古い DTM 音源などが、軒並みバックアップ電池切れを起こし始めているので(つい最近、YAMAHA MU80 を交換)、いろいろ引っ張り出して確かめてみたところ、
YAMAHA TG-55も
KORG 05R/W も
ROLAND SC-88 Pro も大丈夫でした。
YAMAHA では、内蔵電池の寿命を5年とアナウンスしていますが、MU50 が25年持ったという人もいるし、自分の MU80 も10年以上は確実に持ったと思われます。使用環境によってだいぶズレがあるのではと思います。
で、ROLAND の SC-88 Pro を 久々に鳴らしてみたら(今からしたらだいぶチープな音がします)、そういえば昔、インターネットに SC-88 で作った曲をアップするのが凄く流行っていた時期があったなと懐かしい記憶が蘇ってきました。
しかし、そのインターネット上の仕組みの名前がどうしても思い出せません。確か「フォーラム」とかいうコミュニティーがあったことまでは思い出したので
「昔のインターネット SC-88Pro フォーラム 」で検索したら、
でました!!
NIFTY-Serve の FMIDI というフォーラムでした。
ニフティサーブ(NIFTY-Serve)は、1987年から2006年までニフティ株式会社(富士通・日商岩井の合弁会社)が運営していたパソコン通信サービス。
まだ、「パソコン通信」と言っていた時代で、コンピュータ(PC-98)のシリアルポートにモデムを接続し、電話回線を通じて「ガーピー」という接続音でログインし通信をしていました。
電話料金がかさむので、夜の11時からの朝の8時まで定額料金になる「テレホーダイ」というサービスに加入していたのですが、パソコン通信をしている間には、他に電話をかけることも受けることもできない不便さ(携帯なんかありませんから)がありました。
画面もこんなテキストだけです。この画面から「GO FMIDIDAT」と入力してフォーラムに入って行ったものです。
このフォーラム(FMIDIDAT)では、全国のユーザーが作成したMIDIデータを落とし放題という魅力的なサービスで、自分で打ち込んだデータも何曲かアップし、ダウンロード回数があがると嬉しかった思い出がよみがえりました。
このころ、SC-88は高価でとても手が出ず、YAMAHA DTM セット 「Hello! Music!」に付属している CBX-T3 (1991年発売)の中古を秋葉原で購入し使用していました(今でも現役で動きます)。1992~1993年ごろの話ではないかと思います。
残念ながら、CBX-T3 では、SC-88Pro で作られた MIDI曲は完全に再現できないため悔しい思いをした覚えがあります。
30年ほど前の話ですが、何か時間がゆっくりと流れるいい時代でしたね。
今は、他人のことを尊重して、何を言っちゃいけないとか、何かを大切にしろとか言いながら、勝手に何かを打てとか、つけろとか、何かを持てとか、本当に政府が個人の生活に土足で上がり込んでくる嫌な世の中になりました。