英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その146「全国旅行支援の問題点、疑問点、不満点」

2022-10-13 09:41:37 | 時事
全国旅行支援とは?【『楽天トラベル』サイトの「全国旅行支援キャンペーン」より引用】
「全国旅行支援」とは、政府が実施する全国を対象とした観光需要喚起策です。
旅行代金の40%相当が割引されます。(1人1泊あたり、割引上限額については、交通付旅行商品は8,000円、その他は5,000円)
また、現地で使えるクーポン券(平日は3,000円分、休日1,000円分)が宿泊施設チェックイン時に渡されます。

(詳細は全国旅行支援とは?

 記事名に「問題点」と挙げたが、《全国旅行支援の開始前に、宿泊代を上げるホテル旅館がある》とか《システムが複雑で告知も遅かったので、準備が間に合わない地域や旅行代理店などがある》、或いは、《早くも予約受付終了》とかいう問題が生じているらしい。(もしかしたら、以前の『GO TO トラベル』で生じたシステムの隙間をついて、それで利益を得る輩も発生する可能性もある)
 そういう問題点は、報道やワイドショーや他のサイトさんにお任せするとして、個人的な疑問や不満を記させていただきます。
 実は、この記事を書く動機となった不満点は、もう少し後で書きます(その部分は、紫色にします)。ただ、これは全般的な視野で書くものではなく、個人的な主観がかなり入っていて、「!」や「?」など感じる方もいらっしゃると思いますが、ご容赦ください。

1.丸投げ?
 今回、始まった「全国旅行支援」は、以前の「GO TO トラベル」に比べて、割引率やクーポン券の利用範囲や平日と休日の格差、子どもも対象とか、変更点があるが(詳しくは「全国旅行支援情報ページ」(サイトの正式名称が分かりにくいので、間違っているかもしれません))「新型コロナウイルス感染症の流行によって経済的損失を被った旅行業界や国内旅行の再活性化」という目的はほぼ同じ。
 大きく異なるのは、国が主体か都道府県が主体かの点。管轄は国土交通省・官公庁らしいが、官公庁のホームページには、「全国旅行支援 都道府県連絡先一覧」があるだけ。都道府県に“丸投げ”の趣きだ。

 ”丸投げ”が全面的に悪いと言う訳ではなく、《地方の事情に応じた細かい支援の方法ができる》という面もある。
 ただし、国からの詳細な情報の発信が遅かったため、各地で混乱が生じているようだ。


2.新型コロナ感染再拡大は大丈夫なのか?
 感染が沈静化しつつある現在、コロナ禍で大打撃を受けた観光業界への支援、そしてクーポン券による経済活性化も歓迎すべき施策である。
 しかし、人の移動の活発化、さらに水際対策緩和による海外からの人の流入、マスクも屋外では基本的に着用しなくてよいという指針など、感染拡大の要素が増えている。
 小心者の私としては、大丈夫的なエビデンス(データ)を示してほしい。コロナ感染によって、政府、政治家たちは「エビデンス」という言葉を、やたら使用したではないか?
 感染が沈静化しつつあるのは何故なのか?……《ワクチン接種の効果》?……これが大きな要因だろうが、ワクチンの接種率は2回目接種が80%、3回目接種が66%、4回目接種が28%。3回接種以上が有効であると考えるとすると、34%の人はそうでないという状況。ワクチン接種は有効ではあると思うが、それが、感染抑制の決定的要因と言えるのかどうか……
 取りあえず、最近の感染者のワクチン接種についてのデータを示してほしい。
 あとは、感染がある程度拡大したことによる“集団免疫”の獲得。これまでに感染した人の累計は2000万人を超えているので、充分考えられるが、コロナウイルス自身も変異を繰り返しており、実際、複数回観戦している人も多いので、集団免疫力も決定的要因とは考えにくい。
 《マスク着用の効果》についても疑問を感じる。感染力が強力なオミクロン株が主流の現在であるが、逆に、マスク着用に関しては緩くなってきている。大丈夫なのか?
 これまで、マスク着用については口うるさくなるほど呼びかけられていたのは、一体何だったのか?

3.支援の仕方(税金の流れ)に不公平感が…
 割引率やクーポン券の発行など、大盤振る舞いの感があるが、本記事ではそれには言及しない(そういう疑問は他の方が言ってくれると期待)
 実は、これから言う“不公平感”は、「GO TO トラベル」の時に、強く感じていて、今回はその時に比べると弱くなってきている。

 “不公平感”と言うのは……
 まず、《観光業界の支援に対しては、大賛成である》ということは言っておきたい。
 で、観光業界以外に恩恵を受けるのは旅行者……私はこれに違和感を感じる。

 旅行できる人の条件としては、時間的、経済的に余裕があること。私のように貧乏暇なしの者にとっては、旅行する経済的余裕も時間の余裕もない。もちろん、旅行する人もそういう状況の人もいて、ここ3年、旅行に行っていないので、その分の資金?があり、さらに、《旅行支援を利用して、少しでも出費を減らして慰労の時を持ちたい》ということも十分考えられる。
 一番問題に感じるのは、医療従事者や介護従事者、高齢者施設関係者はなかなか旅行できる余裕がないということ。先日、ニュースのコーナーで、「感染者が出たので、しっかりゾーニングなどの処置を取ったが、それでも、感染拡大してしまった。その上、感染者を受け入れてくれる病院はわずかで、結局、施設で感染者の対応もしなければ、ならなかった。職員も感染した」という言葉を聞いた。
 旅行支援で恩恵を受けるのは旅行できる人、そして、それによって感染が拡大した時、苦労をするのは旅行できない医療従事者や施設関係者であるということ。(GO TO トラベルの時は、もっと、この感覚が強かった)

