世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

愛と恋

2019年02月24日 | 
恋愛というが、

恋と愛は違う。


それは以前書いた、祈願というが、

祈りと願いの違いに似ている。



恋は下心、愛は中心という。


恋は一時であり、愛は永遠である。


恋は冷めるときがあるかもしれない、

だが、愛は冷めない。

愛は、覚めるのである。


恋は落ちるもの、

愛は目覚めるものなのだ。





愛とは、

敬いを伴い、慈しみを育てる。


それは増幅されることはあっても、

逓減したり消失することはない。



本気さは、ある意味狂いを伴う。

ならば、

恋狂いではなく、愛狂いなのだ。


老いらくの恋ではなく、

老いらくの愛なのだ。



あまりに愛されすぎると、怖くなることがある。

いつか冷めるのではないかと、

不安が付きまとう。。


愛されれば愛されるほど信用できない。

それは、愛に慣れてないから。

本当の愛を知らないから。


愛とは信頼であり、

本当の信頼とは、疑いから始まる。

(いきなり信じるのは妄信という)


恋の始まりは決まって不安が付きまとう。

恋の衝撃を愛と錯覚することはよくあることだ。


これは恋なのか、愛なのか。


恋が愛に変わるとき、

それは確信となる。



恋が甘味なモノなら、

愛は美味なモノだ。


恋が薪の炎なら、

愛は、炭の熾火のようなものだ。


恋が盲目なら、

愛は、開眼。


恋が落ちるモノなら、

愛は、目覚めるモノ。


恋は奪い、

愛は与える。



【余談】


英語では、

恋も愛もloveである。


Crashという単語を使うこともある。

I have a crash on you.

これは、

accidentですね。


Fall in love.


Affectionともいうが、

慈悲や穏やかさを伴う愛ですね。






恋とビジネスの共通点

2014年02月19日 | 
恋のできない人間は、仕事もできない。

仕事ができない人間は、恋もできない。


一般にそういう傾向がある。



あるメルマガによれば、

恋をしてる状態は脳科学的には

「最高の状態」にあるといわれる。


なぜなら、恋した脳には「ドーパミン」という

脳内物質が分泌されるからだ。


そのドーパミンは、

脳に対して、やる気を出すように指示をする物質である。


ゆえに「やる気のホルモン」とも呼ばれ、

人間の運動機能やホルモンの分泌をコントロールし、

「快」を感じさせる物質である。


「快」はやる気につながる動的な心地よさで、

強い意志、高い集中力を与え

楽観的ポジティブ思考に導びく。



だから、恋愛中のドキドキやワクワクは

このホルモンの効果なのだ。


逆に、ドーパミンが少ない場合には、

仕事に対して集中力が落ちたり、やる気が薄れてしまう。


また、物事を忘れっぽくなったり、

人とのコミュニケーションがうまくいかなくなってしまう。



だから、ドキドキするような恋のように、

ドキドキするような仕事をしよう。



恋愛も夢も仕事も同じ。

すべては「情熱」が不可欠。



「情熱」とはワクワクしている心の状態。



このワクワク感を持続するためにも、

「恋脳」を持つことが必要となる。


「惚れ薬」を煎じて飲もう。

ボクはいつも飲んでいるから、

惚れっぽくて困る。


まあ、誰にも恋心を抱けないような

砂を噛むような味気ない生活よりマシだろう。



恋をするようにビジネスをし、

ビジネスをするように恋をしよう。



【補足】


ご希望の方に、「惚れ薬」お分けします。



CAとデートしました

2014年01月22日 | 
海外に行って時間を持て余すなら、

CAとデートすることをお勧めする。


もちろん、英語ができないとこういうこともできなくなるが。



国内線、客室乗務員のお休みは、

4日働いて2日休みのパターンが多い。


国際線は、スケジュールがバラバラだが、

だいたい、ヨーロッパ方面・カナダ・アメリカなど、

フライトタイム10時間超える場合は、帰国すると、2日か3日お休みがもらえる。


ただし、現地でも24時間は必ずお休みもらえるようになっている。



東南アジアのようなフライトタイム4~5時間ならどうだろう。

結構日帰りも多いらしい。


それなら帰り便を狙えばいい。




例えばベトナムエアライン。


ベトナム人のCAは美人が多く、愛想がいい。

目が会うと、必ずニコッと微笑んでくれる。






それにアオザイを着ているので、一層そそられる。






ベトナムエアラインはJALとの共同運行になっていて、

深夜ハノイやホーチミンを出て、早朝日本に着く。


そして、その帰り便が午後ベトナムに着くこととなる。


ここで運良く休暇を取るCAなら、現地でデートができる可能性が大きい。


地方出身のCAは、いちいち自分の田舎帰ったりせず、

提携先のホテルに泊まる。


ハノイの場合、5つ星のSホテルだ。


彼氏のいないCAは誰しも時間を持て余している。


東南アジアは時差も1~2時間しかないから、

ほとんど時差ボケはない。


彼女らも体力は温存している。


当然向こうも独身であれば、虎視眈々といい男を狙っているはずだ。



ビジネスクラスならまだしも、エコノミーとなるとかなりのテクニックを要する。


まず、当然だが紳士的でなければならない。

言葉遣い、身のこなし、食事のマナーなどなど。


CAはお目が高い。


さて、そこで声のかけ方だ。


狙い目は、彼女らが飲み物や機内食を回収し終わり、一服している時間帯が最適だ。


一番後ろでカーテンを引いてたむろっている場合が多い。


幸いトイレもその位置にある。

だからトイレを済ませ、出てきたとこでおもむろに声をかける。


Can I have a glass of wine?

ワインはビールでもオレンジジュースでも構わない。


カップをもらいながら

”Do you have a flight tonight?”

