世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

グッバイ ボーイ

2010年01月31日 | 
ボクがマチュピチュを訪れたのはかれこれもう14~5年前になる。

エジプトのルクソールと並んで、最も印象深かった世界遺産だ。


洪水の被害のニュースを見るたびに、クスコの町から同じ列車で川沿いを走ったことが思い起こされる。

当時日本人はほとんど見かけなかった。

取り残された3,800人(内日本人77人)の観光客もほとんど救助されてホッとしている。



その時の思い出の一つに、”Good-By Boy” がある。



列車を降りるとマチュピチュの空中都市までつづら折りの道をバスで上がることになる。



帰りは当然同じバスで下るのだがそのとき一人の少年が現れる。

そして、彼は我々観光客に向かって「Good-by(グッバーイ)!」と大声で叫びながら大きく手を振る。

思わず我々もにこやかに手を振り返す。



バスが、次のカーブを曲がると再びその少年が現れ、同じ動作を繰り返す。

そして、その次も、その次も。


彼は、バスに手を振るとすぐさま一気に直線コースをたどって下の道に駆け降りるのだ。


バスが、終点に着くとその男の子がドアーの前で待っている。


チャッカリと手を差し伸べて。

みんな彼にお金を渡すという訳だ。


立派な働きだと感心させられた。



彼はすでに20歳を超している。

もう引退しているだろう。

彼の後継ぎの ”Good-by Boy" は今でもいるのだろうか。

資金繰り 2

2010年01月30日 | 経済
借入残高1、000万円の返済を猶予してください。

教育ローンの追加申し込みをしたい。



この同時に二つの申し入れに対し、

まず公庫の返事はこうだった。




「返済できないのに借入れはできません」

今借りている金を返さないで、

新たに借り入れることなどもってのほかだと言うのだ。

ブレーキと同時にアクセルを吹かすようなもの。



ごもっとも!

そんな虫のいい話はナイ。



で、

その後どう言ったか。

「どっちかにしてください」 

これまた、ごもっとも。



「娘の教育ローンです」

ボクはすかさず答えた。


後、一年余り、ナントカ娘の夢をかなえてやりたい、

石にしがみついてでも。

たとえそれが小石であろうとも。


だが、さらに追い打ちがのしかかる。

「借り入れ申請は一年に一回です。

あなたは昨年5月に借り入れてますので、それまで出来ません」


喉から手が出そうなぐらいの心境を逆なでする冷たいお言葉。


もはや撃沈か?



しかし、


そこに救いの言葉が隠されていた。


担当者は、おもむろにパンフレットを取り出し、

ニコリともせずにこう告げる。


「今、教育ローンの貸付内容が変わりまして」

どれどれ。


湧くが200万円から、300万円になりました。

返済期間も10年から15年に延びました。



それを早く言え!


