英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

パリ五輪雑感 その8 何から書けばいいのやら……取りあえず、インタビュー用語?

2024-08-12 11:55:28 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」

 「その7」の記事が8月6日で、かなり間が空いてしまいました。
 その間も、どんどん思うことが蓄積されていくのですが、盆前と「山の日」という意義不明な祝日による連休が生じたせいで、忙しい……。
 その他、寺関係や町内関係や親戚関係でいろいろあったため、五輪観戦がかなり困難。過酷な日々でした(結局、五輪観戦前に競技の取捨選択した以上の観戦をした気がします←結局、観たんかい!)

 そういう訳で、感染するのが精一杯でブログ記事は放置、今日に至りました。
 バレーボール、バスケットボールは男女とも、決勝戦は未見。中継された準決勝や3位決定戦も未見のままです。
 その内、観るつもりなので、この2競技に関しては触れないようお願いします
(まあ、もともと、コメントはほとんどないので、要らぬ心配ですが)

 ………そういえば、東京五輪のバレーボールの決勝戦なども、《後で観よう》と思って、3年間放置しているような……

 ……何から書こうか……いろいろたまりすぎて、何から書けばいいのか……(けっこう、記憶や感情が薄れているし……メモ書きでもしておけばよかった)

 取りあえず、「その6」で予告?したインタビューに関する追記から、と思ったが、『宮崎県日向灘震源地震』が発生してしまった。
 被害に遭われた方々は本当に大変だと思います。少しでも被害が小さいことを願いますし、復旧復興も為されて、日常を取り戻される日が早く来るよう願います。
 中継に関しては、地震関連の報道も必要で、それに伴い番組編成も変更された。更に、甲子園、今年の最初3日間は暑さの厳しい時間帯を避ける為、ナイトゲームが増えたので、更に大変だと思われる。


 本題に戻ります。
 常々、《インタビューは画一的なモノが多く、しかも、上っ面だけを見て、選手の心情を思いやらないモノが多い》と感じている。この件については、「その4」「その5」「その6」で詳しく述べていますが、インタビューの決まり文句について、「その6」で予告したので、その件を述べます。

「改めて」
 この言葉は、最近頻出する。インタビュー時に、気になって仕方がないのだが、他の分野、例えば、ワイドショーでも思った以上に発せられる(今まで、気がつかなかっただけかも?)
 さらに、中継に於いても、アナウンサーが解説者に中継競技について、まとめ的な解説を求めることが多い。
 これについては、1~3時間の競技内容を振り返る目的で質問するので、妥当な質問方法(用語)だと思う。「改めて」の解釈・使用法としては、《これまでも解説してもらいましたが、それは、一旦置いておいて、重複する内容でも構わないので、まとめの解説・感想をお願いします》というモノであろう。
 ところが、1~2分の短時間のインタビューで、直前に語ってもらったにも拘らず、その言葉に重複するような質問を、「改めて」という呪文を用いて、繰り返すのである。
 疲労と感情の大きな揺れの中にいる選手に対して、重ねて同じような質問をして、言葉や内容を変えて答えさせるのは、酷である。


「思い(想い)」
 意図的ではないかもしれないが、この言葉で選手の心の内を引き出そう、高ぶらせようとする。(意図的に感じることもある)

「どのように繋げていきますか?」
 (橋岡選手に対しては、この言葉は登場しなかったが)走り幅跳び予選終了後に、橋岡選手が素直に心境を吐露したが、思い通りのプレーや結果を出せず、落胆・悔しさなどに打ちひしがれている選手に、《今後や次の五輪に繋げていくか》など、きっちり考えられるはずがない。
 多種目出場で次に競技が控えている選手については、尤もな質問かもしれないが、画一的に質問しているように感じることが多い。
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長崎の平和祈念式典にイスラエル駐日大使を招待しなかった件について

