(「その1」、「その2」、「その3」、「その4」、「その5」、「その6」、「その7」、「その8」、「その9」)
いろいろあった柔道。「その1」で男子60キロ級・準々決勝の永山竜樹の災難について触れたが、その後も、問題が続出。
忘れているのもあると思うが、覚えていることを忘れないうちに記しておこう。
男子90キロ級・村尾三四郎 vs ラシャ・ベカウリ(東京五輪の金メダリスト・ジョージア)
お互い“技あり”を取り合った後、村尾の投げ技(内股?)に相手の身体は回り、仰向けの状態で尻から落ちた。背中はつかず尻もちだけなので“一本”には至らないが、“技あり”には相当していたはず。
この時の主審は、全く反応せずスルー。
ルール改正で“有効”がなくなったが、これまで“有効”だった技が無効になったのではなく、“技あり”に組み込まれたという感じだった。だから、《こんなので“技あり”なの?》と思うことが、これまで無数にあった。もっと厳密に言えば、《以前の“有効”は投げられた身体が90°以上回って落ちれば“有効”》だったが、現在は《投げられた身体が90°近く回って落ちれば“技あり”》という印象だ。簡単に言うと、現在の“技あり”判定は、以前の“有効”より甘い。
それなのに、村尾の技は無効となってしまった。オフィシャルによるビデオ確認もなく、スルーされた。
村尾は“合わせ一本”で金メダルだった。
男子73キロ級は橋本壮市選手が準々決勝で反則負け
【この試合は、実際に観ていないので、ネット記事を引用します】
準々決勝で日本の橋本壮市(パーク24)がフランスのガバと対戦し、反則負けで準決勝進出を逃した。ネット上では積極的に攻めたように見えた橋本の反則負けを不思議に思う声が目立ち、27日に敗れた60キロ級の永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)に続いてジャッジへの疑問が噴出した。
橋本は延長戦1分21秒に2つ目の指導を受け、あとがない状態に。2分14秒でガバに1つ目の指導が入った。2分28秒、橋本がガバと組んでいた右手を切って前に踏み込んだところで「待て」がかかり、3つ目の指導で反則負けが決まった。
X(旧ツイッター)では「途中からフランスの選手全く攻めてなかったのに何で指導が橋本に入るのよ」「有識者的にはどうなんですか?」「相手の選手のほうが攻めてないように見えたのだが…柔道難しい」と疑問の声が殺到。一方で、「橋本選手堂々としててかっこよすぎた」「気持ち切り替えて敗者復活戦も頑張ってほしい」と敗者復活戦に回る橋本を応援するポストもあった。
橋本選手の取られた指導は「組み合わない」というモノだろう。
この「組み合わない」という指導には、以前から疑問を感じていた。
組手争いは重要で、しょっちゅう行われる。このしょっちゅう行われる行為に対して、審判(オフィシャルも含む)の主観で指導を出している。もちろん、1回の組み手を振り払う行為ではなく、何回も繰り返した場合に指導が出されるのだが、かなり主観に左右される。
橋本選手の場合は、かなり主観に左右されていたのだろう。
もう、この際、
・故意に取り組まないこと
・極端な防御姿勢をとること(通常5秒を超えて)
・組む前にでも組んだあとにでも、何の攻撃動作もとらないこと(消極的試合姿勢)
をひっくるめて、《消極的》に該当する柔道姿勢を“指導”とすればよい
それに、「防御のために相手の袖口を握ること(通常5秒を超えて)。及び絞って握ること」という指導もあるが、実際はもっと長時間持続しているように思う。
柔道混合団体・デジタルルーレット
これについては、運命的幸運(という言葉があるかは不明)と考えるしかない。
一応、後にこれを読んだ時の為に、説明を加えておくと……
……混合団体決勝戦の日本vsフランスは3勝3敗となり、代表戦に突入。
代表戦の階級の抽選が、デジタルルーレットで行われた。
画的にはパチスロのような感じなので(私はパチンコ、パチスロはしないのでよく分からない)、インチキ臭く思えてしまう。
インチキがあったかどうかは分からない(インチキはなかったと思いたい)が、不正が介入しない方法はないか考えてみたが、けっこう難しい。
例えば、抽選箱の中から札を引く(ドラフト会議のような感じ)のは、誰が引くかも難しいし、誰が引いても抽選箱にインチキがあるかもしれない。
年末宝くじの矢の発射方式にしても、疑いは残る。
6階級なのでサイコロはどうか……これも重心を細工する余地がある。(チーム代表者がチェックすることで、疑いは軽減されるが、サイコロを振る人の人選で揉めそう)
抽選方式はけっこう難しい……
この記事を書くに当たり、《柔道 誤審》で検索したところ、次の記事を見つけた。
『PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)』
「間違っているのは「審判」ではなく「審判を叩く人」…オリンピックの「誤審」を批判する人が見落としていること」
の記事の4ページ目・スポーツそのものへの敬意を欠いている
日本のプロ野球、そしてそして多くのスポーツの審判はおかしなジャッジはしない。それは、彼らはそこにプライドを感じているからだ。公正で厳正な審判業務をするために、日夜研鑽を積んでいる。それでもミスは起きてしまうのだ。スポーツを愛するなら、それは全面的に支持されるべきではないのか。
審判をリスペクトしないファンは、恐らく選手もリスペクトしていないし、スポーツそのものへの敬意も欠いている。誤審を理由にSNSで審判や選手などを攻撃する行動は、端的に言えば、「贔屓の引き倒し」といえる。
本当のスポーツファンになるためには、まず、その姿勢を正すことから始めるべきだと筆者は考える。
正論だとは思うが、審判の技量が足りていないことに問題がある。
