カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

マネーロンダリング規制

2011年02月17日 | 経済
 カンボジアでは、中央銀行の規制と監督によってマネーロンダリング等の不正取引の防止を図っています。中央銀行NBCの発表によると、昨年99件の疑わしい事例が商業銀行14行から報告され、中央銀行金融諜報ユニット(Financial Intelligent Unit)の調査により、そのうち4件が違法な取引であるとして告発されました。
 カンボジアでは、反資金洗浄・テロリズム金融防止法に基づき、商業銀行は1万ドル以上の取引及び違法の可能性のある取引については中央銀行への報告義務があります。また、商業銀行は1万ドル以上の資金移転については、その目的を顧客に質問することとなっています。この規制や調査は、各国や国際機関の協力を得て行われています。
 

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IMF篠原副専務理事の講演

2011年02月16日 | 経済
 国際通貨基金(IMF)の篠原副専務理事が、カンボジアプノンペンに来られた際に、世界経済の現状とアジア地域の見通しについて2月7日に講演されました。
 その中でカンボジアについては、以下のように述べられています。
世界経済の回復によってカンボジアの経済のエンジンの二つ、輸出と観光は大きく伸びている。しかし、建設については引き続き足踏み状態が続いている。このような状況下で、更に新しいエンジンとして農業・農産品加工に期待したい。特に新興アジア諸国の需要増加と、中国の労賃上昇による投資の移転は、カンボジアに大きな利益をもたらす。このような状況下で、カンボジア政府による投資環境の改善努力とインフラへの投資は時宜を得たものである。
 IMFでは、今年のカンボジアの成長率を6.8%と予測しています。


講演についてのIMFのサイト(英文です)
http://www.imf.org/external/np/speeches/2011/020711.htm

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モーニングスター「新興国情報」に寄稿しています

2011年02月15日 | 一般
 SBIホールディングスが出資するモーニングスター社では、ネットを通じた金融情報提供を行っています。今年1月から、アジアやアフリカ諸国の情報を提供する「新興国情報」のサイトが始まりました。カンボジアについては、カンボジア総合研究所チーフエコノミスト鈴木博が毎週月曜日に寄稿いたします。ぜひ一度ご覧ください。無料です。
 SBIホールディングスは、カンボジアでは100%出資のSBIプノンペン証券と40%出資のプノンペン商業銀行を展開しています。
 2月14日の第4回は「カンボジアの豊富な地下資源、権益めぐり各国の動き加速」です。

http://www.morningstar.co.jp/news/blog/


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中央銀行年次総会

2011年02月15日 | 経済
 カンボジアの中央銀行NBCの年次総会(非公開)が2月8日に開催されました。この総会で、様々な統計が発表されました。
まず、銀行セクターについては、預金は昨年の33億ドル(約2700億円)から26.3%増の41.6億ドル(約3500億円)、貸付も昨年の25.1億ドル(2100億円)から26.7%増の31.6億ドル(2600億円)となりました。その要因は、金融セクターへの国内外の投資家・顧客の信頼度向上によるものと見られています。不良債権比率も、2009年末の6%から、2010年末には3%に低下しています。カンボジアでは現在、商業銀行30行、特殊銀行7行、マイクロファイナンス25機関が中央銀行認可を受けて営業しています。
 中央銀行が保有する外貨準備は、2009年末の23.6億ドル(約2000億円)から7.7%増加して25.5億ドル(約2100億円)となっており、安定的な水準にあります。
 金融セクターについては、IMFから引き続き銀行監督能力の強化への努力を求められていますが、現状は比較的健全な状況にあるものと見られています。

中央銀行のサイト(英文です)
http://www.nbc.org.kh/read-speeches.asp?id=80
 
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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2011年02月14日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
http://archive.mag2.com/0001154670/index.html


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ガソリンの関税率を大幅に引き下げ

2011年02月14日 | 経済
 カンボジア経済財政省発表の政令によりますと、本年1月1日からガソリン等の石油類の関税率が大幅に引き下げられました。ガソリンはこれまでの35%から15%に、ディーゼルは15%が0%に、重油等は7%が0%に引き下げられました。
 この引き下げは、これまで税額算定の基礎となっていた輸入の際の基準価格を、経済財政省が決定するリスト価格から、輸入の際の実際の価格に変更したこととセットで実施されました。これまでの石油類のリスト価格は政策的に実勢価格よりも大幅に低い価格に据え置いてきましたが、今回これを実勢価格とすると、税額が2.5倍近くに急増し、ガソリン価格にも影響してしまうため、税率を引き下げて納税額の急増を避けたものです。
 変更後も街中のガソリンスタンドのガソリン価格にはほとんど影響が出ていない模様です。


