英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season22  第12話「惡の種」

2024-01-18 17:20:29 | ドラマ・映画
消化不良の回だった……

殺人の“食物連鎖”
①資産家殺人事件
②1年前のホームレス殺害事件
③フランチャイズ弁当店の店長の転落殺害事件
④無差別殺人事件
⑤無差別殺害被疑者毒殺(一命は取り留めた)

 ……これらの事件で「加害者が被害者となる」という連鎖が起こっていた(①の犯人が②の被害者、以下、同様な相関関係)

 事件の周辺で、『ワイアット』『非凡人』『食物連鎖』の言葉が浮上。
ワイアット……過激な正義が賞賛される
非凡人……特別な存在で捕まらないという訳の分からない自信
食物連鎖……虐げられた弱者は、もっと弱い者を虐げればよい

 黒幕の人物は、自尊心、虚栄心、切迫感などを揺さぶり、事件を起こさせていた……“惡の種”を蒔いたのだ
 ホームレス殺人にしろ、資産家殺人にしろ、動機や殺害後の行動が破綻気味なのは、そういう精神誘導があったからなのか…と、強引に納得したが、①の犯人が殺害後、被害者邸で贅沢三昧の生活し、警官の姿がチラついたら、ホームレスになって人目を忍ぶというのは、破綻し過ぎ!


 右京はこれらの事件の裏に、人の心の闇を揺さぶって操る南井の影を感じた
【南井登場回】
season16 第7話「倫敦からの客人」season17 第17話「倫敦からの刺客」season18 第14話「善悪の彼岸~ピエタ」season18 第15話「善悪の彼岸~深淵」

 右京は、①~④の事件現場地点を地図上で確認し、“逆五芒星”を連想。
 上記の①~④の連鎖に南井の影を感じたせいかもしれないが、発想が飛躍し過ぎだろう

 ①~④の4地点だけで、逆五芒星が見えるのは無理。せめて、4地点がきれいに円周上に位置し、正五角形の残りの1点が有楽町(警視庁付近)というのなら、納得できるが。
 そもそも、地図上に5点があれば、よほど、歪な点在でなければ、五芒星を描ける。
 それとも、《犯行順の順に地点を結ぶと、五芒星が浮かんでくる》というのなら、納得できるが……

 (以前のシリーズでも、“逆五芒星”とこじつけていたが、私は納得していない)


南井は生きているのか?
 認知症が進み、理性や行動が崩壊し、崖から転落死(死体は発見されずしたというのが、season18 第15話「善悪の彼岸~深淵」の結末だった
 あの時の南井の行動には整合性がなかったが、認知症の振りをしていたというのなら、辻褄が合うかも?

 ただ、陰の声が“父さん”と発していたので、南井の後継者かもしれない。

 それにしても、消化不良感が半端ない!
 次週に続くのならともかく、次週は全く関係なさそう。
 今シーズンの最終話の敵として、最終話に登場するのだろうか?
 だとすると、南井キャラは好きじゃないので、がっかり。
 最後の無差別殺人犯に毒を盛ったのは誰なのか?……これを置き去りにしてしまうのは、ダメだろう!

【その他の感想】
・弁当店の店長の所持品の硬貨が綺麗だったのに目をつけ、ホームレス殺害の凶器と結びつけた右京は凄い!
・内田のホワイトボードの消し方は、アカン!

【ストーリー】(番組サイトより)
弁当店の店長がパワハラで死亡!?
過去の事件との意外な接点とは…


 都内のうらぶれた地下道で、頭部を負傷した男性の遺体が発見された。警察は、何者かと揉み合って階段から転落したと見て捜査を始める。
 被害者は、フランチャイズ弁当店の店長。残されていた手帳には、本社の社員から受けていたと思われるパワハラの実態が生々しく書き記されていた。捜査一課は、その店を担当していた内田(前原滉)という本社の社員から話を聞くが、実際に指導していたのはチーフ社員だとかわされる。
 いっぽう、独自の捜査に乗り出した右京(水谷豊)は、被害者が磨かれたようにキレイな硬貨ばかりを所持していたことに注目し、薫(寺脇康文)と共に被害者宅を訪れる。妻や近隣住民に聞き込むと、1年前に近所でホームレス殺害事件が起こり、今も未解決であることが判明。ホームレス同士が金で揉め、周囲に小銭が散らばっていたという状況から、右京はある推論を立てる。
 さらに、事件を調べるうち、『ワイアット』『非凡人』『食物連鎖』といった謎の言葉が浮上し…!?

連鎖する事件と謎めいたキーワード
殺人の裏には秘められた恐ろしい因縁が!
右京さえ翻弄される数奇な事件の真相とは


ゲスト:前原滉

脚本:徳永富彦
監督:田村孝蔵


第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
第11話「その頬に触れるな」
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安倍派“5人衆”は不起訴……その2・状況証拠は十分にあるのだが

2024-01-17 11:06:26 | 時事
・東京地検特捜部は安倍派と二階派の会計責任者について、派閥の政治資金収支報告書にうその記載をした政治資金規正法違反の罪で在宅起訴する方向で検討
・特捜部は松野・前官房長官らいわゆる安倍派「5人衆」と呼ばれる幹部や事務総長経験者などからも任意で事情を聴いてきたが、安倍派の会計責任者との共謀は認められないとして立件を見送る


