、金沢市内1日観光の予定をすべて終え、金沢駅「あんと」内にある「ドンク」で時間調整します。
今回の旅行で、ベーカリーのイートインスペースが意外と便利(人が少ない、静かなど)なことが分かりました。「スターバックス」なんて人でごった返していて、休める雰囲気ではなかったです。
新幹線に乗り、今日の宿泊地、長野に向かいます。
篠ノ井線の霜取り列車として知られていて、現在は長野総合車両センター内での操車を担当している「クモヤ143-52」のようです。いいもの見ました。
乗ってきた「かがやき512号」 金沢16時48分 発 長野17時54分 着 1時間06分 はあっという間でした。
さっそくホテルに向かいます。金沢駅ほどではないですが、長野駅も立派です。
今日の宿泊ホテルは、長野駅ビル直結「メトロポリタン長野」。こちらは JR東日本系列です。
今日は昨日と違い、まともな夕食をとりに出かけられました。
長野と言えば、信州そばということで、駅前のドン・キホーテの下「そば亭 油や」で
手打ちそばがメインのミニ天丼セットをいただきました。
蕎麦の盛がけっこう多くて、かつ、丼ぶりの海老天も大きくて、おなかいっぱいです。物価はだいぶ安そうです。