日本の財務省貿易統計によりますと、2023年(1月~12月)のカンボジアから日本への輸出額は、対前年比5.8%増の2690億7707万円でした。また、カンボジアの日本からの輸入額は、対前年比4.8%増の704億8709万円でした。
カンボジアから日本への主力輸出品である縫製関係は横ばいでした。衣類(構成比59.4%)は対前年比0.0%減の1598億4600万円、はき物(構成比11.7%)は3.0%増の313億9816万円、バッグ類(構成比8.6%)は7.4%増の230億2084万円となりました。日系企業が製造していると見られる自動車部品のワイヤーハーネス等の電気機器(構成比10.4%)は、37.7%増の280億4521万円と大幅増加でした。
日本からの輸入品では、電気機器(構成比18.3%)は、対前年比38.0%増の129億2250万円となっています。一般機械(構成比11.9%)は28.9%減の83億9380万円となりました。輸送用機器(構成比17.3%)も6.7%減の122億958万円となりました。自動車(構成比6.9%)が20.5%増の48億7144万円となった一方、自転車及び同部品が26.2%減の39億8229万円となったためです。この他、肉類(構成比12.3%)は21.7%増の86億9080万円となりました。日本の高級牛肉と思われますが、その大半は中国に再輸出されていると言われています。
2023年の対日貿易については、新型コロナの影響を引き続き受けるものと見られていました。しかし、輸出については、予想以上の健闘を見せた縫製・はき物・バッグ等の伝統的輸出品に加えて、日系企業が製造していると見られる電気機器の輸出が増加して、総額でも増加となりました。なお、2023年は円安が進んだために円建てでの金額が大きくなっているという要因もあるものと見られます。
カンボジアからの輸出先(2023年)は、1位は米国で対前年比0.8%減の88億9744万ドル(約1兆2900億円)で、全体の39.3%を占めています。2位ベトナム、3位中国に次いで、日本は4位となっています。日本向けの輸出が順調に伸びていることは、輸出先の多様化や輸出品目の多様化といったカンボジア経済にとって重要な課題への対応にも貢献するものです。引き続き日本向けの輸出振興に向けた官民協力しての努力が期待されます。
(写真は、日本からの円借款等の支援で整備されてきたシアヌークビル港)
日本の財務省のサイト
https://www.customs.go.jp/toukei/search/index1.htm
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カンボジアから日本への主力輸出品である縫製関係は横ばいでした。衣類(構成比59.4%)は対前年比0.0%減の1598億4600万円、はき物(構成比11.7%)は3.0%増の313億9816万円、バッグ類(構成比8.6%)は7.4%増の230億2084万円となりました。日系企業が製造していると見られる自動車部品のワイヤーハーネス等の電気機器(構成比10.4%)は、37.7%増の280億4521万円と大幅増加でした。
日本からの輸入品では、電気機器(構成比18.3%)は、対前年比38.0%増の129億2250万円となっています。一般機械(構成比11.9%)は28.9%減の83億9380万円となりました。輸送用機器(構成比17.3%)も6.7%減の122億958万円となりました。自動車(構成比6.9%)が20.5%増の48億7144万円となった一方、自転車及び同部品が26.2%減の39億8229万円となったためです。この他、肉類(構成比12.3%)は21.7%増の86億9080万円となりました。日本の高級牛肉と思われますが、その大半は中国に再輸出されていると言われています。
2023年の対日貿易については、新型コロナの影響を引き続き受けるものと見られていました。しかし、輸出については、予想以上の健闘を見せた縫製・はき物・バッグ等の伝統的輸出品に加えて、日系企業が製造していると見られる電気機器の輸出が増加して、総額でも増加となりました。なお、2023年は円安が進んだために円建てでの金額が大きくなっているという要因もあるものと見られます。
カンボジアからの輸出先(2023年)は、1位は米国で対前年比0.8%減の88億9744万ドル(約1兆2900億円)で、全体の39.3%を占めています。2位ベトナム、3位中国に次いで、日本は4位となっています。日本向けの輸出が順調に伸びていることは、輸出先の多様化や輸出品目の多様化といったカンボジア経済にとって重要な課題への対応にも貢献するものです。引き続き日本向けの輸出振興に向けた官民協力しての努力が期待されます。
(写真は、日本からの円借款等の支援で整備されてきたシアヌークビル港)
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