 ……会計責任者(議員秘書?)が、6億円とか2億円の金の流れを操作できるはずがない。
 “グレーな操作”ということは認知しているはずで、相当なリスク(有罪など)に見合うだけのメリットがあるのだろうか?数億円のうち数パーセントの見返りがあるのかもしれないが、表向きはキックバックした金は議員に流れているようだし。

 《パーティ券購入者(社)名を記載しないよう指示があった》《キックバックなどのリストを作成していた》《ノルマを超えた分は派閥に上げずに、議員の下に留め、表に出ないようにした》など、派閥ぐるみの工作があったと強く推察できる。

 しかし、物証がない……

 政治資金に関して不正があったというのに、それを解明し公表しないで「政治刷新本部」を開いても、『不正発覚の対策会議』としか思えない。
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安倍派“5人衆”は不起訴……公憤の極み

2024-01-16 11:21:24 | 時事
「政治資金事件 安倍派と二階派の会計責任者を在宅起訴で検討」(NHK 『NEWS WEB』)より
・自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部は安倍派と二階派の会計責任者について、派閥の政治資金収支報告書にうその記載をした政治資金規正法違反の罪で在宅起訴する方向で検討していることが関係者への取材で判明
・自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐっては、おととしまでの5年間で、安倍派「清和政策研究会」が6億円超、二階派「志帥会」が2億円を超えるパーティー収入を派閥の政治資金収支報告書に記載していなかった疑いがあり、東京地検特捜部が捜査
・特捜部は松野・前官房長官らいわゆる安倍派「5人衆」と呼ばれる幹部や事務総長経験者などからも任意で事情を聴いてきたが、安倍派の会計責任者との共謀は認められないとして立件を見送る方向で調整


 「”5人衆”など国会議員は起訴されないだろうなあ」とは思っていた。
 “5人衆”のキックバック問題が浮上して、マスコミや世間から追及された時、『慎重に事実関係を確認し、適切に対応』というようなコメントを、総理や当事者が発していたが、“慎重に事実関係を確認”=“議員は不起訴”の確認待ちだったのだろう。
 《パーティー収入の一部を政治資金収支報告書に記載していなかった》ことが問題視されているが、報告書には会計責任者の記載はあるが、それを承認する議員名の明記はない。なので、責任は問われないだろう……
 つまり、《不正をしても、議員は罪を問われない》制度(法律)になっている。この制度を作ったのは国会議員。
 今回、“政治刷新本部”を設置して「信頼回復に向けて党改革に全力で取り組む決意」を総理は力説したが、キックバックに関する経緯の詳細を明らかにするのが先決で、その上で自民党の対処を決めるべきである。
 責任の所在を明らかにしない。議員は責任を取らない(罪に問われない)では、“信頼回復”、“政治刷新”は有り得ない。
 そもそも、“政治刷新”ではなく“自民党刷新”であるべきだし、“信頼”云々のレベルではない。
(この点については、後日)

有耶無耶……
……自民党の得意技である。
文書通信交通滞在費(文通費)問題
 調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の改革を巡る議論が停滞している。使途公開や未使用分の国庫返納は有耶無耶にしたまま、実現せず。(“日割制”にしたのみ)
 (旧文通費の使途公開、自民が消極姿勢崩さず「自由に政治活動に使えるお金減る」:讀賣新聞オンライン参照)

旧統一教会と自民党議員の癒着問題
 「今後、教会とは関係を持たない」としただけで、過去の関係を明らかにしない。
 (主要人物と思われた安倍元総理、細田元衆議院議長は死去)


 今回も有耶無耶になりそうだ……
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相棒 season22  第11話「その頬に触れるな」

2024-01-15 10:03:47 | ドラマ・映画
絡み合う4つの事件
①化学メーカーの研究員が、猛毒の神経ガスで殺害
②初音がデザインした“ほっぺ丸”に纏わる半年前の女性デザイナーの自殺
③玩具メーカー社員・丹生初音の息子が誘拐される
④“ほっぺ丸”のぬいぐるみによる神経ガス噴霧の怖れ(初音をマークする怪しい男も出現)

 (③④は連動している)

①化学メーカーの研究員が、猛毒の神経ガスで殺害
 被害者は、復讐の協力者(“ほっぺ丸”のぬいぐるみを神経ガス噴霧装置を付けた)で、借金に追われ、自分が勤めている化学メーカーで神経ガスを生成し、それで金を得ようとする“自身が毒ガスのような存在”だった。
 調子に乗り、主犯者を脅迫、更なる金を要求したため殺害された。

②初音がデザインした“ほっぺ丸”に纏わる半年前の女性デザイナーの自殺
 《ほっぺ丸が有名になって、それを母が知れば、母が会いに来てくれるかもしれない》と考えた持永凛が、デザイン賞に固執、審査委員長に金を渡した。
 それを知った初音が凛を諭し、凛も社長にデザイン賞参加辞退を申し出る。⇒社長は反対し、もみ合いになり、凛が転落死。
 社長が遺書など自殺に偽装。「初音によるパワハラの相談」メールも偽装。
 もみ合いの際、手すりに時計を擦り、痕跡を残した。