悪魔のベールの下に天使の羽が隠されていた。

チョッと大げさだが、思わずボクは微笑んだ。



ジャア、5月になればあと170万円借りられるわけですね、と。


「必要書類と条件が揃えば、あくまでも審査の対象にはなります」



何事も、そう甘くはないが、

一縷の望みは必ずあるものだ。



明後日、ヒューストンに行って、ユックリ子供達と相談してみよう。



夢は、叶えるまでのプロセスが面白い。

叶えられた瞬間、夢は夢でなくなって消え去る。

資金繰り

2010年01月29日 | 経済
日本政策金融公庫(前の国民金融公庫)に出向いた。


目的は二つ。


一つは、

民主党が昨年打ち出した、支払い猶予(モラトリアム)のお願い。

その恩恵にあずかろうというもの。


というのも、まだ1,000万円ほどの借り入れ残高がある。

月々10万円ほどの返済をしている。


それを暫らく待ってもらおうと言うものだ。



理由は二つ。

一つは売り上げが極端に落ち込んでいるため。

そしてもう一つは、

ニューヨーク留学中の下の娘への毎月20万円という仕送りがあるためだ。



その、娘への仕送りのための教育ローンの追加借り入れをお願いするのがもう一つの目的だった。


18歳の次女は昨年5月、2年間のダンス留学のためニューヨークへと単身旅立った。

そのため昨年教育ローンとして130万円借りた。


枠は200万、返済期間10年という条件。


9か月が過ぎ、すでに底が尽きている。

残りの70万を借りてでもナントカ繋がなければならない。



ボクの3人の子供たちは、それぞれに必死に夢に向かって努力して進んでいる。

子供の夢を叶えるため、サポートするのは親として当然の務めだ。


だが、ただ単にお金や物を与えて甘やかすのではない。

そこには責任と義務が生じる。


大人になり、社会に出れば返済は子供たちがしなければならない。

そのことをわきまえさせたうえで、親として出来る限りの努力も惜しまない。



親には親の夢がある。

ともに夢に向かって歩む姿を描くことで、

生きる喜びを分かち合いたい。




その一環として、公庫へと出向いたわけだが。



親の夢として、

1,000万円の借金の支払い猶予をお願いするため。

そして、

子供の夢として、

70万円の教育ローンの追加融資を受けるため。




ボクの申し出に公庫の意外な答えが待っていた。





ref; Student Loan Consolidation Info Visit to http://bit.ly/8RjB97


トマト大福

2010年01月28日 | 人生
この日、同じ場所で嬉しいことが二つも起きた。


小学校における 「英語室」 ボランティア活動でのこと。 


一つは、

コーチとして新しいメンバーが加わったこと。

ボクが好意を抱き、ずっと口説き続けてきた子。


ボクの下心を見抜いてか、今まで断られっぱなしだった。

その子がヤット重い腰を上げて参加してくれたのだ。


英語が堪能で子供が大好きという、このプロジェクトには最適な子なのだ。



もう一つは、

その日の夕方の学校とコーチたちのミーティングで、

かねてから要望していた給食が支給されることになったことだ。


些細なことだが、

我々コーチの活動がまた一つ認められたことになる。


この日は、おまけに校長のポケットマネーで大福餅がふるまわれた。

中に、トマト大福があった。

餅と一緒にトマトのジュースがジュワーっと広がる食感がまたイイ。



大福同様、ドッシリと甘~い幸せな一日だった。


価値観の転換

2010年01月27日 | 人生
「何のために働くのか」

大きな命題である。



一般に我々は、収入を得て生活を維持するために働く。


その仕事が人のため、世のためになれば幸いだが、

仕事の内容がなんであれ、ただ金儲けのために働くことも珍しくはなかった。




今は、仕事にありついても思うように収入が得られないことが多くなっている。

ボクもその例に入る。


収入を増やすために頑張ることは悪いことではない。

だが思うようにならなければストレスの原因となり、行き詰る。



それは、収入のみにフォーカスするあまりジレンマに陥るからだ。



では、どうすればいいのか。

それは、





世のため、人のためになることを考えて行動し、

報酬、見返りを一切求めない。


愚直なまでにひたすら世のため人のために行動する。



エッ!

デモ、収入がなくタダ働きしてどうして生活していくのか、

という疑問が湧く。

当然だ。



だが、

これからの世の中、

見返りを求めない社会的行為こそ生活を維持する秘訣となる。


純真な心が人を動かす。


騙されたと思ってやってみてください。



ホントに仕事がない方、

収入に拘る方こそ、

考え方を変えてみて。


ナカナカ容易じゃないだろうけど。


そのことに早く気付いたものだけが、

心豊かに、幸せになれる。

アンポ

2010年01月26日 | 社会
40年以上前、ボクは70年安保闘争に参加していた。

機動隊に向かって火炎瓶を投げ、ゲバ棒を振り回し、

日本にアメリカの基地はいらないと叫んだ。


体制を否定し、は向かうことで

若き情熱を燃やした。


無謀だった。



結果は歴史を紐解くまでもない。、


その後、アメリカの庇護の下、

エコノミックアニマルとして高度成長のけん引役を担うことになる。



それから長い歴史を経て沖縄の基地問題が今正念場を迎えている。


さて、日米安全保障条約、ひいては日米関係の行方は…。




来週から一ヶ月間滞在するコスタリカは、世界で唯一軍隊を持たない国だ。


実際行ってみて、

それがどういうものなのかこの目でシッカリと見てきたい。


はたして 「平和の楽園」 足りえるのだろうか。


北欧の福祉国家と同様、

日本のあるべき姿を示唆してくれるのだろうか、否か。



もはや、ただただ日本に留まっていてるだけでは

何も見えてこないことだけは明らかだ。



おまんら、世界に飛び出し、世界を見よ。


あまりにも、日本は狭く、窮屈ぜよ。
   
     (なぜ、竜馬口調になるのだろう?)

