インターネット費用の下落続く

　カンボジアのインターネット接続料金は、周辺国に比較して高いと言われてきましたが、速いスピードで値下がりが続いています。最大手のEZCOMでは、昨年通信速度を２倍に引き上げ、更に今年２月に50％増加させたとしています。光ケーブルによる接続で、最低料金は25ドル／月、高速タイプは最高199ドル／月となっています。値下げを阻んでいる大きな要因はインフラコストです。メコンネットによると、光ケーブルの配線は、電力公社の電柱を使って行っていますが、電柱のレンタルコストが1ドル／月・本とのことで、1キロの配線で35ドル／月程度のコストが必要となるとしています。
　このため、カンボジアでは、無線のWIMAXサービスが人気を集め始めています。弊研究所で使用しているセルカードのモーバイルインターネットシステムですと、1か月有効最大1.0GBで5ドルです。使用頻度によって異なると思いますが、大体20日～25日程度はこれ（5ドル）で足ります。初期費用としては、USBモデムが必要ですが、こちらも値下がりが激しく、セルカード社では30ドルで売り出しています。これに携帯電話用の普通のSIMカード（2ドル）をセットしてパソコンにさせば、携帯がつながる場所ではどこでもインターネット使用可能です。
　カンボジアの通信セクターは、固定電話システムを飛び越して、一気に基幹光ケーブル＋インターネットプロトコール（IP）＋無線（携帯電話、WIMAX）で進化しています。後発国が最新の技術を使ってジャンプした顕著な例と言われています。

セルカード
http://www.cellcard.com.kh/en/service/data_mobile_internet.php

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