カンボジアでの新型コロナウイルスの国内感染による新規陽性者数は、4月12日以降ゼロの日が続いていました。しかし、11月3日にカンボジアを訪問し、その後陽性が確認されたハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣関係で国内感染が疑われる陽性者が11月7日以降に4名確認されました(11月3日事変と呼ばれています)。更に、11月28日市中感染事件と命名された国内感染により12月13日時点で40名の陽性者が確認されました。また、海外帰国者の陽性者が空港での検査や2回目以降の検査等で発見されています。先週の海外帰国者の新規陽性は3名です。12月13日の保健省発表によれば、累計陽性者数は359名(12月6日から13名増)となっています。死者は引き続きゼロとなっています。また、治癒数は307名です。なお、海外からの入国者の新規陽性者は、日本から韓国経由で帰国したカンボジア人1名、マリから韓国経由で帰国したカンボジア人1名、ヨルダンから韓国経由で入国したヨルダン人1名とのことです。
11月28日に、国内感染が疑われるカンボジア人女性1名が陽性と確認されました。ここから市中感染が始まり、40名が陽性と確認される事態となり、11月28日市中感染事件と名付けられています。陽性者は、家族から、接触者に広がり、陽性者が訪問した洋品店PEDRO、中国銀行、キャセイ・ユナイテッド銀行、ハンバーガーのカールスジュニア等で陽性者が確認されています。陽性者が出たり、陽性者が訪問した施設の閉鎖が相次ぎ、先週はクラチェ州やモンドルキリ州のホテルや観光地も閉鎖されました。また、市中感染防止のために対策が強化されていますが、12月7日に保健大臣から対策強化に関する通達も発出されました。また、保健省は11月29日から12月12日までに接触者等の合計1万5380検体の検査を行っているとしています。なお、保健省は、陽性者・接触者等と接触した可能性のある人は検査を受けるように呼び掛けています。12月8日等にオリンピックスタジアム等で大規模な検査を行い、多くの市民が集まったとしています。
この市中感染事件の影響もあって、全国高等学校卒業試験の再延期が決まりました。現在の予定では、年明けの1月11日に実施される予定です。また、学校やスポーツの再開については、期限を定めずに延期となっています。この他、一旦は再開された映画館、博物館等も当面閉鎖とされ、再開の目途は立っていません。
12月7日、フン・セン首相は、ワクチンについて政府関係省庁で緊急会議を開催することを指示しました。また、12月8日、ワクチン接種の優先順位として、医療従事者や教師、軍人等50万人(各2回接種)を優先すると発表しました。首相の指示を受けて、12月8日には、保健省や経済財政省が参加して新型コロナウイルスワクチンの調達に関する緊急会合が開催されました。ワクチン購入のための資金手当て等が検討された模様です。他方、首相の呼びかけもあって、ワクチンを購入するためのファンドへの寄付も相次ぎ、合計で3000万ドル(約31億円)以上が集まっているとのことです。財閥のトップ等が、一人で300万ドル(約3億1000万円)、500万ドル(約5億1000万円)といった大口の寄付を行っていると報道されています。
カンボジアでは、新規陽性者の数が落ち着いていることから、感染防止対策が次第に緩んできていて、経済活動も復旧してきていました。しかし、11月3日事変や11月28日市中感染事件が起きたことにより、一般国民レベルでも国内感染への不安が広まったこともあって、対策がかなり引き締められている模様であり、マスク、手洗い、アルコール消毒等の対策が再び強化されています。カンボジアの陽性者数は、欧米や日本に比べると圧倒的に少ないのですが、医療体制が脆弱という欠点があり、いわゆる医療崩壊の懸念が残ります。感染対策を十分に行う等、十分な注意が必要です。
(写真は、閉鎖が長引いている映画館。12月12日撮影)
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11月28日に、国内感染が疑われるカンボジア人女性1名が陽性と確認されました。ここから市中感染が始まり、40名が陽性と確認される事態となり、11月28日市中感染事件と名付けられています。陽性者は、家族から、接触者に広がり、陽性者が訪問した洋品店PEDRO、中国銀行、キャセイ・ユナイテッド銀行、ハンバーガーのカールスジュニア等で陽性者が確認されています。陽性者が出たり、陽性者が訪問した施設の閉鎖が相次ぎ、先週はクラチェ州やモンドルキリ州のホテルや観光地も閉鎖されました。また、市中感染防止のために対策が強化されていますが、12月7日に保健大臣から対策強化に関する通達も発出されました。また、保健省は11月29日から12月12日までに接触者等の合計1万5380検体の検査を行っているとしています。なお、保健省は、陽性者・接触者等と接触した可能性のある人は検査を受けるように呼び掛けています。12月8日等にオリンピックスタジアム等で大規模な検査を行い、多くの市民が集まったとしています。
この市中感染事件の影響もあって、全国高等学校卒業試験の再延期が決まりました。現在の予定では、年明けの1月11日に実施される予定です。また、学校やスポーツの再開については、期限を定めずに延期となっています。この他、一旦は再開された映画館、博物館等も当面閉鎖とされ、再開の目途は立っていません。
12月7日、フン・セン首相は、ワクチンについて政府関係省庁で緊急会議を開催することを指示しました。また、12月8日、ワクチン接種の優先順位として、医療従事者や教師、軍人等50万人(各2回接種)を優先すると発表しました。首相の指示を受けて、12月8日には、保健省や経済財政省が参加して新型コロナウイルスワクチンの調達に関する緊急会合が開催されました。ワクチン購入のための資金手当て等が検討された模様です。他方、首相の呼びかけもあって、ワクチンを購入するためのファンドへの寄付も相次ぎ、合計で3000万ドル(約31億円)以上が集まっているとのことです。財閥のトップ等が、一人で300万ドル(約3億1000万円)、500万ドル(約5億1000万円)といった大口の寄付を行っていると報道されています。
カンボジアでは、新規陽性者の数が落ち着いていることから、感染防止対策が次第に緩んできていて、経済活動も復旧してきていました。しかし、11月3日事変や11月28日市中感染事件が起きたことにより、一般国民レベルでも国内感染への不安が広まったこともあって、対策がかなり引き締められている模様であり、マスク、手洗い、アルコール消毒等の対策が再び強化されています。カンボジアの陽性者数は、欧米や日本に比べると圧倒的に少ないのですが、医療体制が脆弱という欠点があり、いわゆる医療崩壊の懸念が残ります。感染対策を十分に行う等、十分な注意が必要です。
(写真は、閉鎖が長引いている映画館。12月12日撮影)
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