世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

点と線と面

2013年03月11日 | 仕事
スポット的に今までやってきたことが

線で繋がりを見せだす時がある。


そしてその線が結ばれ面をなす。


最初は何の関係もないように見えたことが

絶妙に結ばれる様は、

全くの他人が知り合い関係性を持つのと似ている。


結局、物事も人と人とのつながりによって拡大していくのだから。


そしてそれは微妙に回遊する。


人生とは、

収斂と拡散の連続である。


ある出来事が、どこかで接点を持ち拡散し、

またどこかで弾けて収縮していく。


時には化学変化を起こし、思いもかけない姿へと豹変する。



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今自分の歴史を紐解くとき、

この激しい流れの中で

意味のなかったものは何一つないことを実感する。


泣いたり笑ったりしながら

悲劇と喜劇を繰り返すうちに

人生は物語を紡ぎだす。


その一つ一つが今の自分を作り上げてきた。


あたかも一滴の滴が

清流となり大海に注ぐかのように。


だが、2年前の未曽有の震災を目の当たりにしたとき、

川が逆流することを知った。


それはすべてを破壊し、飲み込む。

物の脆さ、人の命の儚さを知った瞬間でもあった。


――――――――――――――――――――――

歩んできた人生に後悔はないか。

これから歩もうとする人生に夢はあるか。


過去の点が、それが汚点であろうと美点であろうと

自分の足跡であることは否定しようがない。


そして、汚点と美点が繋がれたとき

その意味することが分かるようになる。



悔し涙を流したこと、

悲しみに沈んだこと

誇らしげにガッツポーズを決めたこと、

友と、愛する人と喜びを分かち合ったこと


その一つ一つが、今ここにいる自分を作ってきた。


それを、生かすも殺すもこれからの人生にかかる。


感傷に耽っている暇はない。

身も心も、清流から濁流に揉まれ、

すっかり濁り、汚れきってしまった。


時に澱(よど)みで腐りかけもした。


それでも誇りを失わず大海原を目指して生きている。

そこでまた新たな役目が待っているから。


ただし、

逆流せぬよう、身も心も引き締めて。


黙とうとともに。

合掌。

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