2024-08-09 11:49:10 | 時事
平和祈念式典にイスラエルの駐日大使を招待しなかったことで、
・G7(主要7か国)のうち日本を除くアメリカやイギリスなど6か国とEUの東京に駐在する大使らが連名で、長崎市に懸念示す書簡を長崎市の鈴木市長に送っていた
・アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、カナダの在日大使は参加を見合わせた
「長崎 平和祈念式典に米駐日大使欠席へ イスラエル不招待受け」「【一問一答】長崎市長 平和祈念式典にイスラエル不招待を説明」

 懸念を示す書簡や式典不参加の理由として、
「イスラエルを長崎の式典に招待しないという決定は、ことし式典に招待されていない唯一のほかの国であるロシアとベラルーシと同様の扱いとして見なされかねず、誤解を招くと懸念している」(イギリス大使館)
「イスラエルを式典に招待しなかったのは政治的な決定だとしたうえでそのために自身は欠席を余儀なくされた」(アメリカ・エマニュエル大使、書簡の中で)


 もっともらしい理由をつけているが……
 長崎の式典は《原爆死没者の霊を慰め、世界の恒久平和を祈念するため》のもの。
 平和を願う式典に、ガザ地区にどんどん空爆を行い、多くの市民や子供たちの命を奪い、傷つけ、日常生活を破壊しているイスラエルが、平和を願う国とは到底思えない。
 《政治的な決定》なのは、貴国たちではないのか!


「ロシアとベラルーシと同様の扱いとして見なされかねない」というのも、“こじつけ”そのもの……いや、空爆などの行為は同様に見なす方が妥当な気がする。
 どう違うのか、ご説明願いたいものだ。
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パリ五輪雑感 その7 女子バスケットボール(日本)

2024-08-06 16:42:52 | スポーツ
今日は8月6日。
広島に原爆が投下されて79年。
「二度と原爆投下がされないように」という願いとは反対に、世界はどんどん危うい方向に向かっている……

昨年、広島サミットが開催され「広島ビジョン」とか語られたが、それはパフォーマンスだけで、“広島の願い”を後退させるモノだった……(補足記事はこちら


 毎日、五輪を観ることに追われる本末転倒な日々……(日本代表を応援するのではなく、ひたすら五輪を観ている。一生懸命応援したのは、バドミントンの山口茜選手ぐらいか)
 今朝、8月6日になって、《嗚呼、原爆が投下された日なんだ》と気がついた。私は平和を祈念する殊勝な者ではないが、それでも例年は、8月6日の数日前には、《もう少しで原爆投下の日だなあ》という感じだった。
 反省の念と平和祈念を込めて、タイトルとは関係ない前書きを載せさせてもらった。


「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」

 女子バスケットの予選、日本チームは3戦全敗。
 アメリカに勝利するのは難しいが、残り2戦は何とか勝利……少なくとも1勝はできるだろうと思っていたが、ドイツもベルギーも想定以上に強く、日本は思っていたより弱かった。
 本当は、第2戦、第3戦をそれぞれ記事にする予定だったが、出来そうにないのでまとめて書きます。

まず、個々の選手についての感想。(敬称は略させていただきます)
山本麻衣
 精神的にタフで、クラッチ・シューター。ポイントガードとしてゲームメイクも出来るし、機を見ての3Pシュートなども決めることができる。
 実際、初戦のアメリカ戦では大活躍。彼女の活躍があったからこそ、試合になったと言っても良いかもしれない。

 その彼女が脳震盪を起こし、第2、第3戦を欠場したのは、本当に痛かった。
 ポイントガードの町田と宮崎も働いたが、100%ではなかったので、よけい山本を欠いたのは痛かった。

高田真希
 まさにチームの柱。
 他チームの大型プレイヤーを前にしても、着実にシュートを決めていたのはすごい。流れを押しとどめた3Pシュートも流石だ。
 ペイントゾーンでのプレイが、通常より少なかった気がする。

赤穂ひまわり
 リバウンドやルーズボールに対するセンスはピカ一で、よくリバウンドに絡み、よく取っていた。
 オフェンスでもジャンプシュートにペネトレイトなど何でもこなし、彼女に再三救われていた。
 負担は大きいが、もう少しプレータイムが多くてもよかった。