 個人的には、もう少し割り引継率を下げてもいいと思っている。
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相棒 season21 第1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」(初回スペシャル)

2022-10-13 00:01:26 | ドラマ・映画
究極の選択をテーマとした人間ドラマ。
輿水氏の脚本だが、いつものダラダラ感、スカスカ感は少なく、面白かった。


 右京と亀山の再会シーンは、どのようなものになるかが、最初の楽しみであったが、事情が掴めない招待状が届いてあれこれ悩み考える右京や、謎や未知に興味を惹かれてしまう右京の特質を利用し、呼び寄せた亀山の右京に関する熟知ぶり。声を掛けて隠れる亀山の無邪気さ、「亀山ですよ」という声掛けに「分かっていますよ」とムッとしながらも嬉しそうな右京……さすが、輿水氏
 旅客機爆破がブラフ(はったり)だという推理もなるほどと思った。
 《爆発物を機内に持ち込む困難さ》《機内にいる共犯者の命のリスク……アイシャが殺されなかった場合は死》《起爆の難しさを考えると、時限爆弾にするのが最善?》《迎賓館に不審人物はいない……アイシャ殺害の確認が難しい》など推理構築して、ブラフである可能性が大きい。
 しかし、確証はない。
 亀山の選択……命を失うのが妻の美和子だけなら、アイシャの命を優先するが、乗務員や他の乗客の150人の命を天秤にかけると、アイシャを殺害すると決意。(右京も反論できなかった)ただ、かつての亀山だったら、そこまで割りきっただろうか?それに、右京の推理を信じたように思う。苛烈なサルウィンでの日々と右京との空白の時が、亀山を変えたのか?
 機内に要る身内を助けたいという思いから、日本の外交の思惑や、マスコミの性質、外国人の犯罪者の国外逃亡などを考慮して、殺害に踏み切ろうという結論を出す被脅迫者たち(もちろん、葛藤はしていた)
 そして、最愛の人を守ろうとする気持ちを慮り、さらに、自分の命一つで多くの命が助かるのなら、自ら命を絶ったアイシャ………
 被脅迫者が複数人いたのも新鮮だった。

………面白かった。

 それと…
 内閣情報官と偉くなった社美彌子(仲間由紀恵)が一介の警部の右京に調査を依頼されたことが面白くないと、甲斐峯秋(石坂浩二)を呼びつけ、部下=右京に対しての“監督不行き届き”だと叱る……《美彌子は態度も身体も大きくなったものだ》と呆れたが、峯秋は全く意に介さず「右京とコンビを組んでいた亀山という人物に興味があるから、ぜひ調べてくれ」と悪びれずに頼んでいた。
 さらに、右京のメッセンジャーとして訪れた鑓鞍兵衛(柄本明)から「迎賓館にいる関係者の身元を調べてくれ」と依頼され、更にこき使われてしまった……
ワハハ。

 ただし、
【疑問点など】はある
・脅迫者の正体を探ろうと、結婚式姿?で動き回った右京だが、アイシャと被脅迫者たちだけにするのは、あまりにも危険、迂闊
・アイシャが自ら命を絶つ可能性を右京は考えなかったのか?
・亀山と外務省幹部の厩谷以外の被脅迫者の身元をもっと調べるべきだ
・日本と機内との通信(ライン)は自由にできる。他の被脅迫者が身内と連絡を取ろうとしないのは不自然
・サルウィンとの親善パーティということは分かるので、右京なら亀山が招待主ということは思いつきそうなものである

 


【ストーリー】番組サイトより
右京と薫の劇的な再会も束の間
内外要人を招いた催しで悲劇が起こる!


 南アジアのサルウィンで腐敗政府を倒した、アイシャ(サヘル・ローズ)という反政府運動のリーダーが親善目的で来日する。なぜかパーティーに招待された右京(水谷豊)が、興味本位で会場に向かうと、そこにはサルウィンに渡っていた元相棒・亀山薫(寺脇康文)の姿があった。
 パーティーには、鑓鞍兵衛(柄本明)や片山雛子(木村佳乃)といった政治家や、外務省幹部の厩谷(勝村政信)など要人が招かれていた。厩谷は外交通で、アイシャをサポートするミウ(宮澤エマ)らサルウィン側との関係も良好な人物。会場はお祝いムード一色だったが、そんな中、薫のスマホに不穏なメッセージが届く。それは、『アイシャを殺さなければ、旅客機を墜落させる』という脅迫文だった。該当の便には、薫の妻・美和子(鈴木砂羽)が搭乗していた。到着までのリミットは4時間。
 右京と薫は、手分けして脅迫者を追跡するが、その矢先、会場の一角で、思いも寄らない事件が起こる。

ターゲットは腐敗政治を正した女性活動家
刻一刻と旅客機テロのタイムリミットが迫る!
守るべきは彼女か、それとも乗客の命か…!?
究極の選択を前に、右京と薫が動き出す!!


ゲスト:勝村政信 宮澤エマ サヘル・ローズ 木村佳乃 柄本明

脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
コメント (2)
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