と聞いてみる。


”No.”といえばアタック開始だ。


まず出身地などを聞いたりさりげなく会話をする。


そして相手が自分のことを聞いてきたらしめたもの。

空かさず言う。


「実は、ハノイは何度か来ているけど、とっても気に入ってるんだ。

観光地は行き尽くしたし、どこか面白い穴場を知らない?」


「あるわよ。○○なんかどう?」


「どこにあるのかな?

よかったら連れて行ってくれない?ご馳走するよ」


”OK”となれば、

あとは時間と待ち合わせ場所、携帯番号をゲットすれば、バッチリ。



       


さあ、君にはできるかな?



【追記】


英会話に自信のない人は、

すぐに「フリートーク」にいらっしゃい。


懇切丁寧に手ほどきします。

浮気の勧めとその効用

2014年01月19日 | 
浮気が発覚したときは殺されるのでないかと思うほどの修羅場を見た。


ビンタも2発食らった。

とにかく激しい。


You always make me tired!


だが、一旦嵐が過ぎ去ると、

嘘のように優しくなった。


Iwas jealous 'coz I love u.

なんと嬉しいことを言ってくれる。




自分のブログやfacebookで90%以上の自分を暴露している。


そこに監視の目が光る。

恋人であろうが行政であろうがボクの動きを注視している。



先日もタレコミがあった。

そのためボクは行政に呼び出され、しこたまお灸を据えられたのだ。


それが嫌でfacebookをしないという人もいる。


だがボクは敢えて自分を世の中に暴露する。


損をしてでも、そうせざるを得ない自分がいる。

それは正々堂々と生きているからだ。


叩けば誇りの出る身ではあるが、

それでもお天道様に顔向けができないことは極力やらないようにしている。


絶対と言い切れないところが、弱いところなのだが。

それは愛嬌でもある。


法律に触れない程度のワルはする。

そうでなければ人生面白くない。


スレスレ、グレーゾーンのところで生きるのが面白い。



    昨夜のカラオケ



「あなたもワルねー」 とはよく言われる。


だが、悪党、悪人とは一度も呼ばれたことはない。

知っている範囲だが。

彼女は何人いるんですか?

2014年01月15日 | 
初対面の人に聞かれた。

「彼女jは何人いるんですか?」と。


「一人ですよ」


「エッ!?世界中にいらっしゃるんじゃ・・・?」


「ホントに一人だけなんですか?」


「そうですよ。一人だけですよ」


「へー、結構マジメなんですね」


「そうです、実は真面目なんです(笑い)」


「意外!」



そう、ボクは基本的に、マジメなんです。

みんな誤解をしているのです、ボクのことを。


誰でも口説いて、ふしだらで、

彼女を何人も作って、取っ変え引っ変え。



「もう6年付き合ってます」

「6年、長いですね」


「ボクは、基本長く付き合いますよ

いい加減じゃないから」



ボクがふしだらな人間だと思わせるのは、それはボクが蒔いた種なのだ。



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「何でいつも他の女といちゃついてんの?」

facebookに写真をアップしたり、

あることないこと、尾ひれをつけてブログにアップしたり。


ボクのプライバシーは90%方自分で暴露している。

それもかなり脚色しているが。




それを見て彼女が言う。

「いつもベタベタしてんじゃないの」


「持てるからな、俺は」

茶目っ気タップリに答える。


「Sexしてんの?」

「してないよ」


ちょっと目をそらしがちに言う。


「もう年だし。安心しろよ」


「あなたは年だけど、Sexできるでしょ!」


「ま、確かに」


「でも君だけだよ、寝るのは。


どうしてボクがこんなに自由にしていられると思うかい?

他にどこにも彼女がいないからさ。


特に日本にいたらどこにも行けないだろ

だから、日本には彼女はいない。


ボクにとって自由が一番だから。

自由を犯されるのが一番嫌だから」



「何でそんなにモテるの?」


「それはね、

ボクといたらいろんな夢が見れるだろ。

ワクワクするだろ」


「うん。だけど夢はいつかは終わるのよ」


「それもそうだ。

人生もいつかは終わる。

だじゃら、楽しまなきゃ」



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昨夜、フランスのリヨンに住むフィリピンの女性と

長いことチャットしていた。


その一部始終を原文で載せておく。


Gが相手。

Kがボクだ。



G: I want to discuss with you

K: OK Go ahead

G: .I know you more, tell me a little about yourself

K: .About me specifically what?

G: your married life in general

K: I'm generally alone.

G: oh well I too am a student and I live in France Single

K: Oh really.
 So what can I do for you?

G: you what you think of me

K: I have no idea so far.

G; ok no problem more
 I like you

K: Thank you.

G; what do you think I want to share my life with you

K: How share with you?

G: a relationship

K: Wow. How?
 You live in France and I live in Japan.
 Too far.

G; not far for me if there is love

K; Yeah, right.
 But how can we make love?

G; with time or I come to you or you come to japan in France

K: I don't understand.
 What is the point?

G; i love you understand

K: yeah, I understand you
 But I don't understand how?

G: I want to spend the rest of my life to your dimensions as your wife

K:OK
 The question is how.
 Where are you now?

G: en france à lyon

K: Lyon is good place.

G: very good

K: Yeah I think so.

G: I want a man to myself

K: I will try.
 So what can I do for that first?

G: everything that can be useful for our relationship

K: Tell me on short cut.

G: you want me to tell you what

K: Sure.

G: mi life
  my life
 you work or

K: or what?

G: you work

K: I'm working.
 You mean only for you?

G; nmber phone give me

K: 81902078xxxx

G: .I reload and I'll call you after

K: Anytime.

G:ok
I invite you to lyon

K: Fantastic.



2hour later

G; wi baby
hi

K: Hi honey

G; I'm thrilled honey you gonna lap later.

K;.really?
.OK


こういう会話を交わしているから、世界中に彼女がいると思われるんだろうね。

でもこういうのが、いちば英語の勉強になる。


ところでこの展開、面白いと思わない!?


