10月12日、国際通貨基金(IMF)は、世界経済見通し(WEO)2021年10月版を発表しました。世界経済については、「パンデミックが再燃する中でも世界経済の回復が続く。新型コロナウイルスの危機によって世界は一段と分断され、この分断はこれまでの予想以上に深いようだ。短期的な格差は中期の経済活動に長期的な影響を及ぼすとみられる。格差の主な要素は、ワクチンへのアクセスと早期の政策支援である。」としています。世界全体の成長率については、2021年5.9%(2021年4月予測6.0%)、2022年4.9%(同4.4%)と見ています。
世界経済の回復に差が出始めている中で、カンボジア経済も今年の成長予測は引き下げられました。成長率予測は、2021年1.9%(同4.2%%)、2022年5.7%(同6.0%)と回復が遅れると見ています。しかし、2023年以降2026年までの成長率は、6.4%~6.6%と高度成長に復帰すると予測しています。物価上昇率は、低位安定を予測しており、2021年2.5%(同3.1%)、2022年3.2%(同2.8%)と見込んでいます。経常収支の赤字(対GDP比)は、2021年は21.3%に悪化する見込みですが、2022年以降は改善し、2026年には8.2%にまで縮小する見込みです。
なお、IMFでは、「米国や一部の新興市場国では物価が急上昇。規制緩和に伴い需要が加速した一方、供給は回復が遅い。大半の国で物価圧力は2022年にやわらぐ見込みだが、インフレ見通しには先行き不透明感が大いに漂う。多くの国・地域で雇用がパンデミック前の水準を下回る中でもこうしたインフレ上昇が起きており、政策当局者は難しい判断を強いられている。世界経済の見通しを改善するためには、ワクチン接種、気候変動、国際的流動性に関する多国間レベルでの強力な政策が必要である。」と指摘しています。
国際通貨基金(IMF) 世界経済見通し2021年10月版(和文新聞発表)
https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2021/10/12/world-economic-outlook-october-2021
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世界経済の回復に差が出始めている中で、カンボジア経済も今年の成長予測は引き下げられました。成長率予測は、2021年1.9%(同4.2%%)、2022年5.7%(同6.0%)と回復が遅れると見ています。しかし、2023年以降2026年までの成長率は、6.4%~6.6%と高度成長に復帰すると予測しています。物価上昇率は、低位安定を予測しており、2021年2.5%(同3.1%)、2022年3.2%(同2.8%)と見込んでいます。経常収支の赤字(対GDP比)は、2021年は21.3%に悪化する見込みですが、2022年以降は改善し、2026年には8.2%にまで縮小する見込みです。
なお、IMFでは、「米国や一部の新興市場国では物価が急上昇。規制緩和に伴い需要が加速した一方、供給は回復が遅い。大半の国で物価圧力は2022年にやわらぐ見込みだが、インフレ見通しには先行き不透明感が大いに漂う。多くの国・地域で雇用がパンデミック前の水準を下回る中でもこうしたインフレ上昇が起きており、政策当局者は難しい判断を強いられている。世界経済の見通しを改善するためには、ワクチン接種、気候変動、国際的流動性に関する多国間レベルでの強力な政策が必要である。」と指摘しています。
国際通貨基金(IMF) 世界経済見通し2021年10月版(和文新聞発表)
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