英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『IQ246 華麗なる事件簿』 第4話

2016-11-08 15:46:11 | ドラマ・映画
「2016秋ドラマをいくつか…」
「続・2016秋ドラマをいくつか…」
「2016秋ドラマをいくつか… “その3”」
から、単独記事に昇格しました。
(『キャリア ~掟破りの警察署長~』……南(髙嶋政宏)の人生観や刑事観があまりにも独善過ぎ。視聴はするが記事にはしない
 『Chef ~三ツ星の給食~』……光子(天海祐希)のパワフルさと荒木平介(遠藤憲一)の味わいある表情が面白いだけ。記事は省略)


 前回あたりから法門寺沙羅駆(織田裕二)のアクの強さにも慣れてきた(麻痺した)。賢正(ディーン・フジオカ)の透明さと和藤奏子(土屋太鳳)の真っ直ぐなボケが沙羅駆のアクをうまく中和しているのかもしれない。
 今回の犯人はピアニストの二本松由里(国仲涼子)。美人女性なので沙羅区の追及もソフト(アクが弱い)で、二人のやり取りにコクがあり面白かった。

★相変わらず冴えない事件のカラクリや真相

・防犯カメラのデータの差し替えは誰がどうやって行ったのか?
・グループフルーツのエピソード(好き嫌い、薬との相性)などはご都合主義で、なくても良い

 映像的には殺害シーンからフェードアウトする際にグレープフルーツの黄色が印象的とか、沙羅駆が疑念を抱くきっかけなどの要素ではあるが、足がつく(証拠)と成り得る危険性や持ち運びの不便さなどのリスクを考えると、不可解な行動としか思えない。
・強盗に見せかけるフェイクだが、フェイクとしては不合理すぎる
 暗証番号の入手、被害者にドアのロックを外させなければならない難関を突破しておき、財布や時計のみの窃盗、あるいは強奪では割が合わない。その上、殺人まで犯すのは、侵入までの手口とは相反している。
 「読書中に襲われた」のも「音楽鑑賞中に襲われた」も大差がなく、「コンタクト+眼鏡」の不自然さを生み出すための脚本家の都合でしかない(しかも、ありふれた推理)。
・恋愛関係のもつれによる殺意ならともかく、土門(金田明夫)との親子間の行き違いと治療放棄で殺意にまで及ぶものだろうか?
 由里に怪我をさせたのが土門だが、恨みを持ち加害者でもある土門に手術や治療を任せるものだろうか?


【その他の感想など】
・昆布と鰹ダシをを再現した化学合成液を飲んだ奏子が発した「すごいおいしい」という表現は許せないなあ
・賢丈(寺島進)と警視総監(篠井英介)の将棋の指し手が順当なものだったので嬉しい
・奏子のお約束(毎回、睡眠薬を飲まされる)は、なかなか面白い

【ストーリー】番組サイトより
 ある日、都内にある地上50階建てタワーマンションの最上階の一室で、大学病院の外科系統括部長を務める医師の土門賢治(金田明夫)の他殺体が発見される。凶器は土門の部屋にあった置物と果物ナイフの二つで、現場状況から土門は読書の最中、不意に背後から置物で頭部を殴られ、その後に果物ナイフで背中を二度刺されていた。
 土門は半年前に妻と死別しており、子供もおらず一人暮らしだった。警察は、金品などが盗られている状況から強盗殺人だと判断する。だが、犯行時刻とされる時間帯にマンションの十数台ある防犯カメラには不審人物は映っておらず、土門の部屋につながるエレベーターはコンピューター制御で50階に行くには暗証コードが必要なため、マスコミは事件を「天空の密室殺人」だと騒ぎ立てる。
 事件の情報を嗅ぎ付け賢正(ディーン・フジオカ)や奏子(土屋太鳳)と共に現場に乗り込んできた沙羅駆(織田裕二)は、現場を検分し遺体に掛けられていたメガネと果物皿にあったグレープフルーツ、そしてジャズのCDばかりが並べられている棚の中に1枚だけある未開封のクラシックのCDに着目。それらの物証から沙羅駆は土門の殺人は強盗に見せかけた犯行ではないかと仮説を立て、怨恨の線で犯人を追うべきだと判断する。
 そして沙羅駆はいくつかの手掛かりを頼りに、土門の部屋に残されていた唯一のクラシックCDの演奏者である女性ピアニスト・二本松由里(国仲涼子)に事情を聞きにいく。

脚本:栗本志津香
監督:坪井敏雄


第1話 脚本:泉澤陽子 監督:木村ひさし
第2話 脚本:泉澤陽子 監督:木村ひさし
第3話 脚本:泉澤陽子 監督:坪井敏雄
コメント (2)
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