椿峰のまち

所沢・椿峰ニュータウンでのまちから見えてくるものをお伝えするブログです。

ぶきっちょさんの在宅介護〔11〕

2014-03-02 20:00:29 | 藤村瞬一
11月初めに主人の体調が思わしくなく、急速に足が悪くなってしまいました。
近くの内科医院で検査をして帰ってから2階の自分の部屋でベッドからずり落ちて
しまうようになり、息子に来てもらいましたが階段を降ろすことはできそうもありませんでした。

そのころ、ベッドの上に敷いていた薄めの敷布団が尿でぐっしょりなるほどの失禁でまた認知症のような症状が出て
戸惑うばかりでした。
高齢者の大量の尿はよくあることのようです。

救急車で運ばれた所沢中央病院での検査で、低ナトリウム血症とのことでした。
塩を多めに振りかけて食べていたのはそういう理由だったのかもしれません。

さまざまな検査の後、肝臓に腫瘍があり、余命半年ぐらいとのこと。

主治医の先生、病院の相談員の方や看護師の方、ケアマネジャーの方と一緒に
今後の方針を考える時間を取っていただいて、在宅での介護を選びました。

延命治療はせず、またできるだけ薬は使わないで最期まで家で過ごすことを
訪問看護の方や訪問医療の長沢先生にお願い致しました。


2年ほど前に帯状疱疹で主人が苦しんでいたとき、ひどい薬疹と高熱を出したことが
あって、薬を受け付けられないほど肝臓あたりが弱っているとうすうす感じておりました。

病院で看護師さんや介護の方たちの熱心なお世話もあって元気を取り戻していましたが
寝たきりの症状のまま、退院のころも私や息子との会話がかみ合わないままでした。

多くの方たちに支えられての介護が始まってのあれこれは過去の記事の通りです。

年賀状はほとんど書けない状態でしたが、今年の手帳も買って細かい字も書けるように
回復しました。

何とか仮性認知症から回復することができたといえるかもしれません。
あれこれ調べながらのことでしたので、主人の例も参考にしていただければ幸いです。

(効果が感じられたもの)
・カレンダー、時計  ・季節がよくわかる窓 ・テレビ、新聞 ・鏡 
・会話、食事  ・きめの細かい体温調節 ・排泄処理の工夫
・ゆるやかで静かな時間 ・使いやすい筆記具(ボールペンや蛍光ペンなど色のあれこれあるもの)
・若い人たちによる入浴サービス
・看護師さんとの会話、体操指導

土曜日の大雪の日は訪問医療にあたっていて、家の前の道路は車が入れないほど雪が積もっていました。
家の前で雪かきをしていたら、長沢先生と看護師のYさんが遠くから歩いて来られるのが見えました。
車を途中で降りられたのだそうです。

主人もびっくりしておりました。ありがたいびっくり、というものはかなり効果的なのではないでしょうか。

例えばミキサーでつくるバナナとりんごのジュースも喜んでいましたが、しだいに
飲みにくさを訴えるようになり、声も次第に出にくくなっておりました。

2月19日あたりから腹痛を訴えて、胃腸性のカゼのような症状が出て21日夜から軽い嘔吐があり
22日の昼近く、最期は吐き出せず私ひとりが看取ることになりました。

まだ時間があると思っていたので残念でたまりません。




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