柔道に関しては、ルール自体に不備がある。
いろいろあった柔道。「その1」で男子60キロ級・準々決勝の永山竜樹の災難について触れたが、その後も、問題が続出。
忘れているのもあると思うが、覚えていることを忘れないうちに記しておこう。
男子90キロ級・村尾三四郎 vs ラシャ・ベカウリ(東京五輪の金メダリスト・ジョージア)
お互い“技あり”を取り合った後、村尾の投げ技(内股?)に相手の身体は回り、仰向けの状態で尻から落ちた。背中はつかず尻もちだけなので“一本”には至らないが、“技あり”には相当していたはず。
この時の主審は、全く反応せずスルー。
ルール改正で“有効”がなくなったが、これまで“有効”だった技が無効になったのではなく、“技あり”に組み込まれたという感じだった。だから、《こんなので“技あり”なの?》と思うことが、これまで無数にあった。もっと厳密に言えば、《以前の“有効”は投げられた身体が90°以上回って落ちれば“有効”》だったが、現在は《投げられた身体が90°近く回って落ちれば“技あり”》という印象だ。簡単に言うと、現在の“技あり”判定は、以前の“有効”より甘い。
それなのに、村尾の技は無効となってしまった。オフィシャルによるビデオ確認もなく、スルーされた。
村尾は“合わせ一本”で金メダルだった。
男子73キロ級は橋本壮市選手が準々決勝で反則負け
【この試合は、実際に観ていないので、ネット記事を引用します】
準々決勝で日本の橋本壮市(パーク24)がフランスのガバと対戦し、反則負けで準決勝進出を逃した。ネット上では積極的に攻めたように見えた橋本の反則負けを不思議に思う声が目立ち、27日に敗れた60キロ級の永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)に続いてジャッジへの疑問が噴出した。
橋本は延長戦1分21秒に2つ目の指導を受け、あとがない状態に。2分14秒でガバに1つ目の指導が入った。2分28秒、橋本がガバと組んでいた右手を切って前に踏み込んだところで「待て」がかかり、3つ目の指導で反則負けが決まった。
X(旧ツイッター)では「途中からフランスの選手全く攻めてなかったのに何で指導が橋本に入るのよ」「有識者的にはどうなんですか?」「相手の選手のほうが攻めてないように見えたのだが…柔道難しい」と疑問の声が殺到。一方で、「橋本選手堂々としててかっこよすぎた」「気持ち切り替えて敗者復活戦も頑張ってほしい」と敗者復活戦に回る橋本を応援するポストもあった。
橋本選手の取られた指導は「組み合わない」というモノだろう。
この「組み合わない」という指導には、以前から疑問を感じていた。
組手争いは重要で、しょっちゅう行われる。このしょっちゅう行われる行為に対して、審判(オフィシャルも含む)の主観で指導を出している。もちろん、1回の組み手を振り払う行為ではなく、何回も繰り返した場合に指導が出されるのだが、かなり主観に左右される。
橋本選手の場合は、かなり主観に左右されていたのだろう。
もう、この際、
・故意に取り組まないこと
・極端な防御姿勢をとること(通常5秒を超えて)
・組む前にでも組んだあとにでも、何の攻撃動作もとらないこと(消極的試合姿勢)
をひっくるめて、《消極的》に該当する柔道姿勢を“指導”とすればよい
それに、「防御のために相手の袖口を握ること(通常5秒を超えて)。及び絞って握ること」という指導もあるが、実際はもっと長時間持続しているように思う。
柔道混合団体・デジタルルーレット
これについては、運命的幸運(という言葉があるかは不明)と考えるしかない。
一応、後にこれを読んだ時の為に、説明を加えておくと……
……混合団体決勝戦の日本vsフランスは3勝3敗となり、代表戦に突入。
代表戦の階級の抽選が、デジタルルーレットで行われた。
画的にはパチスロのような感じなので(私はパチンコ、パチスロはしないのでよく分からない)、インチキ臭く思えてしまう。
インチキがあったかどうかは分からない(インチキはなかったと思いたい)が、不正が介入しない方法はないか考えてみたが、けっこう難しい。
例えば、抽選箱の中から札を引く(ドラフト会議のような感じ)のは、誰が引くかも難しいし、誰が引いても抽選箱にインチキがあるかもしれない。
年末宝くじの矢の発射方式にしても、疑いは残る。
6階級なのでサイコロはどうか……これも重心を細工する余地がある。(チーム代表者がチェックすることで、疑いは軽減されるが、サイコロを振る人の人選で揉めそう)
抽選方式はけっこう難しい……
この記事を書くに当たり、《柔道 誤審》で検索したところ、次の記事を見つけた。
『PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)』
「間違っているのは「審判」ではなく「審判を叩く人」…オリンピックの「誤審」を批判する人が見落としていること」
の記事の4ページ目・スポーツそのものへの敬意を欠いている
日本のプロ野球、そしてそして多くのスポーツの審判はおかしなジャッジはしない。それは、彼らはそこにプライドを感じているからだ。公正で厳正な審判業務をするために、日夜研鑽を積んでいる。それでもミスは起きてしまうのだ。スポーツを愛するなら、それは全面的に支持されるべきではないのか。
審判をリスペクトしないファンは、恐らく選手もリスペクトしていないし、スポーツそのものへの敬意も欠いている。誤審を理由にSNSで審判や選手などを攻撃する行動は、端的に言えば、「贔屓の引き倒し」といえる。
本当のスポーツファンになるためには、まず、その姿勢を正すことから始めるべきだと筆者は考える。
正論だとは思うが、審判の技量が足りていないことに問題がある。
柔道に関しては、ルール自体に不備がある。