カンボジアの銀行セクターは、サブプライムローン問題からは直接的影響を受けておらず、健全な状況を保っていますが、世界的不況の影響を受ける国内企業向け貸付は、次第に銀行セクターにも影響を与える懸念があります。そこで、カンボジア中央銀行(NBC:写真上)は、1億ドル(約100億円)の銀行向け緊急融資枠を設定し、必要に応じ、銀行に貸付を行えるようにしています(今年1月20日の中央銀行通達)。各銀行は、中央銀行に預託している預金準備の50%を限度にこの緊急融資を使用することが可能となっています。
もちろん、現在のところ、カンボジアの銀行の状況は問題なく、この緊急融資制度を使用している銀行はありませんが、経済界を安心させる効果も狙って、この制度は作られています。
もちろん、現在のところ、カンボジアの銀行の状況は問題なく、この緊急融資制度を使用している銀行はありませんが、経済界を安心させる効果も狙って、この制度は作られています。