③玩具メーカー社員・丹生初音の息子が誘拐される
④“ほっぺ丸”のぬいぐるみによる神経ガス噴霧の怖れ

 凛の自殺は、《初音のパワハラが原因》という社長の嘘を信じ、ほっぺ丸のデザインも初音が盗んだと誤解した持永登紀子が、復讐を企てた。
 初音の息子を誘拐し、同僚男性社員(①の被害者)が作ったほっぺ丸で、復讐しようとした。
 “謎の男”は化学メーカー社員で、登紀子らの企てを知り、防ごうとしていた。良い人だったのに、亀山と伊丹に取り押さえられてしまい、気の毒。


 子どもを誘拐し、爆弾を運ばせ設置させるという筋は、刑事ドラマではよくありそうなので、もうひとひねりを加えたように思う。
 しかし、ひと捻り加えた分、色々齟齬が生じてしまった。

・ほっぺ丸の頬(発射ボタン)を押してしまった少女に自分のブルゾンを被せたが、ほっぺ丸に被せた方が効率が良い(或いは、ほっぺ丸を払いのける……他の人が被害を受ける可能性はあるが)
・階段付近で密談→もみ合って転落→時計の擦り跡……お決まりのパターン
・証拠品の腕時計を、半年たっても社長が持っていたのは不思議
・持永登紀子が子どもを捨てた後、普通に生計を立てていた。
 ……《観覧車に娘を乗せて置き去り》は酷い!

【その他の不満・疑問】
・前回事件(元日SP)はなかったかのように始まった(脚本家が違うので、仕方がないかも)
・元タカラジェンヌの登場率が高いような気がする
  単に、元タカラジェンヌで女優として活躍している人が多いだけかも
・《会話中にスマホ着信が割り込む》《会話中に他のメンバーがやってきて、会話を遮る》ことが多く、イラっとする。
  ストーリーのネタバレを防ぐ手法で、仕方がないのかも


【ストーリー】(番組サイトより)
猛毒ガスによるテロの危険性が浮上
誘拐事件との驚くべき繋がりとは!?


 化学メーカーの研究員が、猛毒の神経ガスで殺害される事件が発生。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、下足痕の捜査に駆り出される。
 そのさなか、道端に人気キャラクター“ほっぺ丸”のぬいぐるみが、不自然に落ちているのを発見した2人は、事件性の有無を確認するため、持ち主を捜索することに。結果、小学生の男の子を持つ丹生初音(映美くらら)というシングルマザーに行き着くが、様子がおかしい。何者かに脅されていることを察知した右京と薫は、誘拐事件を疑い、手分けして捜査を開始。
 初音の勤務先である玩具メーカーを訪れた右京は、ほっぺ丸をめぐる意外な裏事情を知る。いっぽう薫は、何者かの指示を受けていると思われる初音を尾行。動向を注視するが、やがて、ほっぺ丸のぬいぐるみを使って、神経ガスがバラまかれる危険性が浮上し、体を張ってテロを阻止しようとするが…!?
 そのころ右京は、初音が務める玩具メーカーと深い因縁がある持永登紀子(山下容莉枝)という女性の、不穏な動きを捉えていた。

誘拐事件の背後で暗躍する狡猾な犯人
被害者の母を追う薫に猛毒ガスの脅威が!
人気キャラクターをめぐり悲劇が交錯する!


ゲスト:映美くらら 山下容莉枝

脚本:川﨑龍太
監督:田村孝蔵


第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
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2024春の高校バレー決勝戦 駿台学園-福井工大福井 ~まるで、『ハイキュー!!』の強豪チーム~

2024-01-13 11:36:54 | スポーツ
男子決勝 駿台学園-福井工大福井
 工大福井は初の決勝進出。福井県勢としては、これまでベスト8が最高で、初のセンターコートとなった準決勝では、鎮西(熊本)を3-0で破っての快挙だった。
 アウトサイドヒッターで主将の強打の堤を軸に、対角エースの能美の的確な打ち分け、オポジットの山本のキレのあるスパイクは、攻撃力抜群。ミドルブロッカーの長谷川と吉田のブロックも要所で決まっていた。セッターの丸山も巧みなトス回しで、多彩な攻撃を演出していた。リベロの伊藤も、スーパーレシーブでピンチを救っていた。
 準決勝まですべてストレート勝利。《これなら、優勝も》と期待を膨らませた…はずだった。
 ……しかし、もう一方の準決勝・駿台学園(東京)-昇陽 (大阪)で、駿台学園の絶対的な強さを見せつけられると、そんな期待も吹き飛んでしまった。
 
《強すぎる駿台学園》
 どのくらい強いのかと言うと……私があれこれ言うより、この記事を引用した方が的確。  私が楽(ラク)したいだけ(笑)

「マジで高校生のレベルじゃない」日本代表も絶賛…春高バレー連覇・駿台学園が強すぎる理由「僕たちは高校バレーの考え方を変えた」(Yahoo!ニュース)
・春高バレーに先立ち、昨年12月に開催された天皇杯で対戦したウルフドッグス名古屋の日本代表リベロ・小川智大も絶賛する。
 「個の力も高いし、組織力もあって、ミスが少ない。マジで高校生のレベルじゃないし、めちゃくちゃレベルが高いです」

