2月4日~5日に世界遺産のプレアビヒア遺跡付近でカンボジア領に侵入したタイ軍とカンボジア軍との間で銃撃戦となりました。26名の死者(タイ軍23名、カンボジア軍2名、民間人1名)が出ているとの報道もあります。2月5日にカンボジアは、国連安全保障理事会に本件に関する書簡を送りました。
プレアビヒア遺跡については、1962年に国際司法裁判所の判決でカンボジア領であることが確認されています。また、2008年7月には、当時のタイ政府(サマック首相)も同意の上で、カンボジアの世界遺産としてユネスコに承認されています。
タイ側は、2008年の政変以降、軍部主導によりこれらの合意を覆そうと武力に訴えています。特に黄色シャツ組(PAD)は、タクシン系を批判するために、国境問題を取り上げており、国会議員による越境といったスタンドプレーも目立ちます。
また、今回は、2月4日にタイのガシット外務大臣がカンボジアのホーナムホン外務大臣を訪問している最中の侵略行為でした。これは、黄色シャツ組からの弱腰批判の中で、不満を持つタイ軍部が独断で、外交解決を邪魔することを目的に行ったものとも推測されています。タイ政府が本当に軍に対するシビリアンコントロールを維持しているのかについては以前から疑問の声も出ています。
国際司法裁判所判決の遵守、ユネスコ決定の尊重、武力の不行使を強く求めたいと思います。
プノンペンやアンコールワットのあるシェムリアップは平静ですが、在カンボジア日本大使館では、「プレアビヒア州及びオッドー・ミエンチェイ州の国境地帯へ訪問は、事態が沈静化するまでの間は控えるようにして下さい。」としています。
http://www.kh.emb-japan.go.jp/consular/oshirase/20110204.pdf
プレアビヒア寺院(写真)は、世界遺産になるだけのことはあって、素晴らしい遺跡です。カンボジア側からもタイ側からも行くことができます。
このブログの2008年2月3日版「世界遺産(申請中)プレアビヘア寺院」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/df52065bb8634c4288437b17c2f550da
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村
プレアビヒア遺跡については、1962年に国際司法裁判所の判決でカンボジア領であることが確認されています。また、2008年7月には、当時のタイ政府(サマック首相)も同意の上で、カンボジアの世界遺産としてユネスコに承認されています。
タイ側は、2008年の政変以降、軍部主導によりこれらの合意を覆そうと武力に訴えています。特に黄色シャツ組(PAD)は、タクシン系を批判するために、国境問題を取り上げており、国会議員による越境といったスタンドプレーも目立ちます。
また、今回は、2月4日にタイのガシット外務大臣がカンボジアのホーナムホン外務大臣を訪問している最中の侵略行為でした。これは、黄色シャツ組からの弱腰批判の中で、不満を持つタイ軍部が独断で、外交解決を邪魔することを目的に行ったものとも推測されています。タイ政府が本当に軍に対するシビリアンコントロールを維持しているのかについては以前から疑問の声も出ています。
国際司法裁判所判決の遵守、ユネスコ決定の尊重、武力の不行使を強く求めたいと思います。
プノンペンやアンコールワットのあるシェムリアップは平静ですが、在カンボジア日本大使館では、「プレアビヒア州及びオッドー・ミエンチェイ州の国境地帯へ訪問は、事態が沈静化するまでの間は控えるようにして下さい。」としています。
http://www.kh.emb-japan.go.jp/consular/oshirase/20110204.pdf
プレアビヒア寺院(写真)は、世界遺産になるだけのことはあって、素晴らしい遺跡です。カンボジア側からもタイ側からも行くことができます。
このブログの2008年2月3日版「世界遺産(申請中)プレアビヘア寺院」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/df52065bb8634c4288437b17c2f550da
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村