町田瑠唯
 パス回しやパスそのものは、やはり流石だった。彼女がゲームメイクするとオフェンスが落ち着く。
 ただし、今回は東京五輪時に比べるとパフォーマンスがやや物足りなかった。彼女の体調のせいか、相手チームに研究されていたせいか、チームメンバーとしてのプレイ時間が充分ではなかったのかもしれない。
 他の選手の調子もいまいちだったので、相手ディフェンスが対応しやすかったのかもしれない。
 そういう場合、彼女自身が3Pシュートを決めたり、ペネトレイトを決めたりして、局面を打開していたが、今回は少なかった。

宮崎早織
 持ち前のスピードで相手ディフェンスを切り裂くシーンが何度か見られたが、やや少なかった。3Pシュートの成功率も少し低かった。
 町田のゲームメイクと宮崎のスピード、このふたりのガードコンビは最強のような気がしたが、よく考えるとそうではないのかもしれない。
 宮崎はボールを持って(ドリブルして)、そこからペネトレイトしてシュートやジャンプシュートがオフェンスの第1オプション。ペネトレイトからのパスはイマイチ。
 さらに、チーム押しては町田がポイントガード的役を担うので、本来のシューティングガードではない宮崎とは相性が良くない。
 宮崎をポイントガードを担うと、やはりシューティングガード的ではない町田が機能しない。
 山本ならば、この両者との相性は良さそうだ(山本を欠いたのが痛い)。SGの本橋は町田、宮崎と合いそうだ。

林咲希
 彼女の3Pシュートは凄い。第1戦、第2戦は良くなかったが、第3戦は流石の活躍だった。
 Wリーグでもそうだし、国際試合でも、彼女が全く機能しないゲームが時折ある(シュートすら打てない)。
 相手チームの対策が素晴らしいのか、オフェンスシステムに問題があるのか……
 それにしても、彼女の運動量は凄い。第3戦は感動モノだった。

馬瓜エブリン
 悔しい五輪だっただろう。
 妹のステファニーと共通して言えるが、110%のプレーをしようとして、無理なオフェンスになってしまうことが多かった。
 それでも、第3戦は気迫のプレーが実を結ぶシーンが増え、感動した。
 スクリーンを掛けた時に、大きく相手プレーヤーに身体を寄せてしまった時は、がっかりした。

馬瓜ステファニー
 バスケットセンスと運動能力はチームでナンバー1かもしれない。
 Wリーグではそのことを痛感するが、世界の舞台だとそのままのプレーではうまくいかない。それでも、強引にリングに向かっていき、ファールをもらうのは流石だ。

東藤なな子
 彼女のディフェンスのしつこさは評価できる。しかし、余分にディフェンスし過ぎて余分なファールを貰ってしまう残念なシーンも時折……
 オフェンスでは、馬瓜姉妹と同様に110%のプレーをしようとしてしまい、ターンオーバーも多い。
 それでも、強心臓で攻めの姿勢は陰りを見せない。(強心臓ぶりを宮澤に少しあげたい)

本橋菜子
 他のメンバーに合わせることのできるプレーヤーだが、プレータイムが少なかった。第3戦ではプレー時間が増え、彼女の能力を発揮できていたように思う。

宮澤夕貴
 身長もあり、動ける。シュート力もあり、ポテンシャルは高い。
 ディフェンス力は高く、第3戦は良いディフェンスをしていた。
 しかし、優しいというか、何と言うか……
 ギリギリにチームに召集されたので(最近は国際試合に出場することが少なかった)、代表としてプレータイムが少ない。そのせいか、、今回は代表としての自信が小さいようで、シュートチャンスで躊躇してしまうことが多い
 そんな彼女の躊躇を観ていると、「キミは何のために代表コートに立っているんだい?」(シュートを打つ為だろう)と問いたくなる
 他のメンバーが、シュートを打ってくれと託したのに、打たないというのはパスを出した者もがっかりだろう。
 シュートを決めるに越したことはないが、宮澤はシュートを打つのが仕事だろう。