《まるで日本代表のバレーボールのよう》
 まず、ボールがコートに落ちない。相手の強打や軟打に対してもブロックで塞ぐべきコースを封じ、ブロックを抜けたボールはアウトサイドヒッターの主将・亀岡聖成(3年)やリベロの谷本悦司(2年)がレシーブで“拾う”のではなく“つなぐ”。上がって終わり、ではなく、攻撃に展開できるボールをつなぎ、多彩な攻撃陣がやみくもに打つだけでなく、状況を見極めて無理に勝負しないほうがいいと判断すれば、リバウンドを取ってから攻撃を展開する。
 二段トスの精度や、レシーブの質。細かな一本一本の完成度も高く、まるで男子バレー日本代表を彷彿させる戦いぶりで相手を圧倒した。すべてのチームが「打倒・駿台」を掲げて臨んだ春高バレーで、インターハイに続く二冠を達成するという、まさに“絶対王者”と呼ぶにふさわしい戦いぶりを見せた。
(リンク記事の解説)

 とにかく、相手のスパイクをきっちりマークし、ワンタッチする。弱まったスパイクを想定コースで待ち構えたレシーバーがセッターにパス(レシーブから攻撃が始まる)。
 相手スパイカーがブロックを避けてスパイクを打つと、そのコースも想定していて、レシーブを上げる。相手も全国の強豪なので、駿台の攻撃を拾い、スパイクで返すが、レシーブ~スパイクの精度が高い駿台が、結局、ポイントを上げる……
 その上、駿台の強さを後押しするのが、精密なデータ。試合前のデータ分析もさることながら、試合中のプレーも逐一蓄積し、相手チームの攻撃のクセ、守備の穴を突いてくる。

 そんな“強すぎる駿台学園バレー”に、工大福井はよく戦った!
 何度撥ね返されても、スパイクを打ち続け、ついには、駿台守備を突き破っていた。
 第1セットは競り合い、うまくいくとセットを取れたかもしれない。第1セットを先取したとしても、徐々に駿台ペースになってしまう気もするが、超高校級と言っても高校生なので、“もしかしたら”があるかもしれない。
 第2セット、第3セットもよく食らいついていったと思う。
 しかし、亀岡がいた……

……「何でそこに居るんだ亀岡!」 と実況アナウンサーに叫ばせたプレー
 ラリー中、工大福井のオープントスを堤が強打。それを駿台がブロックタッチしたボールが、駿台コートエンドラインの後方に……そこに居た、亀岡が!
 ……エンドラインから2メートル後方に亀岡がレシーブ態勢で構えていたのだ。
 工大福井のリベロが駿台の強打をダイビングレシーブ。それをオープントスでエース・堤に託したのだが、それを駿台コート内後方にいた亀岡が視て、スススッとエンドライン後方2mに移動したのだ!


……漫画(アニメ)のようなシーンだった。
 そう、アニメなのだ!
 駿台学園は、バレーボール漫画(アニメ)『ハイキュー!!』の強豪チームの白鳥沢と稲荷崎をミックスしたようなチームだ。

 上記で引用した記事では
 高川学園(国体優勝)のエース・門田凌也が
「もともと僕たちはリバウンドを取るチームじゃなかったけれど、駿台を見本にして、リバウンドを取ってから切り返すようにしました。練習中も『駿台だったらこうしてくる』とよく名前を出していたし、ブロックとレシーブ、守備の連携もお手本にしていました」
 ライバルであるだけでなく、同じ高校生からお手本と言われる。しかし、そこから留まることなくアップデートを遂げていった点も、駿台学園の凄みだった。

 さらに
 主将の亀岡も
「今の高校バレーの勝ち方、考え方を変えたチームだと思っているんです。この春高も自分たちと同じような戦い方をするチームが増えると思っていたんですけど、僕らが第一人者というか、最初に始めたチームだったので、リバウンドの精度や細かいプレーが他のチームと違うと見せつけたかった。それができて本当に嬉しいし、自信になりました」


 おそらく、彼の言葉を否定する者はいないだろう。
 ただ、『ハイキュー!!』を思い浮かべると、彼ら自身も、『ハイキュー!!』に影響を受け、登場人物、登場チームのハイレベルのプレーを目指した……ような気がする。
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『遠い夜明け』

2024-01-10 15:44:22 | ドラマ・映画
『遠い夜明け』(Cry Freedom)は、1987年に製作・公開されたイギリス映画。監督はリチャード・アッテンボロー、出演はデンゼル・ワシントン、ケヴィン・クライン。1970年代のアパルトヘイト下の南アフリカ共和国における実話に基づいた作品
 アパルトヘイト政権下の南アフリカ共和国での、アパルトヘイト撤廃を実現するために政権に立ち向かった黒人解放活動家スティーヴ・ビコと南アフリカ共和国の有力紙デイリー・ディスパッチ紙の白人記者ドナルド・ウッズらの交友と戦いを描いている


★スティーヴ・ビコの思想を顕著に表した映画での彼の言葉
(「いつか俺たち(黒人)が奴ら(白人)を支配する」という後輩(弟子)の言葉に対して)
「“黒人版の体制”を作るなら、多くの死が無駄になる。
 腐った警官は、皆、同じだ。(黒人体制になったとしても、腐った警官は出てくる)
 同じ理由で人を殴る。
 黒人と白人を入れ替えても(立場を置き換えても)、何の意味はない。

