世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

心華やぐ季節

2015年03月23日 | ライフスタイル
        花桃と古民家


年に二回、心華やぐ時期がある。


それは、クリスマスの頃と、

今、即ち、桜咲く季節だ。

片や、年の瀬の慌ただしさとともに、

電飾とクリスマスソングのメロディーがいやでも心をかきたてる。


一方、桜は淡いピンクが春の青い空を染め、

厳しい寒さを抜けた解放感に包まれる。


クリスマスの電飾は、年を越して輝き続けることもあるが、

桜の命は短い。

そしてその散り行く姿は、この世の無常や命の儚さを教えてくれる。

加えて日本人の潔(いさぎよ)さを物語るのだろう。



在原業平(ありわらのなりひら)の歌に

〈世中(よのなか)に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし〉

この世に桜がまったくなかったら、春も穏やかな気持ちでいられるのに、とある。


桜を女に置き換えてみた。

ぴったりと当てはまる。

桜も女もなにかと人の心をかき乱し、物思いに沈ませる。

だが、いずれもないと季節も人生も味気ない。



3週間ぶりに阿蘇・西原村に帰ってきた。

静かな佇まいを保ったまま真っ赤な蕾を付けた花桃が迎えてくれた。



これから桜との共演が始まる。

確かに、心穏やかではいられない。



【追記】

築120年の 古民家再生も徐々に進んでいる。


     姿を現した古民家内部


4月4日はプレオープンだそうだ。

阿蘇の伏流水を使った美味しいコーヒーが再び味わえる。

ちょうどそのころが、桜の見どころと重なるだろう。

心が騒がずにはいられない。

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