続きはまた連絡来てから、ね。

言葉の壁を乗り越えて

2013年11月12日 | 
恋をした。

言葉が通じない人と。


だけど、恋に言葉はいらない!?

言葉が通じなくても恋はできる?



以前、中国人と恋に落ちたことがある。

相手は、英語も日本語もできない。

ボクは、中国語ができない。


言葉による意思疎通の手段が全くない状態。


最初は、あ〜、ウーの連続だった。

だが、、筆談という手段があった。

どれだけ紙を使ったか。



今回はそれもできない。

彼女は拙(つたな)い英語を一生懸命話そうとする。

ボクも、うろ覚えのベトナム語をなんとか話そうとする。


恋の始まりはそれでもなんとかうまくいく。

あとは黙って体を寄せ合えばいいのだから。


肌の温もりがお互いの意思を伝えてくれる。



問題は、それからだろう。

お互いのもどかしさをどう解消していくか、それが問題だ。




日本人どうしなら、最初は饒舌になる。

言葉によってお互いを知ろうとする。


自分を語り、相手のことを聞き出すことで相互の理解を深めていく。


だがそれも時間が経てば、口数も少なくなる。

そして、体の温もりも感じなくなった時、終焉を迎える。



その度に、もう恋はしたくないと想う。

だが、何度繰り返せば懲りるのだろうか。


人は、恋をしなくては生きていけない。

いや、生きる意味がない、生きる価値がない。



人は、恋に憧れ、恋を恐れ、恋を避けるようになる。

それでも、恋をしたいと心は叫ぶ。


恋とはそれほど、甘く、つれなく、痛い。



死ぬまで恋をしていたい。

たとえ恋多き人と言われようとも。



言葉の壁を超えれば、無限に恋はできる。



   ハノイで有名な水中人形劇(Water papett show)



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【補足】


今、ベトナム語と中国語を習っている。


毎週日曜日、両講座がフリートークで行われている。


午後2時から4時まではベトナム語講座。

4時から6時まで、中国語講座。


興味のなる方はぜひご参加ください。

モテる秘訣

2013年03月12日 | 
異性だけではない。

男が人にモテる秘訣を伝授しよう。


まず、

1.相手の立場になって考える。

最近の人は、忙しい。

芸能人並みに、予定がギッシリ。

仕事も、残業続きで、お疲れのご様子。

これではデイトもままならない。



そこは、辛抱。

じっと相手の都合を待つ。


焦ったり、怒ってはいけない。

心の広さを見せるのいいチャンスだ。


だが、メールで優しい言葉をかけるのを忘れてはいけない。


どう、元気にしてる?

何か困ったことはない?


気遣うと同時に、こちらの気持ちも伝えることも必要だ。

会えなくて寂しいよ。

いつも君のことを考えているよ。

いつだって、何処だって君の都合のいいところに飛んでいくよ。



禁句がある。

こちらが言ってはいけない言葉。


「忙しい」と「疲れている」だ。

相手もそうなんだから。





2.詮索したり相手の行動を制限しない。


どこ行くの?

何してるの?は気になるところ。


だが、ここもグッと我慢。

聞きたい気持ちを抑えなければならない。


何してた?でなく、どうしてた?と聞く。


誰と一緒?も、禁句。

友達と、と言われても、、男?女?などと詮索はしない。

何人で?なんてことも聞かない。


最近の人は、交友関係も広いのだ。

飲んだり、食べたりの機会も多い。

特に、facebookをはじめとするSNSでのつながりが広がっている。


ユル~く広~い付き合いを楽しんでいる風情がある。

もちろん、浮気や他の男に乗り換えられる危険性はある。


だけど、信じてあげる器量の大きさを見せれば、大丈夫。

たぶん、だけど。




3.話を聴いてあげる。


おしゃべり男は嫌われる。

男はやっぱり寡黙が似合う。


ちらりと教養を見せるのが効果的。


傾聴男はモテる男の最大の秘訣。




4.夢を語る。


将来設計のできる男は魅力的だ。


愚痴っぽい男、

文句の多い男、、

ネガティブワードの多い男はNG。


そもそも夢の無い男は論外だ。



男を磨くことを怠ってはならない。

自分を決めつけないこと。

自分を諦めないこと。

自分を見放さないこと。


自分は〇〇だから、という言葉を吐かない。


特にダメだから、才能がないからなどいった

自分を否定するような言葉はご法度だ。




5.食べ方飲み方に気を付ける


飲食事は人間の本質が出る。


なぜボクは女性を食事に誘うのかは

前回のブログでも書いたが、

お互いを観察し合うのには欠かせないカテゴリーだからだ。


もちろん、女性にお金を出させてはいけない。

割り勘にする奴はそこでフィニッシュ。



―――――――――――――――――――――――――

男を磨くには

まず教養をつけること。


だが情報量では女性にはかなわない。

知ったかぶりをするより、

教えてもらうという謙虚な姿勢も大事。


智識を増やすことも大事だが、

学習能力を身に着けることの方が大切だ。


特に、時事問題には精通しておきたい。

政治、経済は女性の不得手とする分野。


お笑いやバライティ、ゲームなど低俗なものはソコソコでいい。

もしそうした話題なら、

裏話や業界の事情など人の知らないことを話すのならOKだ。


テレビの番組ネタなどは、かえって教養の無さをひけらかすようなもの。

くだらない時間の使い方も見破られる。

もちろん、同類の女性なら話は別だが。




女性は、自分の知らないことを知っている男に弱い。

くだらない内容は論外だが。


もちろん、あまりにマニアックなことも変人とみなされ、

かえって引かれてしまう危険性がある。


自慢話もご法度だ。

得意分野がキタッと思っても、サラリと見せつけるテクを持とう。

滔々(とうとう)としゃべり続ける輩がいるが、

次からは敬遠されること請負だ。



以上、

「かじえいせいの(女に)モテるための男の磨き方講座」でした。



【追記】


もちろん、

外見も大事。


その中でも清潔感が重要だ。


ファッションなどセンスの良さも求められる。

何より自分のあったセンスが重要。




それから、肉体改造。

身体を鍛えること。


マッチョになる必要はないが、

腕を太く、胸板を厚く。

足腰を鍛えることも。


鉄アレー筋トレが最適。



もちろん、精力も。


肝心な時ダメになる奴が増えていると聞く。

あまり人のことはいえないが…。



ガンバろ!