……彼の目指すものは《白人社会の打倒》ではなく、《人種差別をなくし、皆が平等である社会》


 ………記事にする予定は全くなかった。実は、たまたまテレビをつけたら、主人公のひとりのビコが裁判を受けていて、その彼が、冷静に秩序立てて検察官に反論しているのに惹かれて視聴。(20分ほど過ぎた場面と思われる)
 話の筋は、下方の『ストーリー』に任せるとして、白人絶対優位主義とでもいうべきか、とにかく、横暴で自分本位の身勝手な考え・理屈が横行する社会であった。
 自分の思いに反する黒人は排除(場合によっては殺害)。殺人・暴行を制止、取り調べるべき警察が率先して暴力を行使し、死に至らしめても、状況説明はおろか、事実を偽った記録を残す。裁判をしても、黒人には法の保護保証を認めない捻じ曲がった判決。《白人に逆らう黒人は死んで当然》という思想だ。
(ビコの死亡の経緯、死亡後の措置もひどかった→粗筋参照)
 私が視聴しなかった映画冒頭部分がその顕著たるものだったと想像できる。粗筋によると、「ケープ州クロスロード黒人居留地。突然、静寂を打ち破って次々と黒人たちを虫けらのように襲う武装警官の集団。大地は黒人たちの叫び声とともに血で染まって行く。この事実は無視され、平穏無事に公衆衛生が行なわれたという放送が数時間後にラジオから流された」(映画の最終近いシーンでも、デモをやめさせようと、警官隊が銃を乱射。狙いを定めて、逃げるデモ学生を背中から射殺)

 白人の中には、主人公・新聞の編集長ドナルド・ウッズやその妻や家族、新聞社の同僚、ビコの友人たちなど、"いい人”も多かった。
 考えさせられたのは、ウッズのよき理解者、協力者の妻が、ビコの死の真相やアパルトヘイト下の惨状を書籍にして公表しようとするのに、猛反対したシーン。彼女は家族(子ども)の安全を第一に考えたのだ。……《そうだよなぁ。反対するよなぁ》
 それに追い打ちを掛けるように、一家に贈られてきたビコの肖像画がプリントされたTシャツなどに、劇薬が染み込まされていて、それを着た娘の目や顔が異常が起き、痛がる。息子も手がヒリヒリすると痛がる。警察の一家への嫌がらせだった。
 この嫌がらせが分岐点。もっとひどい目に遭うかもしれないという恐れを感じるか、愛しい子どもたちに危害を加えたことに対する怒りを感じるか……彼の妻は後者だった。


 ウッズは何としても世界にアパルトヘイトの惨状を世界に伝えようと、イギリスへの亡命を決意。新聞社同僚やビコの支持者友人たちの協力で、国外に脱出できるか?……荒天などの不運や、思いもよらぬ一般市民の手助け、大使館の協力もあり、ドキドキ、ヒヤヒヤしたが、脱出成功。
 妻や子供たちは別ルートの後、国境で合流したが、飼い犬とホームヘルパーの黒人女性は置き去り。可哀そう。(普段は彼女の人格を尊重して接していたが、やむを得ない)

 「一般市民の手助け」と上記したが、これについて少し……
 確かに、彼らは良い人なのだろう。でも、ウッズが身分を神父と偽っていて、神父だから親切にしたのかもしれない。
 ウッズの目的が、アパルトヘイト批判と知っていたら、全く違う反応をしていたかもしれない。
 そういう普通の市民も、人種差別、黒人を動物扱いしていたのかもしれない……社会風潮というのは恐ろしい。

 

 
ストーリーを2種類載せるのは、その方がより詳細まで分かると考えた為。
太字の部分は、より詳細に述べられている部分。
Wikipedia版で疑問に感じたのは、ビコがケープタウンに向かった理由。《伝染病で苦しむ黒人達だけが隔離され何の治療も受けさせてもらえない実情を何とかしようとした》と記述してあるが、映画の字幕を見る限り、『映画.com』記述の《ケープタウンの黒人学生集会に参加するため》だった。

【ストーリー・『映画.com』より】
 1975年11月24日、南アフリカ共和国ケープ州クロスロード黒人居留地。突然、静寂を打ち破って次々と黒人たちを虫けらのように襲う武装警官の集団。大地は黒人たちの叫び声とともに血で染まって行く。この事実は無視され、平穏無事に公衆衛生が行なわれたという放送が数時間後にラジオから流された。
 黒人運動家のスティーヴ・ビコ(デンゼル・ワシントン)を白人差別の扇動者だと批判していた「デイリー・ディスパッチ」新聞の編集長ドナルド・ウッズ(ケヴィン・クライン)は黒人の女医ランペーレ(ジョゼット・シモン)に案内されて、ビコを訪れた。ビコは、ウィリアムズ・タウンで公権喪失の宣言を受け拘束下にあったが、何ら臆することもなく、許可地以外の黒人居留地にウッズを案内した。
 ウッズは自分の新聞社に2人の黒人を雇った。彼は、自分の信じる道を歩き続けるビコに心を揺り動かされた。ビコは幾度となく逮捕され、警察の暴力を受けていたがひるむことなく自分の考えを主張し続け、日に日に支持者を増やしていった。
 しかし、ある日、彼が作りかけていた村が覆面の男たちに襲われた。この中に警察署長がいたことを知ったウッズは、クルーガー警視総監(ジョン・ソー)に訴えたが、全ては彼の命令で動いていたのだった。やがてウッズにも監視の眼が向けられ始め、彼の新聞社で働き出していた2人の黒人が逮捕された。その頃、独房に入れられていた黒人男性が自殺するという事件が起こったが、調査の結果、看守が糸で吊ったマペトラの人形を囚人に見せたという事実が判明。
 このような不穏な動きによって、ケープタウンの黒人学生集会に参加するために旅立ったビコは、途中の検問で逮捕されてしまった。狂気のような拷問の続くなか、1977年9月12日、彼は遂に帰らぬ人となってしまった。

