『消えたタンカー』をはじめ、観ては後悔してしまう西村京太郎原作ドラマ……
今回も例にもれず、後悔の嵐……
「じゃあ、なぜ観たんだ?」と突っ込まれそうですね。
人気女優が誘拐された!
十津川たちが警護に当たるが身代金の一億円が消えた…
古代エジプトの神、イシスと名乗る犯人の狙いは何か?
十津川が真相を推理する
はい、謳い文句に騙されました。
“営利誘拐”は最低部類の犯罪だが、ドラマで観る場合は、身代金引渡しの緊迫感や、警察と犯人の知恵比べ、監禁場所の特定など、見所は多い。
なので、それに期待したのだが……
確かに、ドラマ序盤は、女優のそっくりさんを利用して警察を出し抜くなど斬新だった。(そっくりさんの方が美人だったような気がしたが…)
しかも、誘拐は単なる身代金目的ではなく、裏がありそう。
と、ここまでは良かったが、殺人事件が起こり、これがイシスに関係していることが判明。イシスの正体や目的を追い始めると、どんどん、話が突飛になって、単なるドタバタ劇になってしまった。
とにかく、変なことだらけ。
①身代金は奪われ人質も救出できなかった十津川、大失態なのだが(実際に上司からは叱咤されていた)、彼自身は全く悪びれず、焦るそぶりもない。
さすが十津川!……って、おそらく主演・渡瀬さんだからなのだろう。
②大失態に≪どうするんだ?≫と観ていると、すんなり人質は解放される意外な展開。犯人と被害者側のプロダクションが裏取引(過去のひき逃げ事件の謝罪など)があったらしい。
でも、確か十津川警部は「人質は大丈夫、金蔓の人質を簡単に殺害はしない」という読みだったが、大外れ?
③で、誘拐犯グループ・イシスは、その他にも営利誘拐で身代金を得ていることが判明。物語は急展開!
急展開は良いけれど、女優誘拐事件はこの後は置き去りにされてしまった。
④十津川とは旧知のジャーナリスト・緑川冴子(古手川祐子)もよくわからない。
イシスの本拠地のレストランの常連で、マスターとも懇意。それなのに、一連の犯行を掴めていないのは、間が抜けている。単に、十津川の便利な情報屋となっていただけ。私の洞察力が不足しているせいかもしれないが、マスターを救ってあげたいのか、これ以上罪を重ねてほしくないのか、十津川といちゃつきたいだけなのか…。
⑤この情報屋の存在の為、亀さんの活躍の場がなくなってしまった。通常は、亀さんが他の視点から事件を捉え、事件の裏にある真相に迫っていく役割を果たすのだが、その役目を冴子に奪われてしまった。その上、冴子は単に言葉で十津川に伝えるだけなので、味も深みも全くなかった。
⑥女性教師を誘拐するのを目撃しながら泳がして、一味を一網打尽って、非道過ぎ。なぜ、誘拐の現行犯で逮捕しないのだろうか?女性教師がとんでもない奴だったので、懲らしめたかったのだろうか?
⑦サブタイトルの「踊り子号殺人ルート」って関係ないよね。最近、このパターンが多い。
⑧十津川の部下の刑事で、台詞が棒読みの役者がいた。あかつと言うらしいが、なぜ、こんな大根役者を起用したのだろう?
【ストーリー】番組サイトより
人気女優の桂アヤ(Sharo)が誘拐され、所属事務所に一億円の身代金が要求された。事務所から連絡を受け、十津川警部(渡瀬恒彦)たちが駆けつける。社長の五十嵐壮平(西田健)は金を用意したのでアヤを無事救出して欲しいと懇願する。
自らをイシスと名乗る犯人は、アヤのマネージャー・井上仙太郎(石橋保)にアヤの車で金を運ぶよう電話で指示をする。イシスとはエジプト神話で死者を再生へと導く守護神の名前だ。イシスは井上の携帯電話に行き先を告げ、井上を尾行する十津川の車両を巧みにまいた。やがて別車両に乗る西本刑事(堤大二郎)が井上の車を発見するが、井上は催涙ガスを吸って気を失っており、金はまんまと持ち去られていた。アヤの行方はわからないまま、さらにイシスからアヤのマンションへ行くよう指示が出る。即座に向かう十津川らだったが、部屋には数枚の写真と伊豆修善寺に行けというメッセージが残っていた。
その頃、十津川とは旧知のジャーナリスト・緑川冴子(古手川祐子)は訳知り顔で十津川に近づき、事件について探りを入れる。
十津川は五十嵐と井上を伴って修善寺へ向かう。五十嵐は三年前にアヤが出演するドラマの撮影が伊豆で行われたと十津川に告げる。アヤの部屋に残っていた写真は伊豆の風景ばかりだった。
ところがなんの前触れもなく、アヤが釈放され事件は解決に向かう。しかし疑問が残る十津川は、さらに伊豆で聞き込みを続ける。やがてアヤの部屋にあった写真の一枚が三年前に起こった交通事故の現場だったことを突き止めた。この事故では小学生の少女が死亡したが、犯人は捕まっていない。十津川はこの事故にアヤと五十嵐が関わっていたのではないかと疑問を抱く。同じ頃、亀井刑事(伊東四朗)も東京で事故とイシスの関連について捜査をすすめる。
一方、ある公園で男の変死体が発見された。男の父親はイシスから一億円の身代金を要求されていたと十津川に語る。イシスの犯行はまだ終わっていなかった。
十津川は冴子の協力を得てイシス一味をあぶりだすよう罠を仕掛けるが・・・。
プロデューサー … 森下和清
原作 … 西村京太郎
「伊豆誘拐行」より
(講談社刊)
脚本 … 平林幸恵
監督 … 池澤辰也
今回も例にもれず、後悔の嵐……
「じゃあ、なぜ観たんだ?」と突っ込まれそうですね。
人気女優が誘拐された!