お願い、死なないで

2012年11月30日 | 
今朝のハノイもどんよりと曇っている。

ここは不思議な街だ。

人口500万人の大都会なのに、毎朝ニワトリの声で起こされる。


だが今朝はほとんど一睡もできないままベッドに横たわって鶏鳴を聞いていた。

枕は涙でぬれている。

両方のの瞼は張れて視界を遮っている。

頭が割れるように痛い。


―――――――――――――――――――――

昨夜は涙が止まらなかった。

パソコンに向かって号泣した。

今も止めどもなく涙が流れる。

パソコンのキーボードが霞(かす)む。



フィリピンのメラニーが死にかかっている。


短編小説「小さな恋」の主人公・ポーリーンのお母さんだ。

あまりに現実が生々しく、その後続きが書けないでいた。

これはそんな矢先の出来事だった。



33歳の彼女は極度の低血圧症だ。

下が60、上は80しかない。

血液が上手く回らないのか、体はあざだらけだった。

それでも、初めてフィリピンを訪れた時彼女は真摯にアテンドしてくれた。


ポーリーンは、2日前に9歳の誕生日を迎えた。

ボクをアンクルと呼ぶが、時にファーザーとも呼んでくれた。

彼女を始めて馬に乗せてから、彼女は病み付きになったようだ。

ボクが帰国して一週間後、メラニーはせがむポーリーンを乗馬に連れて行ったそうだ。




―――――――――――――――――――――――

昨夜のチャットで、メラニーが

「あなたのことは一生忘れないわ」 と書いてきた。

どういう意味?と聞くと

この数日毎日病院に行って輸血を受けているという。


明日からチャットもできない、寂しいと。

入院して、帰ってこれないかもと。

明日か、明後日か分からない。

いなくなる。


ボクは、「ダメだー!」と叫んでいた。

明日フィリピンに飛ぶよ。

ボクの血を上げる。

同じ血液型だから。


彼女は頑なに拒んだ。

「今また私の身体はあざでいっぱい」

こんな体をあなたに見られたくない。

それにあなた、明日も仕事でしょ。

いつも忙しく、チャットもままならないボクに皮肉とも取れる言葉で彼女は気遣った。



ポーリーンはどうするんだ。

お母さん(お祖母ちゃんが)見てくれる。


明日病院は早いからもう寝る。

12時を回っていた。


毎に注射は痛いし、体も痛い。

もう疲れた。

もう、ヤダ。



待って! 

そんなこと、言うな。

声が聴きたい。

ボクは電話をかけた。


彼女は出ない。

2回、3回、4回、5回。

ボクは執拗にかけ続けた。


お願いだから出ておくれ。

少しでいいから。

そしたら寝よう。


一緒に寝る?

ああ、一緒に寝るよ。

ずっと抱きしめていてあげるから。


彼女はやっと電話に出た。

カメラは切ったままだ。

ボクは敢えて涙でくしゃくしゃになった自分の顔を映して見せた。


私も泣いてる。

もういい?

ああ、いいよ、おやすみ。


声にならない声でボクは答えた。

一緒に寝る?

ああ、一緒に寝よう。


じゃあ、1,2,3.

彼女は電話を切った。


I love you.

ずっと忘れないわ。

天国でまた会おうね。


そう言い残してチャットも切れた。

ボクは声をあげて泣いた。




なんでこんな時にぼくはベトナムにいるんだ。

ハノイーマニラ間に直通便はない。

それに、今ベトナムでもボクは重大な局面を迎えている。

バッチャンにも行かなければならない。


何故神はこんなにも非情なのか。



ポーリーンとのチャットがつながった。

マミーは今寝てるよ。

明日病院行くんだって?

うん。

もう疲れたって。

ああ。


Please pray for mom, uncle.
(アンクル、お母さんのために祈って)

Sure, Pauleen.
(もちろんだよ、ポーリーン)

Good night.

Good night.

小さな恋人 (短編小説)

2012年11月17日 | 
『小さな恋人』 (かじ えいせい 著)

それはHiという挨拶から始まった。
My mom likes you. (お母さんがあなたのことが好きなんです)と続く。
マムがあなたに会いたいといっています。マムに会いにフィリピンに来てください。
少し前にfacebookで友達になった8歳の女の子からのメッセージだった。

唐突な申し出に少し戸惑いつつも、OKと答えていた。
軽いノリだった。相手も面白半分だと思った。だからこっちもそのつもりだった。
女の子と何回かメッセージのやり取りをするうちに、母親本人から連絡が来るようになった。
どこに住んでいる。仕事は何。何歳。というありきたりの質問のやり取りがしばらく続く。

ある日、Mom is crying. Why? Uncle,と女の子が聞いてきた。
いつしか女の子はボクのことをuncleと呼ぶようになっていた。

母親は、例にもれずシングルマザーで、女の子は自分の父親を知らない。
分からないと答えると、マムがあなたに会いたがっている。だけど、マムは病気です。
いつも病院に行って、時々帰ってこない、という。つまり入退院を繰り返しているらしい。
本人に聞くと、病気だけど大丈夫という。どんな病気かと聞くと、分からないといって教えようとしない。
ただ話の内容から、血圧が極端に低いらしいことは分かった。
めまいや頭痛をいつも訴える。大量の薬を与えられ、飲んでは副作用でいつも朦朧としているようだった。

彼女は、毎日facebookのメッセージでGood morningとあいさつを送ってきていた。
だが、時々まる一日連絡がないときもある。その時は決まって入院しているのだった。
彼女はボクのことをhoneyと呼び、I love youというようになった。
そして、フィリピンにおいでと繰り返して言う。