 この知らせは人々に涙を溢れさせ、ウッズの心に堅い誓いを立てさせた。自由を求めた闘士ビコの姿を全世界に伝えることを。
 この頃、彼への弾圧は激しくなり、更に妻や子供たちまでもが危険にさらされ出した。命の保障さえもない状況のなか、彼はビコの死の真相を暴き、英国へ行くことを決意した。家族以外の人間とは同時に1名以上とは接触できないという厳重な監視の許、ビコとの友情に生きようとするウッズのひたむきな姿に心打たれる妻のウェンディ(ペネロープ・ウィルトン)。ウッズが閉塞状況の中で書いた原稿を国外へ持ち出そうという計画が練られた。
 そして1977年大晦日。ウッズは不滅のビコの姿を胸に、妻と5人の子どもたちとは別々のルートながら、自由の証を手にするために、壮烈で危険な逃避行に旅立った……。


【ストーリー・Wikipediaより】
 物語は、南アフリカ政府の軍隊が郊外の黒人居住地区を治安維持の名目で急襲するシーンから始まる。朝方、まだ殆どの住民が眠っている中、軍は機関銃を乱射しながら急襲した。

 デイリー・ディスパッチ紙の白人編集者ドナルド・ウッズ(ケヴィン・クライン)はスティーヴ・ビコが人種間憎悪をあおっているという記事を新聞に載せていた。数日後、ビコの友人で医師として働いている一人の黒人女性がウッズの元を尋ねてきた。女性はウッズに、スティーヴ・ビコ(デンゼル・ワシントン)に会って話をしてみろといい、ウッズは促されるままビコに会った。
 その当時、既に黒人解放論者としての頭角を現しつつあったビコは緩やかにではあるが警察からの監視下に置かれ、自由な行動がままならない身の上であった。しかし有力紙の記者という肩書きからウッズに会い、黒人解放論について熱く語った。ウッズは、他の記者から聞いていた攻撃的、野蛮というイメージからは遠くかけ離れたビコの人柄に惹かれ、自ら距離を縮めていった。ビコもまたウッズを掘っ立て小屋が並ぶ黒人居住地区に案内し、そこに住む黒人達の生の声を聞かせた。
 その後ビコはスポーツの大会終了後で黒人の観衆達の前で演説をしたが、そのような行動は禁止されていたため、後日警察署に召喚され、箱の中に入って身元を隠した黒人が、ビコは観衆の前で演説をしたと証言した。ビコはついに行動の自由を完全に奪われ、24時間警察の監視下に置かれる事になった。
 だがビコは、伝染病で苦しむ黒人達だけが隔離され何の治療も受けさせてもらえずにいる事実を知人から聞き、警察の目をかいくぐって現地に向かった。しかし途中の検問ですぐに警察に知られる事となり、ビコは投獄された。獄中でビコは全裸で暴行を加えられ、初めて医者が呼ばれた時、既に頚椎を砕かれ全身麻痺の状態だった。すぐに隣の警察病院にビコを運ぶよう医者は指示したが、暴行を加えた警官は千キロ以上離れた警察病院に運ぶよう主張し、何の器具もつけられないまま一般の車に乗せられたビコは悪路を走る車の中で絶命した。警察はビコの死因を獄中のハンガー・ストライキが原因だと主張、遺族に遺体を引き渡さず、解剖も許可しないまま安置所に放置した。後に彼の葬儀が聖公会式で行われた。

 ビコの次は、ビコと懇意だったウッズの番だった。警察は十分な証拠も無いままウッズを危険人物と認定、自宅に軟禁して生前のビコと同じように自由な行動を制限した。
 このまま南アフリカ共和国にいたのでは、アパルトヘイト問題を放置することになると考えたウッズは警察からの監視下でビコの死とアパルトヘイトの現状を本に書き、家族と共に密かに亡命についての計画を練った。ウッズに提案された方法は、まず最初に神父に変装し、最も近い隣国のレソト王国まで逃げ込み、そしてそこから飛行機でボツワナまで亡命する計画だった。途中何度もあわやのところを辛くも逃げ切り、無事にボツワナ行きの飛行機の搭乗に成功した。

 映画はウッズの乗った飛行機が大空に高く飛ぶ後姿を映して終わっており、ラスト直前にはソウェト蜂起への回想シーンが挿入されている。エンディングは「コシシケレリ・アフリカ(アフリカの歌)」をBGMとし、ビコも含めて拘禁中に死亡した反アパルトヘイト活動者たちの氏名と没年および享年、政府発表死因が連続的に表示される。
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相棒 season22 元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」