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高級日本料理 HACHI

2011年02月13日 | 生活環境
 プノンペンのソフィテルホテル内にオープンした新しい和食のお店です。料理長はベトナムで手広く和食を展開されてきたNさんです。食材は日本からも相当持ち込んできているそうですが、通関の時間等の問題もあって、ベトナムからの輸送も考えられているとのことでした。
 お店は寿司カウンターもあり、お庭の見える個室もありで落ち着いています。ランチ時間帯に伺ったのですが、にぎりずしのセット等が15ドルくらいです。小生は「北海ちらし」を頼みましたが、たっぷりの刺身やいくらも乗ったちらし、うどんやサラダ、小鉢もついて、食べきれないほどでした。
 ぜひ一度お試しください。

HACHI Sofitel Phnom Penh Phokeethra内
26 Old August Site, Sothearos blvd.
Tel 023 999 200 ex. 6806

http://www.sofitel.com/gb/hotel-6526-sofitel-phnom-penh-phokeethra/restaurant.shtml


北海ちらし。16ドル++。お薦めです。


大名にぎり。15ドル++。


個室も充実です。


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日本人会運動会2011

2011年02月12日 | 生活環境
 2月6日(日)にカンボジア日本人会の運動会がありました。補習校関係者を中心に200名以上が参加して盛大に行われました。日本大使館からも、お忙しい中、黒木大使他の方々もご出席を頂き、運動会を盛り上げていただきました。
 種目はお子様の徒競争やパン食い競争、大人も入ってのリレーや障害物競争と盛りだくさんでした。お昼のお弁当タイムも楽しみです。
 カンボジアでは日本人の数がどんどん増えてきており、昨年10月には大使館に登録されている方だけでも1000人を超えました。日本人会が更に盛り上がっていくことを期待しています。
 いまだに筋肉痛ですが、やはりこういったみんなで楽しむ催しは良いものだと実感しました。

カンボジア日本人会
http://www.jacam.cc/


本当にかわいいパン食い競争


Y.K.夫人お手製の「天むす」。お弁当タイムはおじさんになっても嬉しいです。



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グローバル競争に打ち勝つ低所得国 カンボジア

2011年02月11日 | 経済
 アジア経済研究所が最近出版した書籍「グローバル競争に打ち勝つ低所得国:新時代の輸出志向開発戦略」を読みました。カンボジア、バングラデシュ、ケニア等の低所得国が、縫製業のような輸出志向型労働集約的産業によって発展に成功し、貧困を削減したことを理論面、実証面から明らかにしています。
 カンボジアについては、衣料品の貿易自由化による競争と低価格化の中で、生産性を向上させる努力によって、未熟練労働者の給与を向上させたことが示されています。
 また、中間財生産によるフラグメンテーションも貧困層(未熟練労働者)の所得向上に寄与する、マレーシアのように海外直接投資が貧困削減に大きく寄与した例もあると言った重要な指摘も含まれています。
 以下は編著者の山形辰史先生の文章からの抜粋です。
「本書で労働集約的開発のモデルとしてとりあげたカンボジアにも、グローバル競争に打ち勝ち、先進国の消費者に向けて生産できる縫製企業が少なからずある、というのが、我々執筆者の認識である。一次産品でなくとも、また、先進国消費者の特別の温情を前提にしたフェア・トレードでなくとも、現在の低所得国が先進国市場に、先進国からの特恵を得なくとも競争に打ち勝てる分野があり、そしてそれに従事している貧困層も、雇用増や賃金上昇といった形で利益を受けるケースがある。それが本書で最も強調したい観察事実である。」
 一般の方には難解な数式も並ぶ論文も含まれていますが、ぜひ読んでいただきたい本です。

アジア経済研究所「グローバル競争に打ち勝つ低所得国:新時代の輸出志向開発戦略」
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Books/Sousho/592.html?utm_source=feedburner&utm_medium=twitter&utm_campaign=Feed%3A+Ide_Jetro+%28%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E7%B5%8C%E6%B8%88%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80%29