ボクはまだ一度もフィリピンには行ったことがなかった。興味はあった。一度は行ってみたいと。
女の子とその母親からメッセージが送られてきだして約半年が経とうとしていた。
ボクの気持ちは、行きたいから行かなければ、という風に変わっていた。
その頃、彼女は、自分の友達が同じ病気で亡くなったと伝えてきた。自分より3つ年下の友達だったと。
だから自分ももうすぐ死ぬと。死ぬ前に一度ボクに会いたいと。あなたに会って死にたいと。
ボクはもういたたまれなくなって、フィリピン行きを決めてしまった。女の子のためにも彼女には生きてほしかった。


                ◇


マニラ空港は思いのほか閑散としていた。
入国審査を済ませ、荷物をカートに乗せドアの外に出ると、ボクの経験上からは大勢の出迎えの人たちでごった返しているはずだ。
ところが、ほとんど誰もいない。拍子抜けしながら表の道路に出る。出迎えの人たちに変わってタクシーの客引きが群がってくる。
彼女は迎えに来るといっていた。
ポン引きと見られる人物に訳を話すと、こっちだとボクを促す。半信半疑で道を渡り、左右に分かれたスロープを途中まで下りた時、目を疑った。
フェンスを挟んで数えきれない出迎えの人たちでごった返している光景が飛び込んできたのだ。
この中にはたして彼女はいるのだろうか。
いるとしてもどうして探せばいいのだろうか。
途方に暮れて佇んでいると、フェンスを越えて一人の女性が弱弱しい歩き方で近づいてくる。
疑問が確信に変わるころやっと彼女はボクの前に立っていた。
タオルを口に当てにこりともせず、むしろ怒っているような顔つきだった。
もともと色が黒いせいか、血の気の無い顔は土色をしている。
時折タオルの隙間から除く唇は紫がかっていた。一目で病気持ちだと分かる。
名前を言うと、はにかんだ微笑みを返した。だが、なかなか目を合わせようとはしない。彼女なりの恥じらいのようだった。

娘も、自分の母親も一緒に来ているという。どこにいるか聞いたら、さっき帰ったと答えた。
彼女一人でホテルにいっしょに来るという。全く予期していなかったことだ。
彼女は明らかに病み上がりといった風情だった。
口数は少なく、ボクの問いかけに無言でただ首を振るだけの返事が多かった。
体も衰弱しきっているのだろう。だがそれ以上に何か思いつめた気配が感じられる。
彼女がほとんど口も利かないままタクシーはホテルの前に滑り込んだ。

(続く)



     (写真はイメージ)

ミラクル・ラブ

2012年11月03日 | 
">夢は叶えるもの。

奇跡は起こすもの



その奇跡が起きた!

何でもないことのようだが、ボクにとっては奇跡だった。

―――――――――――――――――――――――

ずっと憧れを抱いていた。

FB上でのお友達。


その人は、ときどき写真をアップする。

それが強烈な印象をボクに与えた。


ナント、いつもドアップで、

しかも、いつも敬礼のポーズ。

大きな瞳がカメラ目線で語りかけてくる。

おはよう!って。


ボクもいつしか、おはよう!って返すようになった。

ピンと指先まで伸びた額の前の手が、

寝ぼけ眼のボクをシャキッとさせてくれる。


チョット変わってるな?って感じる。

興味がいつしか憧れに変化していく。


そして、その憧れが知らず知らずのうちに恋心へと。

会ったこともない人への淡い恋心、

それはまるで少年のようなときめきをボクに与えてくれた。


思わず、彼女のコメント欄に

「つきあってください」 と書き込んでいた。

「いいね」で軽くかわされてしまったけど。


彼女の敬礼した顔がアップされるのを心待ちにするようになった。

会えたらいいナー、と思っていた。


だけど彼女は遠くに住んでいて、いつも仕事で忙しそうに行動しているようだ。

とてもリアルに会えるようには思えなかった。



―――――――――――――――――――

その朝、珍しく彼女の敬礼姿に変わって一枚の風景写真がアップされていた。


福岡空港にいるよ、って。

「どこに行くんですか」 ってコメントした。

しばらくして、

「飛行機に乗るんじゃないですよ」 って返事が返ってきた。


じゃあ、今、福岡にいるんだァ、となにげに思った。


ボクもこの日、福岡で夜7時から開かれる会合に出る予定にしていた。

午後3時過ぎに出ればイイや、とのんびり構えていた。


彼女が今福岡にいる、と思うと

ボクの指は、あろうことか自然にキーボードをたたいていた。


「ボクも午後から福岡に行くんですよ。

良かったら、どこかで会いませんか?」


彼女が、ホントに福岡にいるのかも定かでないし、

いても、何時まで? ひょっとしてスケデュールいっぱい?

などと勝手な空想ばかりがボクの頭の中を駆け巡る。


忘れていたころにふとメッセージ欄に目が行く。

そこには何と彼女からの返事が。


「4時ごろに天神でいかがですか」 と。

一瞬、ボクは目を疑った。

4時? 天神?