2024-01-07 10:52:26 | ドラマ・映画
いろいろと、残念な点や疑問が残る話だったなあ…
1.頭のキレる(“聡明”とは言いたくない)栗原志津子(美村里江)が、姉小路(福澤重文)に惚れ、執着するのか、理解不能
 そもそも《遊び程度の浮気は許容》というのも疑問に感じた。さらに、ふたりの密な関係が教育上よろしくないとして、志津子が退職したのに、姉小路が悦子(真飛聖)に惚れて、婚約破棄!
 ……そりゃあ、殺意も抱くよなぁ
 しかし、小手鞠の言う「男は女を恨み、女は女を恨む」を、志津子が実践しようとした。
 この言葉に類する法則?はかなり以前からあったが(逆の意味だったかもしれない)、それは復讐者の人格や、恋慕相手の性格や行為によっても変わるだろう。仮に(←これが肝要)私だったら、恋敵を標的にする(←仮にです)
 それはともかく、殺された姉小路はクズ過ぎ。「女癖が悪い」といった程度ではなく、悦子に付き纏った挙句、甲斐享(成宮寛貴)の件で悦子を脅迫し支配しようとした。
 志津子は、悦子を“存在自体が罪”と言ったが、姉小路の“存在自体がクズ(毒)”である。悦子はそのクズに付き纏われ、脅かされた被害者である。志津子の思い込みは、”八つ当たり”、"逆恨み”でしかない(それ以上か)。
 脚本の輿水氏は、志津子の凶器を描きたかったのだろうけれど、その志津子に対する右京の非難・説法は、ネットを介してのモニター越しで、迫力は全くなかった。もっともっと激高してくれないと……


2.志津子の手駒・黒須真士……主体性ゼロ
 不遇な境遇("遇”が重複していますが)の黒須の面倒を見たが、どういうつもりだったのだろうか?……教育者として、人間として黒須を放っておけなかったのか?…『鎌倉殿の13人』の善児が、トウを弟子として育てたように、「飼う」という意識だったのだろうか?
 黒須に凶行を手伝わせたことを右京に責められ、「孝行な息子を持った」と志津子は言い放った。この言葉からすると、「飼う」になるが、面倒を見始めた時は、違ったのかもしれない。
 志津子は「あの女(悦子)が自分の人生を狂わせた」と言ったが、どう考えても、元凶は姉小路だろう。繰り返しになってしまうが、志津子が人生を懸けるほどの男だったのだろうか?姉小路は。

3.かなりリスクの大きい姉小路殺害
 幕の裏を通って移動し、気を見計らって殺害。そして、気を見計らって脱出……気づかれずに実行することは可能だろうけれど、幕の裏が死角ということは、誰でも発想できそうで、それを得意気に語る特命係(特に亀山)の画は《なんだかなあ》と。(けっこう尺を割いていたし)
 でも、実際には「スカートを穿いていた人物(顔は見えなかった)」を悦子の息子・結平(森優理斗)に目撃されていた。
 この結平の証言がスピード逮捕には繋がったのだが、ストーリ的な必然性はなかったように思う。右京たちの推理の裏付けにはなったが、推理のヒントになったわけではなく、ロビー?のカメラには映り込んでいたのと、犯行動機を持つ一番手として志津子が浮かび上がっていたので、不可欠な要素ではなかった。
 そもそも、志津子は逮捕されることを前提に殺害計画を立てており、悦子の弱点のダークナイト・亨の調査資料の入った悦子宛ての郵便物を投函するだけの時間があればよかった。だったら、密かに殺害し、それを郵送するか、直接、悦子に手渡し、謝罪に見せかけた脅迫(結平の父が犯罪者ということ)をすればよかったように思うが、公衆の面前で殺害することが、復讐心を満足させ、かつ、悦子に動揺を与えられる。
 姉小路殺害の顛末についてはやや釈然としない部分も多いが、ドラマ冒頭のインパクトとしては成功とは言える。

4.なぜ、そこまで?(志津子&黒須)
 一介の元教師と宅配員が、東国での諜報活動もどき行為ができるのか?……甚だしく疑問
 そこまでできる能力があるのなら、なぜ、姉小路に嵌まってしまったのか?
 姉小路と関係が破局→悦子への復讐という思考……甚だ疑問
 よほどプライドが高くて、《悦子に婚約者を奪われた》しかも《悦子は姉小路を迷惑としか思っていない》ことが許せなかったのだろうか?


5.VIVANTもどきの脱出劇
 連行される悦子を救出し、警察の追手から逃れる右京と亀山。偽造パスポートや変装で無事出国させる捜一トリオ&美和子……VIVANT感とネットでも話題になったらしいが、私もそう感じた。
 VIVANTよりチャチに思えるのは仕方がないが、よく短時間であれだけ準備ができたものだ。
 さすが、”謎の領事館員”(←エンドロール・笑)津田健次郎! 個人的には、顔を出さなかったのが"謎”

 社美彌子(仲間由紀恵)&領事館のバックアップがあるとは言え、悦子や特命係はこのまま無事でいられるの?
 悦子は○○航空の客室乗務員と特定されているし、逃亡に領事館が絡んでいることも嗅ぎ付けられているみたいだし……

 甲斐峰秋(石坂浩二)が保証しても、峰秋自体、権力なさそうだし。
 あと、領事館で峰秋を出迎えた右京たちは何故、浴衣? 峯明が持ってきたのはふたりの私服?

【ストーリー】(番組サイトより)
三代目相棒・甲斐享の息子の周囲で惨事が
享のパートナー・悦子にも魔の手が迫る!


