カンボジア経済

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交通安全ワークショップ 日本の経験をカンボジアに

2019年02月20日 | 経済
 2月14日、カンボジア交通安全委員会主催の交通安全ワークショップが、公共事業運輸省で開催されました。現在のカンボジアでは、交通事故は喫緊の課題となりつつあります。カンボジア政府では。警察を管轄する内務省、公共事業運輸省をはじめとした関係省庁の参加を得て、国家道路安全委員会(National Road Safety Committee:NRSC) を立ち上げ、省庁横断的に交通事故状況のモニタリングと交通安全対策の検討を開始しています。
 今回のワークショップでは、NRSCから交通事故の現状と対策、日本の専門家から交通事故対策の日本の経験、日本政府が円借款や技術協力で支援したベトナムの交通事故対策の経験等が説明されました。
 日本、ベトナム共に自動車台数が急増する時代に、交通事故死亡者数が急増し社会問題となって、本格的な取り組みを行うことにより、交通事故の減少につなげた経験が紹介されました。日本では、1967年に最悪の1万6765人が死亡しましたが、その後の取り組みにより、2018年には3532人にまで減少しました。対策は、4Eと言われる、ハードの整備(Engineering)、法規制(Enforcement)、教育・指導(Education)、救急救命対策(Emergency)を組み合わせることが重要と指摘しました。
 カンボジアの2018年の交通事故死亡者数は、1761人で、毎日平均5人の命が失われていることとなります。自動車の台数等を考えると、日本の100倍の死亡率であるとも言われています。こうした状況で、カンボジアの交通事故対策に日本が協力することは大変重要であり、今後の継続的支援が期待されます。


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