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新証券会社 プノンペン証券が開業

2011年02月10日 | 経済
 新しい証券会社「プノンペン証券」が2月7日に正式オープンしました。カンボジア系資本の証券会社です。会長はKay Vat氏で、海外へのマーケテイングに注力したいと述べています。資本金は1000万ドル(約8億円)で、営業チームにはカンボジアだけでなく、台湾、香港、中国のスタッフも含まれているそうです。
 カンボジアの株式市場開設への動きがますます広がってきています。

なお、フルライセンスを有する証券会社は以下の7社です。

SBIプノンペン証券(日本)
OSKインドチャイナ証券(マレーシア)
カナ証券(カンボジア、カナディア銀行系)
カンプーバンク証券(マレーシア、カンボジアパブリックバンク系)
トンヤン証券(韓国)
カンボジアベトナム証券(ベトナム)
プノンペン証券(カンボジア)


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IMF IV条協議結果2010

2011年02月09日 | 経済
 国際通貨基金(IMF)は、IMF協定第IV条に基づき、毎年加盟国政府と政策協議を行うこととなっています。昨年9月に行った2010年の協議結果詳細について、2月7日にIMFから発表がありました。
 主なポイントは、①カンボジア経済のエンジンである縫製業輸出、観光は大きく回復。農業も順調。2010年の成長率は4.8%、2011年は6,8%と予測。②建設、不動産業については足踏み状態が続く。③物価上昇は問題なし。2010年は4.2%、2011年は5.2%、等です。
 今回の協議結果については、発表が遅れに遅れました。カンボジア政府側が同意しないところがあったとの情報もあり、今般、IMFの篠原副専務理事がカンボジアを訪問し、キエットチョン経済財政大臣とも面談し、発表にこぎつけた模様です。
 非常に詳細な英文のレポートですが、統計数字等については最も信頼が置けます。下記のIMFのサイトをご覧ください。

サマリー
http://www.imf.org/external/np/sec/pn/2010/pn10158.htm

レポート
http://www.imf.org/external/pubs/ft/scr/2011/cr1145.pdf

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モーニングスター「新興国情報」に寄稿しています

2011年02月08日 | 一般
 SBIホールディングスが出資するモーニングスター社では、ネットを通じた金融情報提供を行っています。今年1月から、アジアやアフリカ諸国の情報を提供する「新興国情報」のサイトが始まりました。カンボジアについては、カンボジア総合研究所チーフエコノミスト鈴木博が毎週月曜日に寄稿いたします。ぜひ一度ご覧ください。無料です。
 SBIホールディングスは、カンボジアでは100%出資のSBIプノンペン証券と40%出資のプノンペン商業銀行を展開しています。
 2月7日の第3回は「脚光浴びるカンボジア 政治の安定と日本への高い信頼」です。

http://www.morningstar.co.jp/news/blog/


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アシックスがカンボジアに自社工場

2011年02月08日 | 経済
 新聞報道によりますと、アシックス商事がカンボジアで靴の自社生産を開始すると発表しました。アシックスでは現在中国とカンボジアで靴を委託生産しています。合計800万足のうち9割は中国、1割をカンボジアで生産してきました。しかし、中国での労賃上昇等のコストアップや、対欧州でのカンボジアの特恵関税もあり、カンボジアでの自社工場による生産にシフトします。
カンボジア工場は今年4月に着工し、10月に稼働、初年度は20万足、2012年には150万足、2014年には1000万足を目指すとしています。


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2011年02月07日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
配信御希望の方は、下記のアドレス、または右側のブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

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カンボジアの犯罪白書

2011年02月07日 | 生活環境
 カンボジアの国家警察が発表した年次報告によると、カンボジアの2010年の犯罪件数は3089件で、2009年の3456件から10.6%減少しました。そのうち殺人、強盗等の重犯罪は、2010年は994件と2009年の1117件から8.9%減少しました。しかし、性的暴行は、2009年の247件から2010年は321件と30.0%増加しているのが目立っています。
 この統計については、軽犯罪については警察に届けられないことが多いとの指摘もあります。但し、オーストラリア政府の支援を受けており、国家警察では「100%とは言えないが十分に信頼に耐える。」としています。
なお、日本の2009年の重犯罪(殺人、傷害致死、強盗、強姦、放火)の件数は8442件です。カンボジアは危ないとのイメージもまだ根強いようですが、少なくとも重犯罪については、日本と同程度に安全な国となっていると言えるようです(10万人当たり件数:日本7.0件、カンボジア7.4件)


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