十津川たちが警護に当たるが身代金の一億円が消えた…
古代エジプトの神、イシスと名乗る犯人の狙いは何か?
十津川が真相を推理する
はい、謳い文句に騙されました。
“営利誘拐”は最低部類の犯罪だが、ドラマで観る場合は、身代金引渡しの緊迫感や、警察と犯人の知恵比べ、監禁場所の特定など、見所は多い。
なので、それに期待したのだが……
確かに、ドラマ序盤は、女優のそっくりさんを利用して警察を出し抜くなど斬新だった。(そっくりさんの方が美人だったような気がしたが…)
しかも、誘拐は単なる身代金目的ではなく、裏がありそう。
と、ここまでは良かったが、殺人事件が起こり、これがイシスに関係していることが判明。イシスの正体や目的を追い始めると、どんどん、話が突飛になって、単なるドタバタ劇になってしまった。
とにかく、変なことだらけ。
①身代金は奪われ人質も救出できなかった十津川、大失態なのだが(実際に上司からは叱咤されていた)、彼自身は全く悪びれず、焦るそぶりもない。
さすが十津川!……って、おそらく主演・渡瀬さんだからなのだろう。
②大失態に≪どうするんだ?≫と観ていると、すんなり人質は解放される意外な展開。犯人と被害者側のプロダクションが裏取引(過去のひき逃げ事件の謝罪など)があったらしい。
でも、確か十津川警部は「人質は大丈夫、金蔓の人質を簡単に殺害はしない」という読みだったが、大外れ?
③で、誘拐犯グループ・イシスは、その他にも営利誘拐で身代金を得ていることが判明。物語は急展開!
急展開は良いけれど、女優誘拐事件はこの後は置き去りにされてしまった。
④十津川とは旧知のジャーナリスト・緑川冴子(古手川祐子)もよくわからない。
イシスの本拠地のレストランの常連で、マスターとも懇意。それなのに、一連の犯行を掴めていないのは、間が抜けている。単に、十津川の便利な情報屋となっていただけ。私の洞察力が不足しているせいかもしれないが、マスターを救ってあげたいのか、これ以上罪を重ねてほしくないのか、十津川といちゃつきたいだけなのか…。
⑤この情報屋の存在の為、亀さんの活躍の場がなくなってしまった。通常は、亀さんが他の視点から事件を捉え、事件の裏にある真相に迫っていく役割を果たすのだが、その役目を冴子に奪われてしまった。その上、冴子は単に言葉で十津川に伝えるだけなので、味も深みも全くなかった。
⑥女性教師を誘拐するのを目撃しながら泳がして、一味を一網打尽って、非道過ぎ。なぜ、誘拐の現行犯で逮捕しないのだろうか?女性教師がとんでもない奴だったので、懲らしめたかったのだろうか?
⑦サブタイトルの「踊り子号殺人ルート」って関係ないよね。最近、このパターンが多い。
⑧十津川の部下の刑事で、台詞が棒読みの役者がいた。あかつと言うらしいが、なぜ、こんな大根役者を起用したのだろう?
【ストーリー】番組サイトより
人気女優の桂アヤ(Sharo)が誘拐され、所属事務所に一億円の身代金が要求された。事務所から連絡を受け、十津川警部(渡瀬恒彦)たちが駆けつける。社長の五十嵐壮平(西田健)は金を用意したのでアヤを無事救出して欲しいと懇願する。
自らをイシスと名乗る犯人は、アヤのマネージャー・井上仙太郎(石橋保)にアヤの車で金を運ぶよう電話で指示をする。イシスとはエジプト神話で死者を再生へと導く守護神の名前だ。イシスは井上の携帯電話に行き先を告げ、井上を尾行する十津川の車両を巧みにまいた。やがて別車両に乗る西本刑事(堤大二郎)が井上の車を発見するが、井上は催涙ガスを吸って気を失っており、金はまんまと持ち去られていた。アヤの行方はわからないまま、さらにイシスからアヤのマンションへ行くよう指示が出る。即座に向かう十津川らだったが、部屋には数枚の写真と伊豆修善寺に行けというメッセージが残っていた。
その頃、十津川とは旧知のジャーナリスト・緑川冴子(古手川祐子)は訳知り顔で十津川に近づき、事件について探りを入れる。
十津川は五十嵐と井上を伴って修善寺へ向かう。五十嵐は三年前にアヤが出演するドラマの撮影が伊豆で行われたと十津川に告げる。アヤの部屋に残っていた写真は伊豆の風景ばかりだった。
ところがなんの前触れもなく、アヤが釈放され事件は解決に向かう。しかし疑問が残る十津川は、さらに伊豆で聞き込みを続ける。やがてアヤの部屋にあった写真の一枚が三年前に起こった交通事故の現場だったことを突き止めた。この事故では小学生の少女が死亡したが、犯人は捕まっていない。十津川はこの事故にアヤと五十嵐が関わっていたのではないかと疑問を抱く。同じ頃、亀井刑事(伊東四朗)も東京で事故とイシスの関連について捜査をすすめる。
一方、ある公園で男の変死体が発見された。男の父親はイシスから一億円の身代金を要求されていたと十津川に語る。イシスの犯行はまだ終わっていなかった。
十津川は冴子の協力を得てイシス一味をあぶりだすよう罠を仕掛けるが・・・。
プロデューサー … 森下和清
原作 … 西村京太郎
「伊豆誘拐行」より
(講談社刊)
脚本 … 平林幸恵
監督 … 池澤辰也
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