球磨川が氾濫して人吉市が水没してしまった (2020/7/4)

　梅雨も後半になってまた雨模様だが、広島では昨夜から今朝にかけてちょっと降っているなあという感じだった。ところが鹿児島県北部から熊本県南部にかけてたいへんな大雨が降っているようだ。48時間雨量が500㎜なんていうと、どこもかしこも50センチの雨が降って、それが集まったままで流れていかないような地形なら、すぐに数メートルも水没してしまう。



　昼のニュースによれば球磨川の氾濫のために人吉市が水没状態になっている。しかも溜まっている水が流れていかない。1月末に人吉に行ってきただけにちょっと気にかかる。





　これは中心部にある一富士旅館の前のようだが、朝の内は水がかなり流れていたようだ。それがお昼ごろには湖のようになっている。
　ここまで水がくるとキャンカー・小型トラックはエンジンに水が入ることはないと思うが、バッテリーとマフラーが危ない。いやいや流れて行ってしまいそうだ。

　人吉は球磨川中流部の盆地で、宮崎県堺、鹿児島県境と熊本県南部の五木村、五家荘あたりからの水が全部集まってくる。一方出口は球磨川だけで、八代に至る西人吉から球磨村あたりにかけて球磨川の両側に山が迫ってぎゅっと狭くなっている。ここがボトルネックになって水が出て行かないという地形になっている。



　そしてその球磨村では球磨川がごうごうと流れている。



　球磨村の家屋は人吉市内よりもさらに深く水没しているのがわかる。

　この狭くなっている区間が長いので一気に水が引くというわけにはいかないだろう。被害状況はまだ詳細にはなっていない。この先、追い打ちの大雨が降らないことを祈るばかりだ。


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