「ハイ、行きますッ!!」 って、速攻で答えていた。

胸の高まりを抑えきれなかった。


時計の針は1時50分を指している。

すぐバスに乗れば4時に間に合う。


慌てて着替えを済ませ、2時16分の高速バスに飛び乗った。

「天神には何時に着きますか?」

運転手さんに聞いた。

「到着予定は16時です」


まるで、ボクのために天神まで行ってくれるかぼちゃの馬車に感じた。

立場が逆だが、そんなことはどうでもいい。


予期せぬチャンスがいきなりやってきたのだから。


こんなことがあるのだろうか。

本当にボクはこれから彼女に会おうとしているのだろうか。


まだ信じきれない気持ちを乗せて、秋風を切りながらバスは北へと突っ走った。



―――――――――――――――――――――――――――

それから2時間後、ボクは憧れの彼女とお茶をしていた。

彼女は、ボクの思い描いていた通りの女性(ひと)だった。


それから2時間たっぷり、いろんな話をした。



地下鉄の駅まで送ってきてくくれた彼女に

夕方のごった返する改札口の前で、人目も気にせずハグして別れた。


もちろん、再会を約束して。



(これは実話を元にしたフィクションです)



【追記】


関係ないけど、

この日、天神で出会ったベトナム雑貨を売る女性たち。


   ホーチミンでもハノイでもない、福岡・天神です。


なぜ恋人ができないのか

2012年10月08日 | 
いいナーと思う人がいないわけではない。

恋人になりかけた女性もいる。


でも何故かいざとなるとブレーキがかかる。


恋人は欲しい。

一緒にいたら楽しいだろうなと思う。



でもどうしても一歩が踏み出せないのは何故だろう。


自由でありたいという願望が強すぎるのだろうか。

確かにあまりにも自由を謳歌しているきらいはある。


このシテュエーションを壊したくない、失いたくないという想いがあるのも事実だ。


寂しいという想いはほとんどない。

孤独という感覚もない。


普段多くの人たちと接しているので、

むしろ一人になった時、ホッとするときの方が多い。


それでも、アー、あの人に会いたいという気持ちが湧かない訳でもない。

だけど、そのあとの鬱陶しさを考えると、急にそんな気持ちも萎えてしまう。


それ以上に、無性に旅に出たい気持ちが湧き上る。


これじゃあ、恋は出来ないな。


そんな都合のいい女なんていないだろうから。


―――――――――――――――――――――――

想うに、逆の場合も多いのではなかろうか。

つまり、都合のいい男を求めるる女。


束縛されたくないのよね。

自由が一番!


などと平気でのたまう女。

どついてやろかと思う。


一生独身でいろ!って。


こういう時って、女の方が毅然としているように見える。

目に見えないバリアを持っている。

これ以上近づかないで、っていうオーラを出している。


男なんて、だらしないものだ、

いくら強がっていても、どのみち女が欲しいのだ。




だから、思った。

「都合のいい女」「都合のいい男」ならうまくいくんじゃないかと。


会いたいときにあって、そうでないときにはお互い自由を満喫する。

これならいいかもしれない。


しかし待てよ。

お互いの都合が一致すればいいが、

咬み合わなくなったら、お仕舞だ。


私が会いたいときに、あなたは何故会おうとしないの。

オレが会おうというと、忙しいだの疲れているだの、今はそんな気分じゃないなどと


長年連れ添ってくたびれた夫婦みたいなことを、のっけから容赦なく言う。


これってお互い我儘なだけじゃないのか。


自由、自由っていうけど、

あんまり放っとかれたら、「愛されてる感がない」、なんてまた矛盾することを言う。



本当にしっくりくる者同士って

周波数がおんなじで、会いたいとき、そうでないときがピッタリと符合するもんだろう。



我儘同士が結びつくなんてあり得るのか。

結局またすぐ別れちまうんだろうナー。



そういやアッシー君やメッシー君もいたし、

セックスフレンドなんてのもいる。

それもまた、虚しいし、ちょっと違うんだよネー。



ヤッパリ、お互い愛し合ってるっていう実感が欲しいんだ。

それでいて

お互い尊敬しあって、相手を大切に思いあう。


昔は、夫唱婦随とかが美徳とされたが

今は逆転して婦唱夫随が現実だ。


昔、社会の秩序は、女の犠牲の上に保たれていたと言っても過言ではないだろう。

女性があらゆる場面で権利を主張し、奪還することで

男性主権主義の社会は一気に崩壊した。


それは、家庭においても然りであろう。


そして、恋人同士もまた然りと言えるかもしれない。


男の優しさは強さとともにあった。

が、女への服従こそ優しさへと変わりつつある。


どんな屈強な男でも、口では女に敵わない。

女に喋らせたとき、男は主導権を明け渡さざるを得ない。


食事の時おしゃゃべりな女は楽しい。

だが、ベッドでおしゃべりな女は、ただうるさいばかりで男を萎えさせる。



アーア、どっかいないかナー、都合のいい女

また女を泣かせてしまった

2012年10月05日 | 
女を泣かせるマジックワード

たった一言が、女の涙を誘う



――――――――――――――――――――――――

それは、開口一番、いきなり文句から始まった。

「もっとお客さんを大切にしたらどうですか?」


女は開店時間20分前から、チャイムを鳴らしたり

ドアの前で電話をかけてきた。


11時の開店に合わせて1,2分を争う一番慌ただしい時間帯だ。



初対面の女の口撃は留まるところを知らないかのように続く。


「一昨日も来たのに、あなたはいなかったでしょ」


「そうですか、それは失礼しました。

でも今日お会いできてよかったですね」


彼女は、確かにといった様子で少しはにかんだ。



彼女はテラス席でたばこの煙を鼻からを吹かせながら、確かにイライラしていた。


「就職の面接で断られたんですよ。

マナーがなってないって。私のこと失礼だって」

オーダーしたワインを飲み干すと吐き捨てるように言った。

(そう彼女は朝からワインを飲む)


