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カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い市中感染は減少傾向にあるものと見られます。11月7日の保健省の発表によれば、死者は累計2829名(10月31日から41名増)です。累計陽性者数は11万9092名(同570名増)となっています。治癒数は11万5457名(同730名増)です。先週の新規陽性者のうち、市中感染は507名、海外帰国・入国者の新規陽性は63名でした。
11月1日、フン・セン首相は、カンボジアの経済社会の全部門での完全再開を宣言しました。10月以降、感染防止対策規制は順次緩和されてきています。11月1日からは、全ての学校も再開されました。プノンペンでは、11月2日から、これまで運休していた都バス、水上バスの運行も再開されています。また、観光の再開を期待して、マレーシア航空(プノンペン~クアラルンプール)、バンコク航空(プノンペン~バンコク)、カンボジア航空(プノンペン~バンコク)等が今月中に順次運行を再開する見込みです。
新型コロナ治療薬については、11月3日、カンボジア保健省は米国の製薬大手メルクが開発を進めている軽症者向け経口薬「モルヌピラビル」の緊急使用を許可しました。ワクチンについても、インドのCovaxinワクチンの緊急使用を許可しています。
11月5日、日本政府は、ワクチン接種証明書保持者に対する入国後の行動制限の見直しを決定しました。経団連等の日本の産業界からの強い要望もあり、経済正常化に向けてビジネス目的の往来を中心に入国規制を段階的に緩和するものです。入国の多い観光客は対象外となっています。ワクチン接種証明書を保有し、受け入れ企業による保証等について審査を経て許可された場合、実質的な隔離期間が最短3日間に短縮されます。しかし、手続きは日本で人手不足となっている技能実習生を念頭に置いた形となっている模様で、提出書類も相当な量に及び、所管官庁による事前審査も必要となっています。このため、日本人出張者や海外からの出張者に関する規制緩和を期待していた日本企業側からは、手続きがあまりに煩雑で、そのコストもばかにならないとして、全くの期待外れだったとの声が出ている模様です。なお、11月7日現在、カンボジアのワクチン接種証明書は、上記の日本政府の手続において有効とは認められておりませんのでご留意ください。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、「カンボジアのワクチンミラクル」と呼ばれ始めています。11月6日現在で、1395万1323人(うち12歳~17歳179万5411人、6歳~11歳195万1126人、5歳17万1784人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の87.2%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の100.3%に第1回接種を、96.6%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を実施しています。11月6日現在195万1126人が3回目接種を完了しています。また、カンボジア政府では、これまでの12歳~17歳、6歳~11歳に加えて、11月1日から5歳児にも接種を実施しています。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、ようやく緩和の方向となっています。ただ、引き続き様々な規制があり、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、営業が再開された映画館。「鬼滅の刃」も上映中です。)
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11月1日、フン・セン首相は、カンボジアの経済社会の全部門での完全再開を宣言しました。10月以降、感染防止対策規制は順次緩和されてきています。11月1日からは、全ての学校も再開されました。プノンペンでは、11月2日から、これまで運休していた都バス、水上バスの運行も再開されています。また、観光の再開を期待して、マレーシア航空(プノンペン~クアラルンプール)、バンコク航空(プノンペン~バンコク)、カンボジア航空(プノンペン~バンコク)等が今月中に順次運行を再開する見込みです。
新型コロナ治療薬については、11月3日、カンボジア保健省は米国の製薬大手メルクが開発を進めている軽症者向け経口薬「モルヌピラビル」の緊急使用を許可しました。ワクチンについても、インドのCovaxinワクチンの緊急使用を許可しています。
11月5日、日本政府は、ワクチン接種証明書保持者に対する入国後の行動制限の見直しを決定しました。経団連等の日本の産業界からの強い要望もあり、経済正常化に向けてビジネス目的の往来を中心に入国規制を段階的に緩和するものです。入国の多い観光客は対象外となっています。ワクチン接種証明書を保有し、受け入れ企業による保証等について審査を経て許可された場合、実質的な隔離期間が最短3日間に短縮されます。しかし、手続きは日本で人手不足となっている技能実習生を念頭に置いた形となっている模様で、提出書類も相当な量に及び、所管官庁による事前審査も必要となっています。このため、日本人出張者や海外からの出張者に関する規制緩和を期待していた日本企業側からは、手続きがあまりに煩雑で、そのコストもばかにならないとして、全くの期待外れだったとの声が出ている模様です。なお、11月7日現在、カンボジアのワクチン接種証明書は、上記の日本政府の手続において有効とは認められておりませんのでご留意ください。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、「カンボジアのワクチンミラクル」と呼ばれ始めています。11月6日現在で、1395万1323人(うち12歳~17歳179万5411人、6歳~11歳195万1126人、5歳17万1784人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の87.2%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の100.3%に第1回接種を、96.6%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を実施しています。11月6日現在195万1126人が3回目接種を完了しています。また、カンボジア政府では、これまでの12歳~17歳、6歳~11歳に加えて、11月1日から5歳児にも接種を実施しています。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、ようやく緩和の方向となっています。ただ、引き続き様々な規制があり、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、営業が再開された映画館。「鬼滅の刃」も上映中です。)
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