英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2019世界柔道 ~フラストレーションが溜まる~

2019-08-25 22:34:57 | スポーツ
年々、柔道観戦でのフラストレーションが大きくなってきている。
フラストレーションが溜まるのは、応援している選手が負けたからではない。フラストレーションの理由は、疑問だらけの判定。
Ⅰ.柔道とは別の競技を見ている感覚(技の判定の甘さ)
Ⅱ.疑問の多い指導の判定基準



Ⅰ.柔道とは別の競技を見ている感覚(技の判定の甘さ)
とにかく、技の判定が甘すぎる。(詳細はこちら
・相手を“投げる”のではなく、“相手を回転させて背中をつける”
 しかも、横向きでもいいから相手を倒した後、何らかの力を加えて回転させて背中をつければ“一本”となる。
 “何らかの力”と表現したのは、相手の身体をコントロールするというより、自分の身体が回転する反動を利用してもOK。うまく文章で表現できないが、レスリングでのローリング技のような感じでもよいので、柔道と言うよりはレスリングを見ているような気がする。
・“技あり”も甘い
 “有効”がなくなったのだが、技ありに満たない技(有効)をポイントに認めないのではなく、“有効”を“技あり”に含めてしまった。
 実力者は防御が上手く、技の切れがあるかタイミングが合わないと、なかなか技が決まらず、延長戦に突入、さらに、延々と延長線が続くき、“指導”によって決着するケースが増えた。
 なので、技の判定基準を甘くして、技によって決着させようという意図が強いというのは理解はできる。しかし、以前なら“有効”には満たない不完全な決まり具合のもやっとした技でも“技あり”と判定されてしまう。


Ⅱ.疑問の多い“指導”の判定基準
 常綱疑問に思っている“指導”は“首抜き”(奥襟を取られた時、それを嫌がって首を抜く行為)。
 この指導があるため、相手に奥襟を取られた場合、苦しい姿勢我慢し続ける(消極的“指導”を取られることも多い)か、耐え切れず“首抜き”を犯してしまうことが多い。私は素人なので、その指導の意義が分からないが、この指導ルールは上背のある選手が奥襟を取りやすいので、不公平ではないだろうか。
 それと、最近(今大会も)、「相手の袖の中に指を入れる行為」への指導が厳しく感じる。これも理由があるのだと思うが、私には分からない。この行為より、相手の襟を掴み続ける行為は問題ないというのがよく分からない。

 それらのことは置いておくとして、初日を見て非常に不満に感じたのは、「防御姿勢持続」「消極的」「掛け逃げ」指導の踏ん切りの悪さ
 男子60kg以下級準決勝 永山-チフビミアニ戦
 ずっと攻め続け、技を掛け続けていた永山に対し、技数も少なく、永山の技を喰らわないように腰を引き続けたチフビミアニ。「防御姿勢持続」か「消極的」の“指導”が出ても不思議ではない時間が続いたが、相手の防御姿勢を破るためやや強引に仕掛けた技を返され技ありを食らってしまった。
 指導負け(反則負け)の危険と背中合わせで防御に徹したチフビミアニの戦術に嵌ってしまったわけだが、3つ目の指導を出さなかった審判の判断には疑問を感じた(“反則負け”を下すのは勇気がいるかもしれないが、覚悟を持って判定をして欲しかった)
 同様な不満は女子48kg以下級決勝、ビロディド-渡名喜戦でも感じた(不用意に技ありを食らってしまった渡名喜が、その後攻め続けたが、3つ目の指導は出なかった)。


 投げる意思はなく、防御に主体を置き、隙を見て相手を回転させる技をモヤッと決めるズルい、試合巧者が勝ってしまう……フラストレーションが溜まる……
 
 
コメント
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