これじゃあ確かに誰しもそう思うだろう。

口にこそしなかったけれど。


話がまるで支離滅裂だ。

この時点で精神的病を負っていることが分かった。


案の定、身の上話が始まった。

そしてしばらくすると、泣き始めた。

アー、またか、とボクは思った。


このパターンは、確か5人目だ。



シングルマザー、そして無職。

彼女らに共通する身上である。


どれも社会適合障害に当たる。

それでもって大半が生活保護を受けている。


これでは社会保障制度がパンクするはずだ。


そしてなぜかしらこの店に入ってきて、

ボクの前で決まって涙を見せる。


ボクは、女の涙にはめっぽう弱い。

だからといって、何かをしてあげるわけではない。

変に気を回すと、後が大変なことになることは分かっている。


ソット、ハンカチを差し出すのが関の山といったところ。

白い綺麗なハンカチを買わなければ。



「仕事を探してるんですね」

彼女は深く頷いた。


「BTW What can I do for you?」

ボクはお決まりのセリフを投げかけた。

そう、これこそがマジックワードだ。


ちなみに、BTYとは、By the way(ところで)のことだ。



こうした臭いセリフが言えるのは、

それがすべて英語で行われるからなのだ。

これこそ英語の特権の一つだ。



「ホントにあなたにお会いできて幸せです」

「これも神様が引き合わせてくださったのだと思います。

運命を感じます」


オレは聖職者か、と自分を疑う。

今度から、牧師さん用のカラーをつけて、バイブルの本を片手に持とうか。


ハロウィンの季節だ。

衣装はどこかで売ってるだろう。


神学校を出たての胡散臭い神父のように。


冗談はさておき、相手の話に相槌を打ちながら聞き手に回る。


決して、相手の話を否定しない

どんなに相手が理不尽なことをいっても、

よーく分かります、と首を縦に振る。


なるほど、それは大変でしたね、

よくそこまで頑張ってこられましたね、などと

労(ねぎら)いの言葉をかける。


きっといいことが起きますよ。

神様はチャンと見ておられます。


大丈夫ですよ。


希望と自信を抱かせる。


こらえていた気持ちが一気に崩れる瞬間である。

スーと涙が彼女の頬を伝う。




何も泣かせようと思って言っているのではない。

だが、決まって皆涙を流す。



ここでもまた胡散臭いカウンセラー気取りでいう。

「思いっきりお泣きなさい。

泣いていいんですよ」


これも英語でなきゃ吐けないセリフだ。


―――――――――――――――――――――――――――

聴く、

否定しない、

認める

許す、

同調する、



こういったテクニックは専門家からすれば当たり前のことだ。



だが、人はテクニックだけでは動かない。

心が伴わなければ共鳴しない。


心から相手のことを思う気持ちがなければ、

口先の言葉だけでは、余計に相手を虚しくするだけだ。


『言葉は口から出すのではない。

心から発するのだ』



これがボクの持論。

英会話も同じ。

文法やテクに走っても

いくら流暢に話したところで相手の心には届かない。



だから、ボクも心が痛い。

胸が詰まる思いがある。


もらい泣きすることだってある。

一緒に涙を流せば、より気持ちが通いあう。


――――――――――――――――――――――

女は、ありがとうございました、と言って帰って行った。

また来ます、と言ったが、それは分からない。


だが、忘れたころにまたやってくるだろう。

そのときは、満面の笑顔で迎えてやるつもりだ。


Hou are you getting along?

What can I do for you today?


とマジックワードが冴えわたせながら。



こうして

メンタルクリニック「フリートーク」

ナンチャッテ、ドクター・エイセイは今日も女を泣かせてしまうのだろう、か。



【蛇足】


「タビスト」、「英会話カウンセラー」に付け加えて

肩書きを増やそう。


「ライフカウンセラー」と。


ナニ、肩書なんて自分で勝手に決めればいいんですよ。

心療心理士なんて免許は持たなくても。


オッと、忘れるところだった。

頭に、女を泣かせるとつけよう。


「女を泣かせるライフカウンセラー」

これで決まり。


ヤッパリ胡散臭いわ。

怪しい!


だって、なんたって

これからのビジネスのトレンド、キーワードだもんね。

3日間で彼女を作る方法

2012年07月09日 | 
ニューヨークは恋の街


3日いれば確実に彼女が出来ちゃう。


この日も朝からパソコンコーナーでこそこそやっていると

いろんな国の人が横を通っていく。



目が合うとどちらからでもなく軽く頷く。

Hi

Good morning
.



と声をかける。



横のPCの前に座ったグラマーで色っぽい30代の女性。


定番の「どこから来たの」からまずはいる。


パナマだって。



しめたもの。

スペイン語であいさつする。


それだけでもう、意気投合。



彼女はきれいな英語をしゃべるが

トコトンスペイン語で攻めまくる。


何しに来たの?

ひとり?


今日の予定は?


ビジネスマネージャーのセミナーでNYに来ているという。



オー、キャリアウーマンなのだ。


んでもって、あと3日このホテルにいるという。



今夜、ディナーでもどう?


Sure.



当然のようにOKが出る。


ここまで来たら、ほぼ最後までOKかァ!?


あとは想像にお任せします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー―――――


”Sex and The City” をずっと観ている。


     アッパーウエストはまさにその世界

月曜から木曜まで毎日夜11時から30分間BSのFOXで放映している。


英会話の勉強になる。


そして、そのほかもろもろの勉強にもなる、いろんな意味で。



特に、今NYでは、もろ使える。


      タイムズスクエア



で、使っている。

英会話は実践、応用に限る。


      セントラルパークで


     同じくセントラルパークのパフォーマンサー



     5番街で。ホームレスですって。

今は誰も愛せない

2012年06月11日 | 
恋する人は多いけど、


真剣に愛する人はいない。




いや、


愛したくても愛せない。




愛に傾くのが怖いから。


愛を注ぐのが怖いから。







余りに傷つきすぎた。


傷つけすぎた。




一途になるのが怖い。




心底惚れ抜くのが怖い。



溺れるのが怖い。


のめり込むのが怖い。







愛せなくなった男(女)は可哀想なのか。



気の毒なのか。






愛せないのではない。


結局





いつも愛しすぎてしまうのだ。




『溺愛』は、


負担以外の何物でもない。





だから



結局、お互いに


傷つけ、


傷つく。




「恋疲れ」といえば



余りにかっこよすぎ?



