全国旅行支援とは?【『楽天トラベル』サイトの「全国旅行支援キャンペーン」より引用】
「全国旅行支援」とは、政府が実施する全国を対象とした観光需要喚起策です。
旅行代金の40%相当が割引されます。(1人1泊あたり、割引上限額については、交通付旅行商品は8,000円、その他は5,000円)
また、現地で使えるクーポン券(平日は3,000円分、休日1,000円分)が宿泊施設チェックイン時に渡されます。
(詳細は全国旅行支援とは?)
記事名に「問題点」と挙げたが、《全国旅行支援の開始前に、宿泊代を上げるホテル旅館がある》とか《システムが複雑で告知も遅かったので、準備が間に合わない地域や旅行代理店などがある》、或いは、《早くも予約受付終了》とかいう問題が生じているらしい。(もしかしたら、以前の『GO TO トラベル』で生じたシステムの隙間をついて、それで利益を得る輩も発生する可能性もある)
そういう問題点は、報道やワイドショーや他のサイトさんにお任せするとして、個人的な疑問や不満を記させていただきます。
実は、この記事を書く動機となった不満点は、もう少し後で書きます(その部分は、紫色にします)。ただ、これは全般的な視野で書くものではなく、個人的な主観がかなり入っていて、「!」や「?」など感じる方もいらっしゃると思いますが、ご容赦ください。
1.丸投げ?
今回、始まった「全国旅行支援」は、以前の「GO TO トラベル」に比べて、割引率やクーポン券の利用範囲や平日と休日の格差、子どもも対象とか、変更点があるが(詳しくは「全国旅行支援情報ページ」(サイトの正式名称が分かりにくいので、間違っているかもしれません))、「新型コロナウイルス感染症の流行によって経済的損失を被った旅行業界や国内旅行の再活性化」という目的はほぼ同じ。
大きく異なるのは、国が主体か都道府県が主体かの点。管轄は国土交通省・官公庁らしいが、官公庁のホームページには、「全国旅行支援 都道府県連絡先一覧」があるだけ。都道府県に“丸投げ”の趣きだ。
”丸投げ”が全面的に悪いと言う訳ではなく、《地方の事情に応じた細かい支援の方法ができる》という面もある。
ただし、国からの詳細な情報の発信が遅かったため、各地で混乱が生じているようだ。
2.新型コロナ感染再拡大は大丈夫なのか?
感染が沈静化しつつある現在、コロナ禍で大打撃を受けた観光業界への支援、そしてクーポン券による経済活性化も歓迎すべき施策である。
しかし、人の移動の活発化、さらに水際対策緩和による海外からの人の流入、マスクも屋外では基本的に着用しなくてよいという指針など、感染拡大の要素が増えている。
小心者の私としては、大丈夫的なエビデンス(データ)を示してほしい。コロナ感染によって、政府、政治家たちは「エビデンス」という言葉を、やたら使用したではないか?
感染が沈静化しつつあるのは何故なのか?……《ワクチン接種の効果》?……これが大きな要因だろうが、ワクチンの接種率は2回目接種が80%、3回目接種が66%、4回目接種が28%。3回接種以上が有効であると考えるとすると、34%の人はそうでないという状況。ワクチン接種は有効ではあると思うが、それが、感染抑制の決定的要因と言えるのかどうか……
取りあえず、最近の感染者のワクチン接種についてのデータを示してほしい。
あとは、感染がある程度拡大したことによる“集団免疫”の獲得。これまでに感染した人の累計は2000万人を超えているので、充分考えられるが、コロナウイルス自身も変異を繰り返しており、実際、複数回観戦している人も多いので、集団免疫力も決定的要因とは考えにくい。
《マスク着用の効果》についても疑問を感じる。感染力が強力なオミクロン株が主流の現在であるが、逆に、マスク着用に関しては緩くなってきている。大丈夫なのか?
これまで、マスク着用については口うるさくなるほど呼びかけられていたのは、一体何だったのか?
3.支援の仕方(税金の流れ)に不公平感が…
割引率やクーポン券の発行など、大盤振る舞いの感があるが、本記事ではそれには言及しない(そういう疑問は他の方が言ってくれると期待)
実は、これから言う“不公平感”は、「GO TO トラベル」の時に、強く感じていて、今回はその時に比べると弱くなってきている。
“不公平感”と言うのは……
まず、《観光業界の支援に対しては、大賛成である》ということは言っておきたい。
で、観光業界以外に恩恵を受けるのは旅行者……私はこれに違和感を感じる。
旅行できる人の条件としては、時間的、経済的に余裕があること。私のように貧乏暇なしの者にとっては、旅行する経済的余裕も時間の余裕もない。もちろん、旅行する人もそういう状況の人もいて、ここ3年、旅行に行っていないので、その分の資金?があり、さらに、《旅行支援を利用して、少しでも出費を減らして慰労の時を持ちたい》ということも十分考えられる。
一番問題に感じるのは、医療従事者や介護従事者、高齢者施設関係者はなかなか旅行できる余裕がないということ。先日、ニュースのコーナーで、「感染者が出たので、しっかりゾーニングなどの処置を取ったが、それでも、感染拡大してしまった。その上、感染者を受け入れてくれる病院はわずかで、結局、施設で感染者の対応もしなければ、ならなかった。職員も感染した」という言葉を聞いた。
旅行支援で恩恵を受けるのは旅行できる人、そして、それによって感染が拡大した時、苦労をするのは旅行できない医療従事者や施設関係者であるということ。(GO TO トラベルの時は、もっと、この感覚が強かった)
個人的には、もう少し割り引継率を下げてもいいと思っている。
「全国旅行支援」とは、政府が実施する全国を対象とした観光需要喚起策です。
旅行代金の40%相当が割引されます。(1人1泊あたり、割引上限額については、交通付旅行商品は8,000円、その他は5,000円)
また、現地で使えるクーポン券(平日は3,000円分、休日1,000円分)が宿泊施設チェックイン時に渡されます。
(詳細は全国旅行支援とは?)