吉田亜沙美
 チームの精神的支柱。
 ただし、コート内ではあまりチームに貢献できていなかった。
 彼女も悔しかっただろう。

 今大会での選手起用や戦術を考えると、赤穂と同等なプレーができる選手が1~2人欲しい。それを宮澤に期待したが、本人に問題があるのか、ベンチの指示が悪いのか……。となると、ポテンシャルもあってハートも強い長岡萌映子が控えにいればなあと。
 あと、林と同じタイプのプレーヤーも必要。星杏璃の故障が痛い。平下愛佳も代表に選んでほしかった。(不調なのだろうか?)
 それと、高田が良く奮闘していたが、やはりもう1枚、パワープレーができるプレーヤーが欲しかった。となると……やはり、渡嘉敷来夢が欲しい
 東京五輪の時も思ったが、《彼女がいればなあ》と。

 もちろん、人数にも制限があり、チームとしての熟成も必要だ。素人の机上の空論である。


【今回の敗因】
①山本の欠場は大打撃
②無駄なファールが多かった
③3Pシュートが入らなかった
④高さの劣勢が大きくて、オフェンスリバウンドを取られ、セカンドチャンスを活かされ過ぎた
⑤フリースローの成功率が低かった
➅ミス、ターンオーバーが多かった
⑦相手に3Pシュートを多く決められた


 上記の要素はプレーヤーに起因しているように思われるが、ベンチワークの拙さによるところも大きい。
 ②の無駄なファールに関しては、第1戦、第2戦が顕著だった。ファールを抑えるように指示しなかったのだろうか?
 ③の3Pシュートに関しては、東京五輪以降、3Pを軸にする日本のオフェンスが研究されていたこともあるが、3Pシュートを打たせるオフェンス戦術が確立されていないか、徹底していなかったように思う。
 相手の厳しいマークもあると思うが、それをかいくぐって3Pシュートを打つシステムを構築する。そのシステムによって出されたパスを受け取った選手は、シュートを放つ踏ん切りも尽くし、他のプレーヤーもリバウンドに飛び込みやすい。
 とにかく、ある程度の数の3Pシュートを打つ。そうすれば、相手もそれに注意が向き、そこでペネトレイトやリング下へのパスからシュートも入るようになる(のではないだろうか?)
 今回は、シュートまでいけないことが多すぎた。
 ⑦の相手に3Pシュートを決められたことに関連して、日本のディフェンスは、身長差によるペイントゾーンの弱点を補うため、常にペイントゾーンへのフォローを心がけていた。しかし、その分、外郭にいる選手へのマークが緩くなり、そこにパスを送られ、簡単に3Pシュートを決められることが少なくなかった。(渡嘉敷に以前ほどのポテンシャルはないかもしれないが、1歳年上の高田が頑張っているのだから、やれるはず)
 3Pシュートに限らず、同じような感じでフリーの選手が生じ、得点を取られていた。
 特に、シュートクロックやクォータの残り時間が少なく、得点を取られるとダメージが大きい時、相手のエースをフリーにしてしまうのはどういうことか?そういうケースは、エースにパスが出されることが多いので、よりマークしなければならないのに。


 恩塚ヘッドコーチは優しいのだろう。
 指示が徹底しない。チームの方針も徹底しないように感じた(昨年のW杯の時も)
 あと、第2戦の終盤、もう2敗目を喫するのが濃厚だったにも関わらず、ファールゲームを行ったが、これはどうだったのだろう?
 勝利の可能性はゼロではないが、3戦目のベルギー戦に勝利した場合、各組の3位チームの比較(得失点差)で上回れば、準々決勝に進出できるので、ここは少しでも点差を少なくしておくのが得策ではないのだろうか?