傷だらけの恋。



恋の満身創痍。

恋の向う傷。


恋がつけば何でも許されてしまいそう。







確かに


広く浅いお付き合いは


楽しいけど、




どこか切ない。




だが

なんとなく心地よいのも事実だ。





ベタベタした恋愛はもう御免だ。


サラリと係わる程度がちょうどいい。





ネットで繋がっているから


リアル会わなくても




いつもそこに君がいる感覚になる。




ネットが


距離感をマヒさせてしまう。





新たなコンフォートゾーンが形成される。




時間の感覚さえも奪ってしまう。




世界のどこからか


「まだ起きてるの」というメッセージが届く。



「何してるの?」


「早く寝なきゃ、体壊すよ」




優しい言葉にめっぽう弱い。



だが


時におせっかいにも聞こえてしまう。



女房(亭主)でもないくせに、って。





相手に求めない代わり、


求めさせない。





踏み込まない代わりに、


踏み込ませない。






いいのか

悪いのか。




そんなことはどうでもいい。




このポジションが




妙に心地よく、


実に都合がいい。




それはお互いさまだろうけど。





じゃあ、


何のために繋がっているの?






「寂しいね」って言えば、


「寂しいね」って答える。





「もう寝よか」って言えば


「うん、もう寝よか」ってこたえる。




そしてまた


同じことの繰り返し。






結びつくけど


束縛しない。




繋がる糸は長くても


いつもピンと張っていなくても



むしろ緩(ゆる)く弛(たる)んでいても




しっかり繋がっているのは確かだ。





どんなに太く短い絆でも


四六時中張りっぱなしでは




ストレスになり摩耗してしまいそう。





アクセル全開の恋もいいけど


ブレーキ踏んだり、




時には

コックピットで点検したり。




長~い付き合いには



適度な時間と距離の「間(ま)」が必要なのかも。




気をつけなくてはいけないのは、


「間」を取ることは必要でも



「魔」がさしては元も子もない。





世界中どこに居ても


『繋がってる感』


が味わえる間柄。




リアルという次元を超えて


四次元、五次元の世界を演出しながら




生きていける。





一人に

「お」がついて


おひとりになり




さままでついた時点から



孤独感は消え失せてしまい、




市民権を得たような


奇妙な存在感が生まれる。





一人を生きる


『おひとり力』





そこにもう


惨めさはない。



寂寥感はない。






これからの時代を



楽しく愉快に


明るく元気に生きるには




『おひとり力』こそ求められる。



それは


誰をも拒絶しないどころか


強い吸引力を備えている。




その力を身にまとったとき



孤独から


孤高へと




人生の旨味は




一層深まり


昇華していく。


恋の予感

2012年05月16日 | 
恋をしている。




好きな人を自分だけのものしたい。


所有欲はつきものだ。




それをストレートに表現することもいいだろう。




だが


表現の仕方を誤ると


往々にして失敗する。




ジェラス(嫉妬)があまりに強すぎると


鬱陶しさを感じさせてしまうだろう。






上手な恋の仕方とは。



感情のコントロールにある。




逸(はや)る気持ちを抑えること。


自分の気持ちより相手の気持ちを尊重すること。




相手のペースに合わせるといってもいいだろう。


一緒に歩くときだってそうだ。








初期的段階にあっては



当然のことながら

お互い相手のことをよく知らない。





縁があって


フィーリングが合えば

恋へと発展する。





お互いの気持ちを探りつつ


確かめ合う。




「そうだね」、


という気持ちが多ければ多いほど


恋は深く進行していくだろう。





「ちょっと違うな」、って思うことが多ければ


気持ちは自ずと離れていく。







過度な詮索も禁物だ。



急激な恋は、


危うい。





ここは


じっくり熟成させたい。






大人の恋(Mtutred Love)であればあるほど


まろやかな味と香りを楽しみたい。



マチュア―(Mature) な恋。



良い響きだ。





若いころは


経験も少なく



恋に関してもアマチュア(amateur)だといえる。





だが


恋を重ねると


アが取れてマチュア(mature)になるのだろうか。








話は変わるが




このところ


パラノイアに陥る女性が少なくないと聞く。




情報過多と


ストレス過多




それに自己愛が強すぎると生まれやすくなる。




余りに出会いが多い世の中だ。



簡単に出会える世の中だ。




SNS上の友達を合わせると


未曽有の数字に上る場合もある。




以前には考えられなかった


いとも簡単に人間関係が構築され




良いも悪いも


複雑に絡み合っている。






そういった環境の中


思い込みから


ヒステリックになったり


感情のコントロールを失いがちになるのも頷ける。




ストーカーに発展するケースもある。





逆に


自己嫌悪に陥り、



引きこもり


鬱になったり




手首を切ったりして


自殺願望まで生まれる。





失恋を繰り返し

トラウマになると



異性を寄せ付けなくなるケースもある。




これも


パラノイアがひどくなったものだ。






本来


恋愛とは美しく楽しいものだ。



またそうあるべきだ。





だから


甘味な気分に酔いしれる。





だが


実際は苦しくなるのは何故だろう。




離れていれば


なおさら気が重い。




これもパラノイアのなせる技なのだろうか。



ついつい余計なことを考えてしまう。





夢やビジネスに関する妄想は大いに役に立つ。




こと恋に関しては、


妄想は精神的にいいとは言えないだろう。




何事もほどほどに、ということだ。







Matured Love(大人の恋)は、


激しく燃え上がることはない。




静かにそして着実に


炎を燃やし続ける。




そして

消えることはない。





そんな恋をしている、


予感がする。






【追記】



今別れたばかりなのに


会いたくなるのは何故だろう。




「おやすみ」って言ったのに


眠れなくなるのは何故だろう。





※ 注釈


パラノイア(Paranoia)

内因性の精神病の一型。

偏執的になり妄想がみられるが、

その論理は一貫しており、


行動・思考などの秩序が保たれているもの。


妄想の内容には、

血統・発明・宗教・嫉妬(しっと)・恋愛・心気などが含まれ、

持続・発展する。


偏執病。


妄想症。