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世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

弱者の論理

2015年10月09日 | 100の力
テーマ: 弱者力


思えば子供のころから弱い者の味方だった。

いじめられている子を見ると、放ってはおけなかった。



強い人は一人でも生きていける。


でも、弱い人は誰かの助けがいる。

助けてください、といえる人は本当に困っているのだと思う。

なかなか言える言葉ではない。



日本人はいつしかメンタル力が弱くなている。

周りの目を気にし、気を使いすぎるあまり自己否定感が強い。


極端に甘やかされて育つか、

叱られ、ダメ出しされながら大人になる。


人と違うことを戒められ、無理やり協調を強いられる。


争う必要はないが、他と違うことを嫌う。

違いを容認し、取り込むことが苦手である。


島国、単一民族であることが日本人の特徴であるが、

グローバル世界になってその弊害が顕著になっている。


日本は完全に世界のグローバル化に乗り遅れてしまった。


加えて経済低迷、独裁政権の誕生と相まって

いつか来た道に引き返している。

今や戦争前夜の風情がいたるところに姿を現したてきた。



話は変わるが、気になる昨今の動きが二つ。


ベトナム人の犯罪が増えている。


ちなみに、日本の在留越人数は約10万人。

前年比やく40%増しだ。

ここ10年で4倍に増えている。


さらに、

日本の越人不法残留者数は前年比+66.8%の2453人、増加率トップとなっている。


犯罪の半数以上が万引きだという。

大した犯罪ではないと言っても、罪は罪だ。


これは困っている人が多いことを意味する。


なぜ困るのか。

経済的問題が一番の問題だろう。


それから言葉の問題。

日本社会との乖離、疎外感。


そうした問題の解決の少しでも役立ちたいと立ち上げたのが

福岡市南区井尻に作った「ベトナムカフェかもん」である。


仲間づくり拠点、相談窓口、駆け込みカフェとしてこれから徐々に真価を発揮していくだろう。



も一つの気になる動向は、

ロシアのシリア空爆と、中国の動きだ。


これは世界情勢の変化に大きな意味合いを持つ。


国境無き医師団への誤爆などのチョンボと、優柔不断なアメリカに変わり、

経済的に窮地にあるロシアは短期戦でISISを掃討するだろう。

ウクライナと同じく、その強硬姿勢は強面プーチンの十八番だ。


崩壊寸前の中国も、外部に目を向けさせることで起死回生をもくろむ。

それは日本とて例外ではない。


これが戦争前夜と言わずして何と言おうか。



だが、もう一つのシナリオがある。


江戸末期と見ることもできる。

弱体化した江戸幕府(アメリカ)に変わり、

薩長連合が成立する。

薩長とは、ロシアと中国だ。

そして一気に討幕へとなだれ込む。


狙いは大きく二つ。

資源(中東の石油)と基軸通貨のドル崩壊だ。


もはや老体のアメリカを支えるのは、同じく年老いた日本だけだ。

まさに老老介護の体をなす。


ただアメリカもこのまま覇権を渡すつもりは毛頭ない。


あらゆる手立てを通じてその地位を守ろうとする。


基軸通貨にルーブルや元がなりうるか。

ユーロも然り。

アメリカは中東の石油に頼らないくてもシェールや国内の資源でやっていけるだろう。


むしろ死に体はロシアや中国のほうかもしれない。

そこにEUとインドも絡み、

覇権の多極化に向かうのは間違いないとみる。


だが、寄せ集めの明治政府がその後歩んだ道は周知のとおりである。

進軍ラッパが聞こえてくる。

いずれにせよ、戦争前夜に変わりはなさそうだ。


そしていつの世も泣かされるのは、弱者である。


弱者側に立って、自分に課せられたミッションを遂行するのみ。
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