 あと、第3戦のベルギーは、ディフェンス力が凄かったなあ。
 1対1のディフェンスも、チームのディフェンスもスキがなかった。
 東京五輪では良く勝てたなあ。あの時は勢いもあったし、地元の利もあったのだろう。
 日本代表のメンバーの入れ替えはあまりない。その分研究されていたのかもしれない。

 日本代表の皆様、お疲れさまでした。
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パリ五輪雑感 その6 続?インタビュー

2024-08-05 17:49:35 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」

「その5 このインタビューは酷い!」の続編と言う訳ではなく、たまたま、目についたので……でも、柔道やバスケなども書きたいことがあるのに、優先させたと言えなくもないです。

 男子走り幅跳びで、予選落ちした橋岡優輝選手。
 東京五輪で6位入賞を果たしたが、全く満足していない表情が記憶に残っている。その後、その上を行くために、助走の改良など様々な努力重ねてきたが、実らなかった……
 解説の高平氏によると、入賞するだけの力はあったが、それではメダルには届かないと、その技術を捨て……捨てるというのは言い過ぎだが、かなりの改造を行ったようだ。

……400mの元日本記録保持者(長年破られなかった)の高野進氏はストライドを1cm伸ばすのに改良を重ねた。
 200mの日本記録保持者の末續慎吾も、究極の走りを目指し、“忍者走り”に行きついた……そんなことを思い出した。

 そんな苦労が、たった3回の跳躍で露と消えてしまった。
 放心状態、空しさが浮き出る表情……そういう気持ちを抑え隠す気も起きない橋岡選手の表情だった。
 そういう状況を知ったうえで、以下のインタビューを読んでもらおうと思った。

 おそらく、インタビュアーも橋岡選手の努力などは知っていて、気を遣っていたと思われる(「その5」で登場した女性インタビュアーとは別のインタビュアー)



「予選を突破することはできませんでした。今、どんな思いが浮かんでいますか?」
「ぐちゃぐちゃです」(“他に言葉はないです”というような表情で、首を縦に振る)
「1回目がファールになった後、様々な調整なども行ったと思いますけれども、今日の3回の跳躍は、どう振り返りますか?」
「まあ、この後、コーチとしっかり振り返って、次に繋げられればと思うので、まあ、今は…はい……よくわかんないです」
世界のトップを目指してギリギリまで、助走、跳躍、改良を続けたと思いますけれども、このパリに向けた挑戦の日々というのは、振り返ると如何でしょうか?
「あとで、振り返りたいと思います」(“もう質問はいいでしょう”と言いたげな表情)
「お疲れさまでした」
「ありがとうございました」(と言葉を発しながら、退場)

 このインタビューだけを聞くと、《なんて投げやりな礼を欠いた受け答えなのだろう》と思ってしまう。
 橋岡選手の気持ちを思うと、笑ってはいけないが、あまりに率直な言葉・態度だったので笑ってしまった。

 インタビュアーには悪気はなく、と言うより、気を遣っていたように思われるが、橋岡選手にしてみれば、《どうして、そんなことを訊くの?》と思ってしまう質問だった。
 聞くまでもなく、語ってもらうまでもなく、表情から《虚しさ、喪失感、失意》が痛いほど伝わってくる。
 3回の跳躍を振り返っても、パリ五輪に於いては何の救いにもならない。
 「このパリに向けた挑戦の日々というのは、振り返ると如何でしょうか?」←現在、一番振り返りたくない日々であろう


 他に書きたい雑感があるのですが、この項目は続きそうです。
予告(覚え書き)……「改めて」「思い(想い)」「どのように繋げていきますか?」
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パリ五輪雑感 その5 このインタビューは酷い!

2024-08-03 18:15:49 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」

バドミントン・女子シングルス準々決勝で山口茜選手はアン・セヨン選手(韓国)に1セット先取したものの、第2、第3セットを落とし、準決勝進出はならなかった。
 山口選手はずっと世界のトップを維持し、世界選手権など多くのタイトルを獲得しているが、五輪には縁がなく、3大会連続ベスト8で終わっている。運やタイミングさえ合えば、3大会ともメダルは取れたし、金メダルだって1個は取っているはずだ。
 今回は、今年の春に大きな故障をして、世界ランキングを下げてしまったのも痛かった。上位シードなら、準々決勝はもっと戦いやすい相手だった。それにしても、アン・セヨン選手と準々決勝であたるとは……
 山口選手のプレーを観る限り、完調ではないように感じた(アン選手も故障上がりか、故障を抱えている様子)
 それでも、随所に山口選手ならではのプレーが観られた。アン選手も素晴らしかった。