 甲斐享(成宮寛貴)と笛吹悦子(真飛聖)の息子・結平(森優理斗)が、学芸会の演劇で主演を務めることになり、祖父の甲斐峯秋(石坂浩二)は早々に会場入りし、開幕を待っていた。学芸会といっても立派なホールを借り切っての催しで、峯秋は孫の晴れ舞台に、社美彌子(仲間由紀恵)とその娘・マリア(土方エミリ)も招いていた。同じ会場に、右京(水谷豊)、薫(寺脇康文)、美和子(鈴木砂羽)の姿もあった。
 右京は、享の逮捕後も悦子とその息子を気に掛け、交流を続けていたのだった。また、峯秋の長男で享の兄の甲斐秋徳(新納慎也)は、結平の父親代わりを務めており、この日も保護者として、悦子とともに舞台袖で結平を見守っていた。

 そんな中、結平の担任・姉小路(福澤重文)が、悦子に声を掛けてくる。その言動には、単なる“担任教師”にそぐわない不穏な空気をはらんでいた。そうこうするうち幕が開くが、その最中、なぜか出演予定のない姉小路が、フラフラとステージに現れ、舞台上で卒倒する。背中には、深々と刃物が突き刺さっていた。騒然となる会場。右京と薫は、緊急事態を察し、即座に動き出す。
 と、意外なほどあっさり、容疑者が浮上した。姉小路は異性にだらしなく、同僚教師だった栗原志津子(美村里江)との婚約を一方的に破棄した過去があった。そのいきさつは非道なもので、志津子が姉小路に強い恨みを持つのも無理からぬことだった。
 いっぽう、志津子のかたわらには、黒須(阿佐辰美)という若者がいて、彼女から何らかの指示を受けている様子が垣間見られた。この時点で、事件のあらましは判明したかに思われたが、やがて志津子が、姉小路からアプローチを受けていた悦子に対して、異常な執着を持っていることが分かってくる。


衆人環視の舞台で起きた大胆な刺殺事件
容疑者はすぐ浮上するが事件は思わぬ方向へ
犯人の狡猾な罠により事件は海外まで飛び火
右京と薫が特命係史上最も危険な賭けに出る!


ゲスト:美村里江 新納慎也 真飛聖

脚本:輿水泰弘
監督:権野元


第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
コメント (2)
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令和6年能登半島地震

2024-01-04 11:37:46 | 時事
 元日、夕方、皆でテレビを観ていたら、緊急地震速報(「大きい揺れが起こるので、警戒するように」という旨)表示が出た。
 震源は石川県だったので、NHK石川や北陸朝日やМROの石川県のテレビ画面に表示されたと思われる。(私は隣県の福井県だが、民放は日テレとフジだけなので、ケーブルテレビを介して、北陸朝日やМROを視聴している)
 同時に、画面には津波警報も表示された(福井県には津波注意報)。そして、揺れた。ただ、震源から遠いのか、それほど強い揺れではなかった。

 しかし、その直後、さらに緊急地震速報が表示され、福井県も津波注意報から警報に切り替わった。と同時に、スマホの緊急地震速報の警報音が鳴った。3人のスマホが同時になった(妻のスマホは設定されていなかったようで鳴らなかった)。
 これは、ただ事ではない!
 と思った瞬間(午後4時10分)、グググと細かい揺れ(初期微動)、そして、グラッ、ゆらッゆら~と横揺れ……かなり大きく長く揺れた
 画面をNHKに切り替えると、女性アナウンサー(山内キャスターと思われる)が、切迫した声で「高台に、高いところに、逃げてください!」と呼び掛けている。津波の特性を交えながら、何度も何度も繰り返し、呼びかけている。一度だけ、「テレビを観ていないで、逃げてくださいっ!」とも。

 地震は怖い。揺れを感じながら、《ド~ンともっと強烈な揺れが来るかもしれない》。揺れが収まっても、《さっきのは前兆で、本震の激震が来るかもしれない》という恐怖心が湧き上がる。
 福井県は福井市以北の地域は震度5弱、石川県に最も近いあわら市は震度5強。自宅近辺は震度4~3だった。マグニチュードは7.6
 ちなみに、最初の緊急地震速報の地震は、4時6分、マグニチュード5.7、珠洲市の震度は5強、福井県嶺北は震度1~2。
 4時18分には、マグニチュード6.1、穴水町と七尾市中島では震度5強、福井県嶺北では震度3~1の地震も発生した。

 被害は甚大。
 地震に因る家屋倒壊、輪島市朝市付近での大火事、津波、液状化現象など、死者も4日未明現在で73人。
 正月で帰省し、家族久しぶりの団らん中の悲劇……
 助かった人も、避難場所や車中生活を余儀なくされている。今も、地震の恐怖に。

 私は正月気分が吹っ飛んだだけで済んだが、命が、生活が壊れてしまった方々の事を思うと、心が痛い。

 とは言え、そんな中でも、箱根駅伝は観て、『相棒』のダブルL字画面(石川県用の情報と全国用の情報で二重のL字)に、見づらいと不満を感じ、気象庁誤報(震度3の地震を震度7と発表)により、ドラマ終了直前に地震速報に切り替わってしまったことに、腹を立てる……自分の浅ましさに恥。

 きちんと生活する。昨年より、他人や自然に優しく生きようと思う。
(『相棒元日SP』のレビュー記事をどうしようか……簡単に感想を書こうと思っています)
コメント (8)
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