カンボジア経済

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カンボジア総選挙 日本経済新聞が多数の記事

2018年08月04日 | 経済
 今回のカンボジア国民議会選挙については、フン・セン首相の強権政治や、中国による影響力の拡大等の観点もあって、日本でもかなり大々的に報道されました。その中で、質量ともに充実した記事を掲載したのが、日本経済新聞でした。20件以上の記事と、社説等でカンボジアの選挙関連の情報を大量に提供しました。しかも記事の内容は、ステレオタイプな表層的なものとは一線を画し、中国や米国の影響、日本との関係(歴史、友好関係、経済関係)等についての深い理解のもとに、カンボジアの現状や日本の対応等について分析されています。
 特に、8月1日付のアジア・エディターの高橋徹氏の「カンボジア「フン・セン王朝」に近づく世襲の足音」は、カンボジアの今後について深い理解と洞察力をもって書かれています。また、7月31日付の社説「逆流したカンボジア民主化」では、「米欧では経済制裁で改革を促すという意見が強い。だが孤立させればさせるほど、中国への依存を深める結果となりかねない。現実的な目配りが求められる。中国だけに頼らない自律的な経済発展に導く必要がある。日本は民間企業による直接投資や政府間の対話を通してカンボジアに粘り強く関与し、将来の進路の選択肢を示し続けていくべきだ。」と述べています。
 フン・セン首相の強権政治が問題あることは事実ですが、欧米のように短絡的に援助の凍結や制裁といった手段をとっても、中国を後ろ盾にするカンボジアになんの影響も与えられなかったという現実を踏まえて、日本の対応を検討すべきであるという主張には一理あるものと思います。
 社説や記事の一部は、「有料会員限定」となっており、ネットではすぐに読めない場合もあるかもしれませんが、ぜひご一読ください。

カンボジア「フン・セン王朝」に近づく世襲の足音
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33604420R30C18A7I00000/

社説「逆流したカンボジア民主化」
https://www.nikkei.com/paper/article/?n_cid=kobetsu&ng=DGKKZO33593660Q8A730C1EA1000


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