(インタビューについての不満は、「その4」で書いているが、あまりに酷かったので)
 この試合後のインタビューが酷かった。(グレーがインタビュアー)←誰なのか、教えてください
「最後まで粘り強い戦いでした。世界ランク1位のアンセヨンとの戦い、振り返って如何ですか?」
「自分自身、思い切ってやれたと思いますし、いいプレイも……たくさん……………たくさん出せたと思いますし…何より……………………たくさんの人の声援が聴こえて、幸せな時間だったなと思います」
「山口選手にとって、ベスト4への壁というのは、改めて、どんなモノでしょうか?」
「………………………………………………………やっぱり……………難しい試合だったなとは思いますけど…………………………
オリンピック3大会通して、結果がすべてではなくて……………う~ん……………う~ん…ん?……結果がすべてではないということ、それ以外のことをたくさん感じられたのかなと思います」

「その涙の中には、さまざまな思いがあると思います。ご家族や支えてくれた方へ、今どんな思いでしょうか?」
「……………はい……………はい、日頃からたくさんの方に支えていただいて、すごく感謝していますし……………………
あの……………………いろんな人に支えてもらったおかげで、今、こうやって、東京の時には思い切ってプレーできなかったことが、今日は凄く思い切ってプレーができたと思うので、はい、本当に感謝しています

「ありがとうございました。お疲れさまでした」

 最初の問いも、実は、少しムッとした(山口選手でなく、私が)。
 確かに、アン選手は現在最強かもしれないが、山口選手もランク1位になっているし、3位辺りまでなら相当長い間ランクされていた。
 “格下”という言葉は不適切かもしれないが、《格下扱いするなよ!》と言いたくなった。
 インタビュアーは“相手が強かった”という説明を加え、労わろうとしたのかもしれないし、下調べしていることを示したかったのかもしれないが。

 まあ、それは良いとして、3回連続準々決勝での敗退という状況は、最悪である。
 準々決勝さえ突破すれば、最悪、次の準決勝に負けても3位決定戦がある。準々決勝で敗退するのとは大きな差がある。
 そんな悔しさを3回連続で味わった山口選手に対して、よく……
「ベスト4への壁というのは、改めて、どんなモノでしょうか?」
 ……よくインタビュアーが口にする「改めて」という聞き方も引っ掛かりを感じるが、「ベスト4への壁」!と、《ベスト4は山口選手にとって壁だったのよ》と傷口に塩を刷り込む表現をして、さらに、《どんなモノでしょうか?》と本人に説明させる!……無神経もいいところだ!
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パリ五輪雑感 その4 中継など

2024-08-02 17:45:53 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」

①(毎度のことですが)裏中継の競技の結果(メダル獲得など)のテロップを流すのはやめてほしい
 裏中継の競技に興味がある人は、その裏中継を観ているはずなので、わざわざ、結果だけを“親切に”教えてくれなくてもいい

②メダル獲得偏重も軽度にしてほしい
 (私は少数派だと思うが)いろいろな競技や試合を観たい。
 折角、世界のトッププレーヤーがド真剣に試合をしているのだから、日本選手が出ていない準決勝や決勝などを観たい。
 まあ、放送時間に限りがあり、ネットで観ることも出来るかもしれないが、メダル偏重が極端すぎる。
 例えば、卓球の混合ダブルスは、日本の早田・張本ペアが初戦で敗れた後は、テレビの情報としては皆無。優勝した王楚欽/孫穎莎(中国)ペアの王選手のラケットがインタビューの際に踏まれて割れた(折れた)と報じられて、《ああ、王・孫ペアが優勝したんだ》と知ったぐらいだ。ちなみに、早田・張本ペアを破った北朝鮮のリ・ジョンシク、キム・グムヨンは決勝まで進み、王・孫ペアに2-4で敗れ銀メダル。
 それに、メダル獲得のシーンばかり何度も流す。《いや、それはもういいから、他の試合、他のシーンも見せて》と思う。

