カンボジア経済

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シアヌークビル港 2024年のコンテナ取扱い100万TEU達成

2025年01月14日 | 経済
 12月21日、シアヌークビル港の2024年1月からのコンテナ取扱量が100万TEUに達したことを記念する式典が開催されました。年間取扱量が100万TEUに達したのは初めてのことです。
 カンボジア唯一の大水深港であるシアヌークビル港の整備・拡充には、長年に渡り日本が協力してきました。2024年9月には、日本からの円借款を活用して工事が進められていたシアヌークビル港の既存コンテナターミナルの拡張工事が完工しました。シアヌークビル港の既存のコンテナバースを253メートル延長し、コンテナターミナルを拡張したものです。
 完成前は、約70万TEU/年の取扱能力を有したシアヌークビル港ですが、2023年には取扱量が約80万TEUとなっていました。取扱能力がほぼ限界に達しつつあるため、今回の拡張工事が行われたもので、拡張によって100万TEU/年に能力が拡大しました。
 日本は、これまでも多額の円借款や無償資金協力で、シアヌークビル港の整備に協力してきました。現在の港の沖合を埋め立てて建設する新コンテナターミナルについても、第1フェーズ向けに2017年8月に235億200万円の円借款を供与したのに続き、2022年8月に第2・第3フェーズ向けに413億8800万円の円借款を供与して、その建設を支援しています。
 日本の円借款を活用して現在工事中の新コンテナターミナル第1期は、350メートルのコンテナバースを有し、取扱能力は145万TEUとなる予定で、2026年の完工を目指しています。その後も第2期・第3期の工事が実施される計画となっています。
 シアヌークビル近郊のリアム海軍基地には中国海軍の艦艇が常駐する等、米国等を刺激する状況も続いています。カンボジアで最も重要なコンテナ港であるシアヌークビル港は、日本の継続的な支援によって、特定国の影響下に置かれないようにしていくことも重要な課題となっているものと見られます。
(写真は、シアヌークビル港湾公社のフェイスブックより)

シアヌークビル港湾公社のフェイスブック(クメール語と英語)
https://web.facebook.com/pas.gov.kh/posts/pfbid0rBWs3nATtMByzxHJRqP2camxe9aJCZdwxrQqhnufVY6DszXyZzVE3yCYxhscU2Kcl


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