記事名に「問題点」と挙げたが、《全国旅行支援の開始前に、宿泊代を上げるホテル旅館がある》とか《システムが複雑で告知も遅かったので、準備が間に合わない地域や旅行代理店などがある》、或いは、《早くも予約受付終了》とかいう問題が生じているらしい。(もしかしたら、以前の『GO TO トラベル』で生じたシステムの隙間をついて、それで利益を得る輩も発生する可能性もある)
そういう問題点は、報道やワイドショーや他のサイトさんにお任せするとして、個人的な疑問や不満を記させていただきます。
実は、この記事を書く動機となった不満点は、もう少し後で書きます(その部分は、紫色にします)。ただ、これは全般的な視野で書くものではなく、個人的な主観がかなり入っていて、「!」や「?」など感じる方もいらっしゃると思いますが、ご容赦ください。
1.丸投げ?
今回、始まった「全国旅行支援」は、以前の「GO TO トラベル」に比べて、割引率やクーポン券の利用範囲や平日と休日の格差、子どもも対象とか、変更点があるが(詳しくは「全国旅行支援情報ページ」(サイトの正式名称が分かりにくいので、間違っているかもしれません))、「新型コロナウイルス感染症の流行によって経済的損失を被った旅行業界や国内旅行の再活性化」という目的はほぼ同じ。
大きく異なるのは、国が主体か都道府県が主体かの点。管轄は国土交通省・官公庁らしいが、官公庁のホームページには、「全国旅行支援 都道府県連絡先一覧」があるだけ。都道府県に“丸投げ”の趣きだ。
”丸投げ”が全面的に悪いと言う訳ではなく、《地方の事情に応じた細かい支援の方法ができる》という面もある。
ただし、国からの詳細な情報の発信が遅かったため、各地で混乱が生じているようだ。
2.新型コロナ感染再拡大は大丈夫なのか?
感染が沈静化しつつある現在、コロナ禍で大打撃を受けた観光業界への支援、そしてクーポン券による経済活性化も歓迎すべき施策である。
しかし、人の移動の活発化、さらに水際対策緩和による海外からの人の流入、マスクも屋外では基本的に着用しなくてよいという指針など、感染拡大の要素が増えている。
小心者の私としては、大丈夫的なエビデンス(データ)を示してほしい。コロナ感染によって、政府、政治家たちは「エビデンス」という言葉を、やたら使用したではないか?
感染が沈静化しつつあるのは何故なのか?……《ワクチン接種の効果》?……これが大きな要因だろうが、ワクチンの接種率は2回目接種が80%、3回目接種が66%、4回目接種が28%。3回接種以上が有効であると考えるとすると、34%の人はそうでないという状況。ワクチン接種は有効ではあると思うが、それが、感染抑制の決定的要因と言えるのかどうか……
取りあえず、最近の感染者のワクチン接種についてのデータを示してほしい。
あとは、感染がある程度拡大したことによる“集団免疫”の獲得。これまでに感染した人の累計は2000万人を超えているので、充分考えられるが、コロナウイルス自身も変異を繰り返しており、実際、複数回観戦している人も多いので、集団免疫力も決定的要因とは考えにくい。
《マスク着用の効果》についても疑問を感じる。感染力が強力なオミクロン株が主流の現在であるが、逆に、マスク着用に関しては緩くなってきている。大丈夫なのか?
これまで、マスク着用については口うるさくなるほど呼びかけられていたのは、一体何だったのか?
3.支援の仕方(税金の流れ)に不公平感が…
割引率やクーポン券の発行など、大盤振る舞いの感があるが、本記事ではそれには言及しない(そういう疑問は他の方が言ってくれると期待)
実は、これから言う“不公平感”は、「GO TO トラベル」の時に、強く感じていて、今回はその時に比べると弱くなってきている。
“不公平感”と言うのは……
まず、《観光業界の支援に対しては、大賛成である》ということは言っておきたい。
で、観光業界以外に恩恵を受けるのは旅行者……私はこれに違和感を感じる。
旅行できる人の条件としては、時間的、経済的に余裕があること。私のように貧乏暇なしの者にとっては、旅行する経済的余裕も時間の余裕もない。もちろん、旅行する人もそういう状況の人もいて、ここ3年、旅行に行っていないので、その分の資金?があり、さらに、《旅行支援を利用して、少しでも出費を減らして慰労の時を持ちたい》ということも十分考えられる。
一番問題に感じるのは、医療従事者や介護従事者、高齢者施設関係者はなかなか旅行できる余裕がないということ。先日、ニュースのコーナーで、「感染者が出たので、しっかりゾーニングなどの処置を取ったが、それでも、感染拡大してしまった。その上、感染者を受け入れてくれる病院はわずかで、結局、施設で感染者の対応もしなければ、ならなかった。職員も感染した」という言葉を聞いた。
旅行支援で恩恵を受けるのは旅行できる人、そして、それによって感染が拡大した時、苦労をするのは旅行できない医療従事者や施設関係者であるということ。(GO TO トラベルの時は、もっと、この感覚が強かった)
個人的には、もう少し割り引継率を下げてもいいと思っている。