③1ch減ったので、中継があっちこっちのチャンネルに跳び、細切れ
 Eテレやサブチャンネル(画質が悪い)まで動員するので、中継が細切れとなり、やたら、録画番組が増える。
 番組予約の追尾システムが働き、重複して録画してしまうことも、バグが生じて予約録画できていないことも時々。
 膨大な中継なので大変だとは思う。BSが1ch減ったのは痛い。

④選手へのインタビューが……
 【例】準決勝敗退が決まった水泳・池江選手に対して
「前半から積極的に飛ばした泳ぎは、皆さんに池江選手の思いが伝わったと思います」
 池江選手を思いやっての言葉だと思うが、決勝進出やメダル獲得を目指していた選手にとっては、《決勝に残れなかった》という事実と無念さしかない。
 途中のペースを讃えられても、終盤失速したのでは意味がない。

 こういうインタビューは陸上競技や水泳でよく繰り返される。
 《思い》とか《気持ち》という言葉を用いて、選手の気持ちを引き出そうとする。《悔しさや悲しみの感情を露見させようとしてるのでは?》と思いたくなるインタビューもある。
 選手を思いやってのインタビューだと思うが、それよりも、《レースプランはどうだったのか?》《レース内容、試合内容はどうなのか?》という具体的なことを聞いてあげた方が、選手も考えが整理できるし、気持ち的に言いたいことがあれば自然と語ってくれると思う。
 それと、最初に気持ち的な抽象的なことを尋ねることが多いが、気持ち的な振り返る選手もいれば、実際の試合について語る選手もいる。そして、2番目の質問で、《今後の課題や反省点》などを尋ねるが、既に、最初の質問で答えてしまっているケースも多く、答える内容が重複したものとなることも多い。(昨日の女子バレーの古賀選手も「今、お答えしましたが」と前置きして、更に詳しく語ってくれた(ムッとした様子ではなく、自然に答えていた)
 ………昔の『世界陸上』は酷かったなあ

⑤水泳会場にいた内村航平氏
 体操男子個人総合で、岡選手が安定した演技を貫き、金メダルを獲得した。
 その瞬間に、内村氏の姿がないような気がしたが……次の中継の水泳会場で前振り進行をしていた。
 私は、両中継とも録画していたモノを観たので、リアルな時間間隔はないが、おそらく内村氏はリアルでは体操を観ていなかったと思われる。
 仕事第一だが、体操と内村氏は切っても切れない関係。こんな扱いでいいの?NHKさん。

➅ハイライト番組としては……
 さすがに民放までは目が届かないが、NHKの『おはよう日本(7時台)』、『ニュース7』、『デイリーハイライト』を観ている。
 『おはよう日本』、『ニュース7』はニュースのチェックの為、『デイリーハイライト』は情報の集約が期待される番組名だからチェックしている。
 『デイリーハイライト』は毎日午後1時頃(日によって違う)に放送され、番組ホームページによると「パリオリンピック2024での日本の選手・チームの活躍をギュギュッと15分にまとめて毎日お届け!」とあるが、全くの期待外れ。15分のうち4分ぐらいは特集があり、例えば、「第1回の五輪は女子の参加はゼロで、今回、ほぼ同数となった」とか……個人的にはどうでもいい特集(街角での食べ物とか)ばかりで、《そんなものは良いから、少しでも多く競技の情報映像を流せ》と言いたい。「ギュギュッとまとめて」というよりは、「簡単に端折って」いるだけだ。
 一番丁寧で詳細な映像やナレーション(解説)は『おはよう日本』かな。(いくつかに分断されるが)
 たまに、決勝戦だけでなく準決勝の様子も流してくれるのがうれしい。
 本当は1~2時間で映像、実況、ナレーションだけで、キャスターなしでやってくれると嬉しい。(編集は大変そう)

⑦小ネタ
・(体操)キシリナ……どこの国の選手?……と思ったら、岸 里奈 選手だった
・騒いでいないので………五輪関係の情報にはなるべく近寄らない?ようにしているが、それでも、(メダルを獲って)騒いでいる競技は何となくわかる。ということは、騒いでいなければ……駄目だったんだなあと悟ってしまう
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