慌ただしい週

2010年01月25日 | 人生
一昨日ベトナムから帰国したばかりだが、

来週からはアメリカ経由で中米のコスタリカに行く。

一ヶ月間の予定だ。


ヒューストンで行き帰りとも乗り継ぎのため一泊づつすることになるが、

久々のアメリカにやっぱり心も華やぐ。

ここ1~2年は、韓国、香港、ベトナムなどアジア三昧だったから。


ヒューストンは、サンフランシスコの息子やニューヨークの娘とのちょうど中間になり、さほど時差を気にせずコンタクトが取れそうだ。




旅の準備はもちろん、ルーティンワークや留守中の連絡事項など段取りをすべてこの一週間でやらなければならない。



まず大学の今年度最後の講義に出席して、

そのあと日赤で予防注射 (A型肝炎) を受ける。

それから介護施設にいる母に洗濯ものを届ける。



次の日は、小学校での英語室ボランティアをこなした後、

夕方から学校とコーチ達とのミーティング。



そして、国際交流会館でのボランティア、

掛かり付けの病院で風邪薬、下痢止め、抗生物質など常備薬の処方などなど。

その間、銀行や郵便局での手続きもろもろ。


長旅の前にやるべきことは山積している。



さらに、

これから一ヶ月間は、まだまだ冷え込む日もあるだろう。

水道関係の水抜きなど、留守中の家の管理も怠れない。


以前、冬場にしばらく家を空け、

帰ったら凍結した水道管が破裂し、家中水浸しになっていた苦い経験がある。

加えて洋式トイレに溜まっている水も凍って便器が割れていた。


トホホの経験で人は学ぶものだ。


いずれにせよ、

旅支度は先を見越した用意周到さが求められる。

税関

2010年01月24日 | 
とうとう税関の担当者に顔と名前を覚えられてしまった。


パスポートを見せる前から名前を言われたのだ。

挙句、

「向こうにご家族でもしらっしゃるのですか?」

だって。


マア、当たらずしも、遠からず。

「草の根国際貢献です」 な~んて、真面目ぶっちゃって。

ある意味、真実。



その実、

個人商社 (直接買い付け) であり、

個人ユニセフ (直接寄付) なんである。


どこに消えるか分からない形ばかりの偽善寄付よりよっぽどマシ、

だと自負する(単なる言い訳?)。




堅い話は別として、

確かにショッチュウ行っている、、感がある。




人相が悪いせいか、

挙動不審のせいか、

ボクは、たいがい税関で引っかかる。


やっとのことでパンパンに詰め込んだバッグをひっくり返され、

また一から詰める羽目に、な~んてショッチュウ。


ポケットの裏まで見られたり、

財布の隅々まで覗かれたりと、

個人情報もなんのその。




デモ、今回は覚えられたせいで、

顔パスだった。



ホントは今回、チョッとヤバかったんだけど。



何がって?


それは、




ナ・イ・ショ。

セカマタ

2010年01月23日 | 
「世界を股に掛ける」 のが夢だった。


それは高校時代からより具体的になっていった。


大学を出て、念願の商社マンになった。

世界を股に掛ける夢を実現するために。


そして、ボクの夢は叶った、と思った。


だがそれは、それなりに楽しかったが少し思惑と違っていた。


モット自由に、

モット好きなところに、

モット好きなだけ


世界を飛び回りたかった。



だから、脱サラしてペンションを始めた。


そしてその夢は少しずつ叶っていった。


7割~8割がた叶ったのかもしれない。


だが、まだ足りない。

何かが足りない。


ボクの好奇心を満たすには、

世界は限りなく面白すぎるから。

世界のインターネット環境

2010年01月21日 | 国際
今や世界のどこにいてもほとんど同様の仕事や生活が送れる。


もとろんインターネットがあればの話だが。



ご存知のようにメールは当然として、電話や映像もリアルタイムで、しかも無料で利用できる。

メール以外は、気を使うのは時差だけだ。

それだけに世界時計は欠かせないが、それすらインターネットでいつでも簡単にチェックできる。



しかし、利便性は国によってかなり違う。


ホテルでは世界のどんなに激安ホテルでもワイアレスが使用できるのがほぼ常識だ。



ところが、

日本ほど遅れている国はない、といってもよい。


先日泊まった東京のまあまあのシティホテルに無線ランが来ていない。

ランケーブルはあるモノの持参したPCの設定まで変更させられた。

挙句、ウィルスにやられる始末。


ロビーやラウンジにもパブリックのPCあるものの、有料ときた。

羽田でもそうだ。


全く不便で不親切極まりない。



それでハブ空港を目指すというのだろうか?


JALだけでなく便乗した航空会社のサービス低下も面白くない。



ボクの経営方針は、

「一度打ち出したサービスはやめるな」、

「継続できないサービスはするな」、ということだ。



ブレにブレる政界、財界。

つい、「こんな時代ですから」 と言いたくなる気持ちをグッと抑える。


シッカリしろ! ニッポン!!

解放感

2010年01月20日 | 国際
三日続けて動画を観てもらった。

ここで言えるのは共通するすべてがアウトドアーであることだ。


売り子も天秤棒を担いで移動すれば、食べるのも料理するのも外、外、外。


店にも道路との仕切りがない。


歩道で火を焚き料理をする。

練炭を使う。


けたたましいクラクションの音とともに、すれすれにバイクの洪水が押し寄せる中、

人々はモクモクと胃の中に食べ物をかき込む。。


免疫力がなくては生きてはいけない世界。


この解放感がたまらない。


また一つ、逞(たくま)しくなった。